「蚊のひみつを知ろう!」開催 「蚊学」で身近な虫の生態と予防・ケアを学ぶ

身近にいながら、その生態についてはあまり知ることのない虫、蚊のひみつを、虫さされの予防やケアとともに学べるイベント「蚊のひみつを知ろう!」を、アース製薬株式会社の主催で、2023年11月上旬に科学技術館で開催しました。アース製薬の講師の方をお招きした「蚊学」の講義も大好評。展示や観察を交えて、蚊への理解を深めていただきました。

クイズ形式で進む講義に、積極的に手を挙げる参加者も。参加者には冊子などお土産を配布

「蚊は世界で一番キケンな生き物だと知ってましたか? 実は蚊が媒介するマラリアやデング熱といった感染症で命を落とす人が年間85万人もいるのです」。ー参加者は驚き話に引き込まれていきます。

普段は苦手な虫たちも愛らしく

虫ケアカンパニーであるアース製薬株式会社との連携が実現し、科学技術館では初めてのイベントとなります。実施に向け打ち合わせを重ね、学校団体が多く来館される平日と家族連れが来館する週末を考慮し、11月1日(水)~3日(金・祝)に、実験スタジアム「スタジアムL」で開催。11月とはいえ、夏日もまだ予想される中で迎え、3日間で2,800名の方が来場されました。

展示では、パネルでの解説に加えて、ゴキブリ・ヒル・ムカデの実物標本、マダニの模型、蚊の雌雄を顕微鏡で実際に見分ける体験も。そこに可愛らしくキャラクター化された虫が加わることで、普段はちょっと苦手な虫たちも愛らしく見えてきます。そして、対処するために必要な製品も紹介されて、多くの害虫の生態から身を守る方法まで学べます。

身の回りには危険な虫がたくさん。生息場所、特徴と虫ケアについて紹介

「蚊学」の講義には、のべ600名が参加

科学技術館では夏休み期間中の2023年8月5日(土)~ 27日(日)の23日間、特別展「スポーツを科学する」を2 階イベントホールにて開催しました。

あわせて、日頃から普及活動を行っているアース製薬の方から講義していただいた「蚊学のおはなし」は、のべ600名もの方に参加いただきました。15分の講義では、蚊の生態から刺されないための秘訣まで、わかりやすく、参加者とのやり取りを交えながら進んでいきます。虫よけスプレーの塗り方では、参加者も「塗りムラなくしっかり塗ることが大事!」と復唱し、腕に塗るしぐさを交えながら話に耳を傾けていました。終了後には、「人に害を与える虫」について書かれた冊子と、虫ケア用品のサンプルがプレゼントされました。

参加者からは「虫よけスプレーの正しい塗り方を初めて知りました」、「企業がこのような活動をしていることを初めて知りました」、「正しい知識を持って対応することが必要だと思いました」といったお声をいただきました。「蚊」が媒介する病気は多いですが、怖がることなくしっかりと予防することが大切であること。そのためにも、正しい「虫ケア」を知ることで、お子様から大人まで蚊に刺されず快適に過ごす方法を身に着けていただく機会となりました。

〈科学技術館運営部 西田 雅美〉