自然と友だち


No.46 「残暑きびしい夏の日」

 暦の上では立秋を迎えましたが、この夏は異常気象で立秋を過ぎてようやく最夏の太陽が輝く本番の夏になったようです。連日、森や林、公園などでは、この時とばかりに鳴り響くせみしぐれを耳にし、チョウやトンボも活発に活動しています。その出会いをカメラにおさめました。

撮影・解説:松田邦雄

松田邦雄先生に質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

夏の花 セミ
クサギ キョウチクトウ サルスベリ ヒマワリ ハスの花 カイツブリ 鳴くニイニイゼミ ニイニイゼミの羽化 ぬけがら
クサギ
キョウチクトウ
サルスベリ ヒマワリ ハスの花
カイツブリ
鳴くニイニイゼミ
ニイニイゼミの羽化
ぬけがら
セミ トンボ
アブラゼミ クモとアブラゼミ アブラゼミの大群 死体 セミヤドリガ ミンミンゼミ ツクツクボウシ ぬけがら ウチワヤンマ
アブラゼミ
クモとアブラゼミ
アブラゼミの大群
死体
セミヤドリガ
ミンミンゼミ
ツクツクボウシ
ぬけがら
ウチワヤンマ
トンボ チョウ・ガ
ウスバキトンボ アオスジアゲハ モンシロチョウ スジグロシロチョウ サトキマダラヒカゲ コミスジ ムラサキシジミ ムラサキツバメ
ウスバキトンボ アオスジアゲハ モンシロチョウ
スジグロシロチョウ
サトキマダラヒカゲ
コミスジ
ムラサキシジミ
ムラサキツバメ
チョウ・ガ 甲虫・バッタ
ビロードスズメ オオスカシバ モンクロシャチホコ 交尾 ヤママユ アオドウガネ ショウリョウバッタ ハラビロカマキリ
ビロードスズメ オオスカシバ
モンクロシャチホコ 交尾
ヤママユ アオドウガネ
ショウリョウバッタ
ハラビロカマキリ

 




 





夏の花

クサギ キョウチクトウ
クサギ キョウチクトウ
撮影日:クサギ
キョウチクトウ
2009年8月8日
2009年8月25日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 真夏の太陽を浴びて、クサギやキョウチクトウの花が咲いていました。赤い花にはクロアゲハなど、黒色のチョウがよく訪れます。

 

▲写真を選ぶ▲


サルスベリ
サルスベリ
撮影日: 2009年8月18日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 夏の花といえば、サルスベリを思い出します。公園ではあちこちにサルスベリの花が咲き、ハチ、アブ、チョウなどいろいろな虫たちが活動していました。

 

▲写真を選ぶ▲


ヒマワリ
ヒマワリ
撮影日: 2009年8月22日  撮影場所: 東京都練馬区大泉町
 真夏の太陽のように大きく輝くヒマワリの花も夏の代表です。

 

▲写真を選ぶ▲


ハスの花 カイツブリ
ハスの花 カイツブリ
撮影日:ハスの花
カイツブリ
2009年8月5日
2009年8月11日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 公園の池では、ハスの花が水面に美しく映えていました。その辺りを水にもぐっては浮き、また水中へもぐる、をくり返すカイツブリの姿がありました。

 

▲写真を選ぶ▲


セミ

鳴くニイニイゼミ ニイニイゼミの羽化 ぬけがら
鳴くニイニイゼミ ニイニイゼミの羽化 ぬけがら
撮影日:鳴くニイニイゼミ
ぬけがら
ニイニイゼミの羽化
2009年8月11日
2009年8月11日
2009年7月24日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
東京都千代田区北の丸公園
東京都小金井市小金井公園
 チーチーと鳴くニイニイゼミは小型のセミで、7月初めから姿を現していましたが、8月にもまだ見つけられました。ぬけがらは小さく、泥がついています。
 ところで、セミの羽化はふつう夕方から夜に行われますが、なんと、この日は昼の11時50分ごろ、背中が割れて宙返り中(まさにイナバウアー!)の羽化を観覧。さらに、13時ごろには殻から出て、立派なセミが誕生しました。

 

▲写真を選ぶ▲


アブラゼミ クモとアブラゼミ
アブラゼミ クモとアブラゼミ
撮影日:アブラゼミ
ぬけがら
アブラゼミとアシダカグモ
2009年8月11日
2009年8月11日
2009年8月9日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 まるで油紙のようなはねの大型のアブラゼミが、木の幹に針状の口を差し込んでいました。また別の木では、なんと大きなアシダカグモがアブラゼミをおさえこんでいるのを発見!!シャッターチャンスとばかりに接近してカメラにおさめました。

 

▲写真を選ぶ▲


アブラゼミの大群 死体
アブラゼミの大群 死体
撮影日: 2009年8月23日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 木の上を見上げると、10mくらいのところに、なんとアブラゼミの大群がべたべたとまっているのを発見。望遠レンズでその様子をとらえました。
 地面には、動かなくなったセミの死体もよく見つかりました。アリがせっせと集まってきていました。

 

▲写真を選ぶ▲


セミヤドリガ ミンミンゼミ
セミヤドリガ ミンミンゼミ
撮影日:セミヤドリガのまゆ
ミンミンゼミ
ぬけがら
2009年8月16日
2009年8月11日
2009年8月11日
 撮影場所:東京都練馬区大泉町
東京都千代田区北の丸公園
東京都千代田区北の丸公園
 はねが透明で大型、緑色の鮮やかなミンミンゼミもさかんに「ミーンミンミンミーン」と鳴き続けていました。はねをひろげ、腹部を上下に動かして鳴いている姿をカメラにおさめました。ミンミンゼミとアブラゼミは、大きさが同じくらいです。セミのぬけがらを比べてみるとアブラゼミの方が色が濃く、触角のつくりにも差がありました。
 ミンミンゼミの腹部に白い虫が5匹もくっついているのを発見しました。これはセミヤドリガという寄生蛾の幼虫です。(自然との出会い36号参考

