独立行政法人 日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター原子力科学研究所/那珂核融合研究所
「原子力エネルギーや放射線利用の研究開発を体験しよう」

目次
◆キャンプ会場
◆キャンプ会期
◆キャンププログラム
◆体験感想
◆キャンプスケジュール
◆アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
◆風景写真

◆キャンプ会場
 独立行政法人日本原子力研究開発機構
 東海研究開発センター原子力科学研究所
 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4
 URL:http://www.jaea.go.jp/04/ntokai/index.html

◆キャンプ会場
 独立行政法人日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所
 茨城県那珂市向山801-1
 URL:http://www.naka.jaea.go.jp/

◆キャンプ会期
2006年8月7日(月)12:30 〜 8月10日(木)14:00 3泊4日
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◆キャンププログラム
 日本原子力研究開発機構は、原子力による新しい科学技術や産業の創出を目指すべく、その基礎、応用研究から核燃料サイクルの確立という実用化を目指した研究開発などを実施する我が国唯一の総合的な研究開発機関です。東海研究開発センター原子力科学研究所では、量子ビームテクノロジー研究、放射線利用の研究開発、原子炉施設や環境の安全性、またこれらを支える基礎研究や基礎技術研究を幅広く進めています。那珂核融合研究所では、未来のエネルギー源として期待される核融合研究開発を行っています。
今回のキャンプでは、機器の操作や簡単な実験を行うことにより原子力や放射線に対する理解を深め、また、未来のエネルギーである核融合の研究開発現場の熱気を体験しました。原子力の歴史から未来まで、そして基礎から応用までを見て、聞いて、触ってみました。



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◆体験感想
「消えない思い出」
栃木県立小山高等学校2年(栃木県)
 私は化学がとても苦手だ。だが、不思議なことに、私はこのプログラムに参加していた。講義を受けると鳥肌が立った。内容が予想以上に深く難しかったのだ。また、私は人見知りをするので、上手く溶け込めるか不安だった。だが、そんな心配は全く必要なかった。すぐに友達ができ、実習中も仲良く楽しくできた。
 特に良かったのはマニピュレータの操作体験だ。人間の手のような機械を使って、積み木を動かしたり、ペンで文字を書いたりした。私たちは片手だけの操作を体験したが意外と難しかった。間近で研究者の方々の操作を見たが、比べものにならないくらい素早かった。やはり、プロはすごいと思った。
 また、今回のキャンプでは放射線が意外にも身近なものだと学んだ。今までのイメージでは、放射線→原爆→被爆などマイナスのイメージしかなかった。しかし、いざ自分で放射線を測定してみると、どこを歩いてもあるではないか放射線!!ほこりにはたくさん放射線があったので、部屋はこまめに掃除しようを思った。
 また、放射線は使い方によって私たちの生活を支えてくれる役割を果たしてくれると知った。地球温暖化と騒がれている現在、私たちは新たなエネルギーが必要である。そのエネルギーが環境にやさしくかつ恒久的なものであるような開発が進められ、その現場を見学できたことは一生に2度とないことかもしれない。だから、私自身楽しかったし、とても満足のいく4日間であった。
 最初に私は化学が苦手だと書いたが、今回のキャンプを通して考えが変わった。自分から調べ学習をしてみようと思ったし、化学への興味を持つようにもなった。このキャンプで得たことを忘れず、今後の進路決定にも役立てたい。そして、将来は今回出会った方々のように研究活動をしたいと思った。短い期間だったが、仲間と情報交換もでき、私にとってとても充実した4日間となった。

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◆キャンプスケジュール
 第1日目 8月7日(月)
  12:30       集合【JR常磐線「東海駅」改札口前】
  12:30 〜 12:50  会場へ移動(会場バス)
  13:00 〜 13:20  開講式
  13:20 〜 14:00  セミナー「原子力研究開発の歴史と現状」
  14:20 〜 15:30  (1)霧箱の組立と放射線飛跡の観察
  15:50 〜 17:00  (2)「JRR-1」記念展示館見学と「JRR-1」シミュレータ運転体験
  17:00 〜 17:10  阿漕ヶ浦クラブへ移動(会場バス)
  17:30 〜 19:00  研究者との懇親会
  19:30 〜 20:30  参加者&引率者ミーティング

 第2日目 8月8日(火)
   8:00 〜      朝食
   8:45 〜 8:55  会場へ移動(会場バス)
   9:00 〜 10:20  (3)環境・個人線量測定
  10:30 〜 12:00  (4)「マニピュレータ」操作体験
  12:00 〜 13:00  昼食
  13:15 〜 17:00  (5)役立つ中性子
  13:15 〜 14:15  講義(中性子の発生から利用まで)
  14:30 〜 15:30  見学「JRR−3」
  15:40 〜 17:00  見学「J−PARC建設現場」
  17:00 〜 17:10  阿漕ヶ浦クラブへ移動(会場バス)
  17:30 〜 18:30  夕食
  20:00 〜 21:00  参加者&引率者ミーティング

