社会教育施設としての役割・活動

日本科学技術振興財団は、科学技術の振興を目的に設立された組織であり、様々な分野の産業技術や基礎科学をテーマにした科学技術館を運営しています。また、青少年のための科学の祭典など大規模な科学イベントの開催、国際科学オリンピックへの協力、エネルギー・環境教育や科学技術映像を通じた科学技術の普及啓発など社会教育施設としての様々な活動を行っております。

科学系博物館の運営

当財団は、「科学技術館」という科学系博物館を運営しています。入館者数はこれまでに3000万人を超え、例年50万人前後の来館者が訪れています。

常設展示では、産業界や研究機関などの協力を得て運営しており、基礎的な原理を取り上げた展示FORESTや生活に密着した科学技術から産業技術までを扱っています。参加体験型展示を中心に、子供たちの好奇心や探求心、創造性を育む、科学やものづくりなどの様々なテーマを展示しています。

科学技術館の各展示室では、実験演示スタッフやインストラクターによる展示解説や展示室に関連したプログラムを実施しています。また特別展として、科学技術や産業技術に関するイベントや、小学生ロボコン、気象や防災など自然科学に関するイベント等、様々な切り口で科学を紹介するイベントを実施しています。

DENKI FACTORY 展示室「電気をつくる」

大規模な科学イベントの実施

「青少年のための科学の祭典」は、様々な科学実験、工作、観察のブースを設け、体験を通して子どもたちが科学技術の楽しさ、不思議さ、そして感動を実感できるイベントとして開催されています。

1992年の東京・大阪・名古屋での開催を皮切りに、例年全国各地で開催され、2022年で30周年を迎えました。理科教育に熱心なボランティアの参加・協力により徐々に規模を広げ、北は北海道から南は九州まで全国約70箇所で開催され、年間約32万人が参加する国内最大級の科学体験イベントとなりました。2022年までに全国各地で開催された祭典の累計入場者数は延べ約934万人、全国大会の入場者数は約100万人以上に上ります。

国際科学オリンピック関連事業

当財団は、国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)の活動に協力し、JBO事務局として、高校生を主な対象として、生物学分野の才能を見出す機会である生物学オリンピック国内大会を全国の大学、高校、教育機関などとの協力、産業界・諸団体・国の支援により実施しています。これを通じて、日本代表を選抜して国際大会へ派遣する活動を展開しています。

第33回国際生物学オリンピック アルメニア大会

教員のための理科実験スキルアップ講座

日本科学技術振興財団と、「青少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会が企画した、実践的な理科実験の講習会です。主に小中学校の教員を対象に、授業や社会教育活動にも役立つ理科実験の講習会を、物理・化学・生物・地学の分野ごとに開催しています。講師は、豊富な経験と確かな理論的裏打ちや細かな実験演示のテクニックを持っている「青少年のための科学の祭典」全国大会の実行委員の先生方が務めます。この講座は、授業や社会教育活動ですぐに役立つ実践的な理科実験の講習会として、毎年実施しています。

エネルギー・環境に関する教育支援

小学校・中学校・高等学校の教育に「放射線」が導入されたことを受け、児童生徒等の放射線に関する正確な知識・技能の普及啓発と学校等における放射線教育の普及啓発を目的に、ホームページでの情報発信や、全国の小中高等学校における教職員研修や、出前授業を通じたエネルギー・環境教育支援を行っています。

科学技術映像

科学技術を正確にわかりやすく伝える優れた映像を選奨することにより、科学技術への関心を喚起し、その普及と向上を図り、社会一般の科学技術教養の向上に資することを目的として、1960年以来毎年開催しています。

©日本放送協会
第64回科学技術映像祭 内閣総理大臣賞
「NHKスペシャル 超・進化論 第1集 植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~」
植物がコミュニケーションし、虫に対して防御反応を起こしている画像(黄色に光っている部分)