三菱商事「MC SCIENCE SCHOOL」実施 参加した全員にとって、忘れがたい夏休みの体験に
三菱商事株式会社主催、科学技術館の協力で、児童養護施設で生活する小・中学生に向けた科学体験プログラムを昨年に続き開催。参加者全員にとって、忘れがたい夏休みの体験となりました。
社員ボランティアの方々も多く参加
このプログラムは、三菱商事が、都内の児童養護施設で生活する子供たちを夏休みに科学技術館に招待し、館内で存分に科学体験を楽しんでもらうという特別プログラムです。三菱商事では、「企業は社会の一員として社会貢献事業を積極的に行うべき」という認識のもと、自ら考え実践する社会貢献活動を、長年にわたり実践されており、今回も、こうした同社の社会貢献活動の軸の一つ「次世代の育成・自立」の一環として実施されました。プログラム内容は、三菱商事と当館が協働作業によって作り上げたもので、サイエンスショー、実験・工作と館内ガイドツアーで構成されています。
昨年の初開催での好評を受けて、今年は2回目の開催となり、複数の施設から26人の小・中学生が参加しました。三菱商事および三菱商事グループ企業からは、11名の社員ボランティアの方々も参加され、親しみやすい雰囲気で子供たちの工作などをサポートしてくださいました。
子供たちにワクワク・ドキドキを
冒頭のサイエンスショーでは、昨年同様、かつて館内で実施していた大人気の実験ショー「超低温」(現在休止中)を特別に実施しました。主役はとても冷たい「液体窒素」です。講師のすずきまどか先生は、今回も絶好調の話術で子供たちの緊張をほぐしながらワクワク・ドキドキ感を高めていき、液体窒素の温度「-196℃」を実際に測定したところから、子供たちの目は釘付けとなりました。
液体窒素に入れたゴム風船の中に液体空気が現れるといった不思議な光景を子供たちに楽しんでいただくとともに、食品のフリーズドライなど、社会での応用例もお話しして、学びを提供しました。
続いて、「空気砲」の実験・工作と、館内ガイドツアーを昨年同様に行いました。
「空気砲」実験では、ビニールシートの的に空気砲を発射すると、パサッとシートが動いて空気の弾が届いたことがわかるのですが、部屋の端まで離れて発射しても1~ 2秒の時間差でしっかり届く様子8月23日(水)、三菱商事株式会社主催、科学技術館の協力で、児童養護施設で生活する小・中学生に向けた科学体験プログラム「MC SCIENCE SCHOOL」を、昨年に続き当館で開催しました。三菱商事および三菱商事グループ企業から多くのボランティアの方々も参加され、温かく子供たちをサポート。参加した全員にとって忘れがたい夏休み体験となりました。に、参加者から「すごい」と感嘆の声が上がりました。空気砲でドーナツ状の渦輪を観察した後は、持ち帰り用の空気砲工作に、皆楽しそうに取り組んでいました。
各展示室を関連づけた館内ツアー
館内ガイドツアーでは、各展示室の展示に関連を持たせて回りました。まず「メカ」でギアのしくみを説明し、次にギアが使われている自転車の歴史を「自転車広場」で辿り、電動アシスト自転車の紹介後、「DENKI FACTORY」で発電機や電磁石の話へとつなぎました。さらに、電磁石の芯となる鉄の起源を「鉄の丸公園1丁目」で隕鉄に触れてもらいながら説明し、最後に「シンラドーム」の映像で鉄が生まれた宇宙を旅してもらいました。
最初は少し緊張ぎみだった参加者たちも、イベントが始まると元気に声を出したり手をあげて発言したりし、最後には笑顔がいっぱいのプログラムとなりました。
〈科学技術館運営部 丸山 義巨、中村 隆/経営企画室〉