サステナブルな社会の実現に向けて
日本科学技術振興財団の設立の目的は、科学技術振興に関する諸事業を総合的かつ効果的に推進することにより、わが国科学技術の発展に寄与することです。
急速な都市化の進行、人口構造の変化、気候変動と食料や資源、インフラの不足、未知の病原体の流行、自然災害の脅威など、世界や日本を取り巻く状況が変化し、科学技術が果たす役割や、解決すべき課題が絶えません。
科学技術により解決できる、解決しなければならない課題に対して、日本科学技術振興財団のミッション(使命)は、科学技術の発展を通じて、社会課題の解決に貢献することと位置付けています。
当財団が掲げるビジョンは、青少年をはじめとした国民全体の科学技術への関心を高め、課題を見出し解決するための総合的な思考を啓発し、社会に貢献する人財の育成を推進する ことです。
その一環として、これからの子どもたちや若者が科学系人材へと向かうためには、子ども時代の経験・体験が重要です。そして、科学の不思議さや面白さを体験できる質の高い教育を提供するために、科学系博物館が果たすべき役割は非常に大きいと考えています。
当財団は、日本の経済界・産業界・国や試験研究機関、小・中・高・大学などの教育機関、研究者や教育者など多岐にわたるステークホルダーと連携し、子どもたちと科学技術や社会を結び付ける重要なプラットフォームとなります。
こうした様々な立場のステークホルダーの皆様を結び付け、協力を得て、科学技術館の運営を含む青少年が参加する科学イベントや、ワークショップ、科学コンテストなどの様々な活動を通じて、子どもたちや若者の科学技術に対する夢や希望を育み、将来の科学者や技術者、そして科学技術に対する理解者を育成することによって、私たちの役割を果して行くことを目指しています。
私たちの取り組みには、それぞれの立場の皆様各位の温かいご支援とご協力が不可欠です。どうぞよろしくお願い申し上げます。