「家電リサイクルワールド」 オープン!

2026年3月6日(金)、科学技術館4階に大型新展示室「家電リサイクルワールド」がオープンしました。一般財団法人家電製品協会との連携により実現した本展示室では、将来の循環型社会を担う子どもたちに向けて、家電リサイクルの意義や仕組みを分かりやすく紹介しています。フロアは「RECYCLE PLANET」「RECYCLE TOWN」「RECYCLE FACTORY」の3つのテーマ空間に分かれ、体験を通してリサイクルの知識を楽しく学べる構成となっています。本リポートでは、完成までの経緯と展示の詳細をご紹介します。

「RECYCLE TOWN」の「家電に使われる資源たち」では、家電4 品目を解体し、素材を分類して展示

家電リサイクル普及啓発への想いを込めて

 約3年半の構想を経て、科学技術館としては久しぶりの大規模展示室「家電リサイクルワールド」が、2026年3月6日(金)15時にオープンしました。
 一般財団法人 家電製品協会(AEHA)は、特に将来の循環型社会を担う子どもたちに「家電リサイクル」の取り組みを紹介するために、2022年8月におおさかATCグリーンエコプラザ(大阪市住之江区)内に常設展示ブースを、また2023年6月には科学技術館4階に「家電リサイクル ベース」を開設しています。後者は、2022年9月にAEHAから科学技術館にお声掛けがあり、AEHA担当者と科学技術館運営部制作グループを中心としたチームで展示をつくり上げました。
 「家電リサイクル ベース」の公開後も、AEHAの家電リサイクルの普及啓発への想い、また館との協業が下火になることはなく、より家電リサイクルの意義や仕組みが伝わり、かつ子どもたちに魅力的な展示や施設はどういったものかという議論が続きました。そのような中で、館4階E室「ワンダー・ガレージ」が、イベント開催や休憩スペースとしての場ではあったものの、展示空間になっていなかったことから、ここに家電リサイクルの展示室を構えようという流れとなり、引き続きチームで取り組んだものです。

「地球と家電製品のひみつ」コーナーのゲーム「出発! 天然資源探査号」では家電の素材の天然資源について学べる

PLANET、TOWN、FACTORYの3つのテーマ空間

 展示室には入口側から奥に向かって3つのテーマ空間を設けました。手前側が青色の「RECYCLE PLANET」で、宇宙船から地球を望みながら、地球とリサイクルの関係を紹介します。真ん中が橙色の「RECYCLE TOWN」で、日常の街並みや家庭の中で、家電リサイクルの目的や回収方法を紹介します。奥側が緑色の「RECYCLE FACTORY」で、普段見ることができないリサイクルプラントで、廃家電がどのようにリサイクルされるのかを紹介しています。
 同展示室では、科学技術館には珍しく、展示室内での動線を設定しています。時計回りにPLANETからTOWNを通ってFACTORYに至り、またTOWNを抜けてPLANETに戻ってくる流れです。次ページでは、その順に個別の展示を紹介します。 

 この新展示室は、出展者であるAEHAとの濃密なやり取り、またその紹介で、家電リサイクルの各工程の素材提供や撮影許可をさまざまな機関から得て、オープンに至りました。家電リサイクルの意義や仕組みを楽しみながら体系的に学べる施設という目標が少しでも実現できていれば嬉しく思います。
 また、展示室の公開で終わりではなく、関連する館内外のイベント開催や、将来的な展示物の更新についてもすでに話を始めています。今後もこの協力体制の中で、サーキュラーエコノミー・循環型社会について多くの方に伝えていく所存です。

                               〈科学技術館運営部 松浦 匡〉