 

▲写真を選ぶ▲


ツクツクボウシ ぬけがら
ツクツクボウシ ぬけがら
撮影日:2009年8月11日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 「オーシンツクツク オーシンツクツク・・・オヒーヨース オヒーヨース」をくり返すツクツクボウシは、小型ではねが透明です。ほかのセミより少しおくれて7月下旬くらいから多くなり、8月いっぱい夏の日が過ぎるのを惜しむかのように、鳴いています。ぬけがらは細長く、区別がつきます。

 

▲写真を選ぶ▲


トンボ

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ
撮影日:ウチワヤンマ 上
ウチワヤンマ 下
2009年8月5日
2009年8月9日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 大型のウチワヤンマは、夏のトンボの代表です。池の周辺の木の枝の上に、体を水平にしてとまっています。また、木の花の上 にとまっているウチワヤンマも発見しました。しかし、これは花の蜜を吸いに来たのではありません。

 

▲写真を選ぶ▲


ウスバキトンボ
ウスバキトンボ
撮影日: 2009年8月21日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 夏の盛りに草地の上を群れ飛んでいるのは、ウスバキトンボです。よくアカトンボとまちがえるようですが、アカトンボよりひとまわり大きく、その名のように淡黄色で、うしろばねが広く大きいトンボです。南方系のトンボで、冬は水の中でヤゴは死んでしまうそうです。

 

▲写真を選ぶ▲


チョウ・ガ

アオスジアゲハ
アオスジアゲハ
撮影日:2009年8月11日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 木の花やヤブガラシなどの花には、次から次とアオスジアゲハが飛来していました。アオスジアゲハの青色はとても鮮やかで飛び方も速く、花から花へと移り飛びます。

 

▲写真を選ぶ▲


モンシロチョウ スジグロシロチョウ
モンシロチョウ スジグロシロチョウ
撮影日:2009年8月11日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 夏の頃は、白いモンシロチョウの姿は少なくなっていますが、それでも公園の草地の上を、イヌガラシなどの幼虫の食草を求めてメスが飛んでいました。する と、すぐそばに白いチョウですが、黒いスジのあるモンシロチョウとは別種の、スジグロシロチョウもイヌガラシを求めて飛来しました。

 

▲写真を選ぶ▲


サトキマダラヒカゲ コミスジ
サトキマダラヒカゲ コミスジ
撮影日:サトキマダラヒカゲ
コミスジ
2009年8月11日
2009年8月9日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 公園の木立のなかで、木の幹にとまっているサトキマダラヒカゲを見つけました。
 黒に三つの白いスジのあるコミスジも飛んできました。

 

▲写真を選ぶ▲


ムラサキシジミ ムラサキツバメ
ムラサキシジミ ムラサキツバメ
撮影日:ムラサキシジミ
ムラサキツバメ
ムラサキツバメ幼虫
2009年8月18日
2009年8月20日
2009年8月18日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 紫色の美しいはねを開いてとまっているムラサキシジミを発見、撮影しました。近年、東京にも南国から進出してきたムラサキツバメの幼虫も、マテバシイの 新芽で見つけました。

 

▲写真を選ぶ▲


ビロードスズメの幼虫
ビロードスズメの幼虫
撮影日:2009年8月16日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 ノブドウの葉でまるでヘビ(マムシ)のようにも見える、スズメガの幼虫を発見しました。これはビロードスズメというガの幼虫です。目のように見える部分は目ではなく眼状紋です。敵をおどすのに役立つようです。

 

▲写真を選ぶ▲


オオスカシバ モンクロシャチホコ 交尾
オオスカシバ モンクロシャチホコ 交尾
撮影日:2009年8月9日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 まるでハチのように、はねの透明なガの仲間のオオスカシバが草にとまっていました。いつも速く飛びまわっているオオスカシバが妙におとなしいです。まだ羽化して間もないオオスカシバのようで、近接してカメラにおさめました。
 一体これは何? これはモンクロシャチホコというガが交尾をしている姿でした。

 

▲写真を選ぶ▲


ヤママユ
ヤママユ
撮影日:2009年8月10日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 昨年夏に山で採集したヤママユが産卵したので、植木鉢の中へ入れて冬を越させると、春には小さな幼虫が孵化しました。それを飼育して深緑色の美しいマユをつくり、そしてこの夏、いよいよ大きく立派なヤママユが羽化しました。(幼虫は自然と友だち43号を参照)

 

▲写真を選ぶ▲


アオドウガネ ショウリョウバッタ
アオドウガネ ショウリョウバッタ
撮影日:アオドウガネ
ショウリョウバッタ
2009年8月6日
2009年8月11日
 撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 公園の木の葉に緑色の甲虫が交尾をしていました。アオドウガネという虫です。この虫は最近よく見られるようになった甲虫です。 草地には体の細いショウリョウバッタの成虫も見られました。

 

▲写真を選ぶ▲


ハラビロカマキリ
ハラビロカマキリ
撮影日:2009年8月16日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 その名のように、腹の広いハラビロカマキリを見つけました。まだはねのない幼虫ですが、ふつうは緑色系の個体が多いようです。ところが、茶褐色のハラビロカマキリも見つけたので、並べてカメラにおさめました。

▲写真を選ぶ▲





『自然と友だち』バックナンバーはこちら
『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら
『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら




このサイトのすべての画像・記事について、無断使用・転載を禁止します。
Copyright (C)2007 Science Museum Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED.