自然と友だち


風薫る爽やかな季節に

 風薫る爽やかな季節となりました。まだ新型コロナウイルスの終息はしていないようで、気分が晴れません。そこで、今回は、爽やかなこの季節にふさわしい写真をと考えました。ご覧ください。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

アゲハチョウの羽化が進む ナミアゲハの卵が孵化 アゲハチョウ・キアゲハの羽化ラッシュが終わる クロアゲハの羽化 棒の先から落ちた虫
アゲハチョウの羽化が進む ナミアゲハの卵が孵化 アゲハチョウ・キアゲハの羽化ラッシュが終わる クロアゲハの羽化 棒の先から落ちた虫
色違いの花 雨に濡れるオオナルコユリの花 虫こぶ ギンリョウソウ(銀竜草) 真夜中の珍客〜小鳥用のリンゴを持ち去る
色違いの花 雨に濡れるオオナルコユリの花 虫こぶ ギンリョウソウ(銀竜草) 真夜中の珍客〜小鳥用のリンゴを持ち去る
愛鳥週間の餌場の小鳥達 岩花火の花が咲く カタツムリが這い出す
愛鳥週間の餌場の小鳥達 岩花火の花が咲く カタツムリが這い出す



 





【アゲハチョウの羽化が進む】
2020.5.2
今朝は、クロアゲハ、キアゲハ、ナミアゲハがそれぞれ1頭ずつ羽化しました。昨年秋に蛹となって越冬していたものが、すでに37頭羽化し、交尾、産卵をしましたが、まだ羽化しない蛹が20個ほどあり、ここ数日で全部が羽化するものと思われます。
今朝羽化した3頭
すでに羽化している蝶たち
交尾中のキアゲハ
産卵中のナミアゲハ


▲写真を選ぶ▲


 

【ナミアゲハの卵が孵化】
2020.5.3
4月27日にナミアゲハが食草のサンショウの葉に産卵した卵が、6日後の5月3日、第1号の孵化に始まり、続いて2号、3号と夕方までには6匹が孵化しました。卵から出た幼虫は、すぐに卵の殻を食べサンショウの葉に移動していきます。
産卵
孵化1号
孵化2号
孵化3号


▲写真を選ぶ▲


 

【アゲハチョウ・キアゲハの羽化ラッシュが終わる】
2020.6.10
アゲハチョウの羽化ラッシュもこの日で終わりです。この朝は午前6時40分に2頭の羽化が始まり、順次羽化し、午前7時50分には20頭が羽化しました。羽化しない蛹はあと3個になりました。結局今回羽化したのは全部で75頭でした。
 交尾、産卵も行われたので、今日は外へ放ってあげることし、蝶との別れの写真を撮りました。花の香りのする香水を体に付けると、サンルームの中を舞っている蝶が体に止まります。新聞、テレビでも紹介されましたので、名残惜しい気持ちはしますが、やはり自然に帰してあげるのが一番と、サンルームの戸をいっぱいに開けたら元気よく空に舞い立っていきました。


▲写真を選ぶ▲


 

【クロアゲハの羽化】
2020.5.4
クロアゲハのメスが羽化しました。これまで3頭のオスが羽化していますが、メスの羽化は初めてです。交尾、産卵を見るのが楽しみです。


▲写真を選ぶ▲

 



【棒の先から落ちた虫】
2020.4.17
新型コロナウイルス感染予防で、外に出られないので、家の中で虫と遊びました。
 この虫は、ツチハンミョウの仲間のようです。ツチハンミョウの仲間は、触ると体から毒を出し、火傷のような症状になるので注意が必要な昆虫です。見つけたら、図鑑で調べるなどして特徴を覚えて、触らないようにしましょう。また、屋内で見つけた場合は、写真のように割りばしに乗せたり袋に入れたりして運ぶようにしましょう。
1.棒の先に、一匹の甲虫がしがみついている。
どうなることか?
2.おっと!落ちそうになる
3.なんとか持ちこたえたが
4.こんどは一本足でぶら下がる
5.とうとう落ちた
6.落ちて下を歩き始めた


▲写真を選ぶ▲

 



【色違いの花】
2020.4.22
庭にいろいろな花が咲き始めていますが、自然に生えるままにしているので、色違いの花が混然と咲いているのを見ることができ、自然の和やかな風情を感じます。
 白いタンポポの花と、黄色いタンポポの花の競演、ラッパ水仙の黄と白と背比べ、ムラサキケマンの花々が仲良く並んで咲いているのは微笑ましく、イチリンソウの白い花の群生する中に割り込んで、コバルトブルーの花を遠慮がちに覗かせているムスカリの花には、頑張れよと声をかけたくなります。


▲写真を選ぶ▲

 



【雨に濡れるオオナルコユリの花】
2020.5.16
庭のオオナルコユリの花が咲きました。白い花が綺麗に並んで垂れています。霧雨が降ってきて、花に露となって止まりました。午後になって雨が止むと、花に止まっていた雨露が、水滴となって落ちます。


▲写真を選ぶ▲

 