 第3日目 8月9日(水)
   8:00 〜      朝食
   9:20 〜 9:35  那珂核融合研究所へ移動(会場バス)
   9:40 〜 12:00  那珂核融合研究所と核融合研究開発に関する概要説明
            (映画、講義、展示館見学)
  12:00 〜 13:00  昼食
  13:00 〜 14:50  磁場の不思議
  15:10 〜 17:00  電磁波でロケットが飛ぶ!?
  17:00 〜 17:10  阿漕ヶ浦クラブへ移動(会場バス)
  17:30 〜 18:30  夕食
  20:00 〜 21:00  参加者&引率者ミーティング

第4日目 8月10日(木)
   8:00 〜      朝食
   8:45 〜 8:55  会場へ移動(会場バス)
   9:00 〜 9:50  発表
  10:00 〜 10:50  講師への質問及びキャンプのまとめ
  11:00 〜 12:00  見学「JRR−4」
  12:00 〜 13:00  昼食
  13:00 〜 13:30  閉講式
  13:30 〜 14:00  東海駅へバス移動(会場バス)
  14:00       解散【JR常磐線「東海駅」】

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◆アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
東京学芸大附属高等学校教諭

第1日目 8月7日(月)
◎開講式 司会:会場担当者、挨拶:管理部部長、参加者自己紹介
◎セミナー「原子力研究開発の歴史と現状」:豊富な資料のもと、原子力の全般に関する講義であった。遠方から参加した生徒もいたため、疲れが出て寝てしまう生徒も見受けられた。
◎実験と講義「放射線を目で見てみよう」:霧箱の組み立てと放射線軌跡の観察。製作キットが工夫されていた。製作したものがおみやげになり生徒に大変好評であった。
◎「JRR-1」記念展示館見学、「JRR-1」シミュレータ運転体験:これは以前には4日目に行われていたが、第1日目に行うように工夫が見られた。初日に行ったほうが生徒たちに強く印象に残るのでよかったと思われる。

第2日目 8月8日(火)
◎「放射線は身近な存在」環境放射線、個人線量測定:環境放射線の測定では、意外に放射線を多く出している物質に驚いていた。個人線量測定は、時間がなく代表生徒だけであったのは残念であった。
◎「キミもUFOキャッチャーの達人になれる?」マニピュレータ操作体験:これも、毎年生徒には好評な実習である。今年も、驚きとともに生き生きと生徒たちは参加していた。
◎「役立つ中性子」講義、中性子の発生から利用まで:中性子についての詳細の講義であった。講義をしてから次の見学に移ったので、わかり易かった。
◎見学「JRR-3」:規模の大きな「JRR-3」の施設に実際に入って目の当たりにして、生徒たちは非常に驚いていた。中性子の研究について興味を示すものが多かった。
◎見学「J-PARC」:とてつもなく壮大な設備は圧巻であった。3年前に見たときよりも建設が進み、いよいよ完成が近づいてきているという雰囲気を実感できた。

第3日目 8月9日(水)
◎那珂核融合研究所および核融合研究開発に関する概要説明(映画、講義、展示館見学):情熱的な解説があり、世界に先駆けた研究とはどんなものか、日本が世界に誇るべき技術とは何なのか、など、生徒たちは心に強く響くものを感じ取っていたようだ。
◎「JT−60」見学:理解することが難しい核融合について、見学や解説を通じて少しでもたくさん理解しようとして多くの質問をしていた生徒たちの態度は立派であり、心を打たれた。
◎「磁場の不思議」講義と実験:単純な実験であったが、とても生徒の興味をひきつけるものであった。生徒たちは磁場について十分に理解を深めることができたようだ。
◎「電磁波とは?」講義と実験:ロケットの実験ができなかったのは残念であったが、その他の実験は大変工夫されていて、身近な携帯電話の電磁波に関する実験など、生徒の興味を引きつけていた。

第4日目 8月10日(木)
◎キャンプのまとめと発表:次の3つのグループに分かれて、発表時間15分、質疑応答5分で各班が発表した。非常に熱心な発表会になり、質問や意見などが多く出て、時間が足りないほどであった。
1班:中性子の利用研究について
2班:放射線の性質と利用について
3班:核融合の仕組みと周辺技術について
◎見学「JRR-4」:発表の緊張が解け、リラックスした雰囲気の中、チェレンコフ光を見ることができ感動している生徒が多かった。
◎閉講式:司会:会場担当者、挨拶および修了証授与:管理部部長、代表生徒挨拶、アドバイザーおよび事務局挨拶
(事務局にて一部省略)
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◆風景写真


01 研究用原子炉シミュレータで原子炉の運転体験


02 身の回りにある自然放射線を測定


03 「マニピュレータ」操作体験


04 いろいろな材質を使って電波の透過実験
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