自然と友だち


身近にいる風変わりな生きものたち

 新型コロナ対策で、外出の自粛、人との接触を控えるようにとのことで、自由な撮影ができない状況にありますので、

撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

世界で一番小さなトンボ 蛾の貌 蝶の吸水 ミヤマシジミが乱舞 メスアカミドリシジミ
世界で一番小さなトンボ 蛾の貌 蝶の吸水 ミヤマシジミが乱舞 メスアカミドリシジミ
山路の白い花 オニグモを撮る カタツムリの“濃厚接触” ナミアゲハの終齢幼虫
山路の白い花 オニグモを撮る カタツムリの“濃厚接触”? ナミアゲハの終齢幼虫



 





【世界で一番小さなトンボ】
2020.6.18
世界で一番小さいと言われるハッチョウトンボは、大きさ1〜2センチです。日本通貨で一番小さな1円玉より小さいこのトンボが舞う長野県駒ヶ根市福岡の「ハッチョウトンボの里」へ行ってきました。市が管理する公園の一角にある小さな池の周りの草むらに沢山のハッチョウトンボが舞っていました。市の昆虫に指定されています。真っ赤な成熟したオスと、茶褐色で腹部に黄色と黒の横縞のあるメスが沢山いたので、交尾中のものがいないか丹念に探しましたが見つかりませんでした。大変縄張り意識が強く、オス同士の争いはあちこちに見られました。大きさを確認するために1円玉を近づけてもすぐに逃げられ、ようやく1枚だけ撮ることが出来ましたので、このトンボがいかに小さいか比較してご覧ください。


 

【蛾の貌】
2020.6.22
軒先に大きな網を張るオニグモの観察のため、夜ライトを点けていたら、光に誘われて蛾が集まってきましたので、とらえて写真に撮りました。アップで撮ると櫛状の触覚、大きな目玉などがとても印象的でした。


 

【蝶の吸水】
2020.6.23
梅雨の中休み、太陽が照りつけ気温が32度、暑いので山路の湿地には蝶が吸水している様子が見られました。
 なんといっても見応えのあるのは①ミヤマカラスアゲハの集団吸水です。②スジボソヤマキチョウが数頭集まって吸水している場面、③コムラサキも集団で吸水、小さな④コチャバネセセリが、横一列に並んで吸水しています。単独では⑤ミスジチョウ、⑥サカハチチョウ、⑦ウラギンヒョウモン、極小さな⑧アサマシジミも吸水しているのを見ることが出来ました。


 



【ミヤマシジミが乱舞】
2020.6.24
今日は、梅雨の中休みを利用して、辰野町生きものネットワーク主催による、ミヤマシジミの食草コマツナギの植栽地である荒神山公園で草刈りを行いました。年2回の草刈りでコマツナギも大部繁茂するようになり、絶滅寸前であったミヤマシジミも今日は雌雄が乱舞する様子が見られました。草刈りをしながら、コマツナギの花に止まるオス①②とメス③④、産卵をするメス⑤⑥の姿を撮影しました。








 



【メスアカミドリシジミ】
2020.6.27
毎年この時期になると、辰野町雨澤の谷川の一角にメスアカミドリシジミが舞うので、今年も梅雨の晴れ間をみて撮影に出かけました。この蝶は、ちょっと開けた谷間の高い木の枝の先端に止まっているので見つけるのが困難です。暫く目をこらして見張っていると、占有活動が盛んなオスが追跡行動で舞い立つので、それが止まるところを見定めて撮影します。幸い見通しの良い葉の先端に、しかもほぼ同じ場所に止まるので、カメラを構えて撮影出来ます。日中活動が盛んというので、午前11時から午後1時30分までの間、持参のおにぎりを食べながら撮影し、10数頭をみることが出来ましたが、残念ながらメスを見ることは出来ませんでした。最後の1枚は2メートル程近くの葉に来て止まったので近撮出来ましたが、他は総て10メートル以上離れての600ミリ望遠レンズによる撮影です。


 



【山路の白い花】
2020.7.1
初夏、山路で白く可愛い花を見つけました。
①白いリボンを吊したようなウリノキの花、②白い葉を交えた繁みの中に隠れるように咲いているマタタビの花、③“わらべは見たり野中のバラ”と謡われる清楚なノイバラの花、④あたりを明るくするように、いまを盛りと咲くウツギの花、⑤林の中でひっそりと咲いているイチヤクソウの花、⑥道ばたにタンポポより大きな綿毛を伸ばしていたので、空の白い雲と一緒に撮りました。








 


【オニグモを撮る】
2020.6.25
夜になると、軒下に大きな網を張るオニグモが、今日は何故か網を張らずに家の壁でじっとしているので、試みにとらえてクモ本体の写真を近撮いたしました。クモの大きさは足を除き25センチありました。
①白紙の上を歩く
②枯れ葉の上を歩く
③枝の間を移動する
④糸でぶらがったので腹部裏側を撮る
⑤じっと静止する体勢
⑥顔面をアップで撮る


 


【カタツムリの“濃厚接触”?】
2020.6.26
梅雨の季節になると、庭にカタツムリが出てきます。今日は降ったり止んだりする雨の中、黄色く小さな花鉢に2匹のカタツムリが出てきて、“濃厚接触”をしていました。カタツムリの世界では、新型コロナウイルス感染の心配は無いようで 、自由行動となっているようです。


 


【ナミアゲハの終齢幼虫】
2020.7.2
以前産卵を確認し、頻繁にエサを与えて飼育し、脱皮を繰り返しながら終齢幼虫となったナミアゲハが、現在30匹ほどいて蛹化が始まりました。7月中には全部が羽化し、サンルームの中はまた賑やかになることでしょう。





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