【虫こぶ】
2020.5.28
山路を歩いていたら、路にせり出した木の枝の葉に小さな沢山のこぶがついているのが目に止まりました。枝いっぱいの葉の表に、お銚子を逆さまに貼り付けたように付いているのです。一瞬「虫こぶ」に違いないと思いましたが、こんなにぎっしり葉の表に、しかもこんな形の突起が出ているのを見たことはなく、不思議に思ったので、写真に撮り、一枝を折って家に持ち帰り、虫こぶ図鑑で調べて見ました。
 こぶの形などからケヤキハフクロフシではないかと思います。ワタムシ属のアブラムシの一種ケヤキヒトスジワタムシの寄生によって出来たもののようです。こぶを割ると、中にたくさんのワタムシがいるとあったので、カミソリで慎重にこぶを割ってみました。すると一つのこぶの中には一匹の虫しかいませんでした。いくつかを割ってみましたが同じです。するとこれはケヤキハフクロフシではないのかもしれません。図鑑では他にそれらしきものは見当たらず、もしこれをご存じの方がおられましたらお教え頂きたいと思います。


▲写真を選ぶ▲

 



【ギンリョウソウ(銀竜草)】
2020.6.2
南箕輪村大芝高原ヘギンリョウソウの写真を撮りに行ってきました、木漏れ日の差し込む鬱蒼とした松林の中に足を踏み入れると、堆積した落ち葉でふわふわと柔らかい地面に真っ白いギンリョウソウが生えています。地上に出た茎から花まで、透き通るように白く柔らかで、触れるとすぐに折れてしまいます。またの名をユウレイ茸と言われるように、薄暗い林の中で、いとも怪しげな花姿をしています。草丈は5〜6センチと低く、よほど注意して見ないと目に止まりません。そのため林の中に入る人はほとんど無く、宣伝もしていないので、ここにギンリョウソウのあることを知る人は稀です。人が多く入ったら踏み荒らされて絶えてしまいますので、このままそっと大事に見守っていきたいと思います。


▲写真を選ぶ▲

 



【真夜中の珍客〜小鳥用のリンゴを持ち去る】
2020.4.28
庭に小鳥の餌として、あちこちにリンゴを置いていますが、昼の間小鳥が食べ残したものを、夜、何者かが出てきて全部綺麗に食べてしまう事態が生じました。試みにリンゴを一つ丸ごと置くとそれを持ち去り、棒を立てその先にリンゴを刺しておくと、棒を倒してリンゴを取ります。リンゴを丸のまま持ち去るのは猿かと思い、リンゴを持ち去れないようにと紐で堅く結わえておいたら、結んだ紐はそのままで、リンゴだけを抜き取っていきました。ならばリンゴを抜き取れないようにと、リンゴの真ん中に串を刺し、その両端を紐で結わえて見ました。すると串も結わえた紐もそのままで、リンゴだけを見事に抜き取っていました。こんな器用なことをする動物は何なのだろうと、徹夜での監視をすることにしました。
 真っ暗な夜、前の道路の街灯と庭のソーラー灯の明かりを頼りに、午後10時から、家の中から監視を始めました。午後11時21分、大きな黒い影が現れました。尾が太く長い、体長50センチ余の動物が、リンゴに近づきましたので、用意してあるカメラのスイッチを押しました。動物は振り返りました。大きな目でこちらを見る。ハクビシンでした。さらにシャッターを押すと、フラッシュの明かりに驚いて去って行きましたが、よく見ると、リンゴの向こう側に、もう一匹のハクビシンがいました。こちらは体も少し小さく、フラッシュの明かりを気にすることなく、大きな口を開けてリンゴを囓り始めました。前足で押さえ半分ほど囓ると、前足でリンゴを二つに割りました。これでリンゴは串から外れたので、それを持って暗闇へ消えていきました。二つに割ったリンゴは二つとも無くなっていました。
 犯人はハクビシンであることが判り、結わえたリンゴを持ち去る方法も見届けることが出来ました。それにしても100余世帯ある団地のなかで、人の住んでいる住宅の庭に、2匹ものハクビシンが、小鳥用のリンゴを食べに毎夜やって来ていることは意外で驚きでした。


▲写真を選ぶ▲


 


【愛鳥週間の餌場の小鳥達】
2020.5.10
有賀峠にある喫茶店の庭に設置した餌台には、イカルが集まるというので撮影に出かけました。池の畔に設置された餌台には、ヤマガラやシジュウカラもやって来ますが、イカルは1羽、2羽、3羽、4羽と交互にやって来て、ヒマワリの種を咥えると飛び立とうとせずその場で咥えた種を口の中で殻を割って食べているため長居をし、ヤマガラやシジュウカラはなかなか近づくことが出来ず、餌台はイカルの独壇場といった様子でした。イカルはスズメより少し大きく、黒く光沢のある頭、黄色く太い嘴に、翼の先端がブルーと白の端正な容姿をしていました。
 一方、我が家の常連客、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ等は、庭に設置した餌台で、自由気ままに餌を食べ遊んでいます。愛鳥週間に餌場に来ている小鳥達のスナップ写真です。


▲写真を選ぶ▲


 


【岩花火の花が咲く】
2020.5.8
鉢植えのレウイシア(和名・イワハナビ)の花が咲きました。名前の通り、夜空に浮かぶ花火のような咲き様に、カメラを向けて写真を撮りました。その後、一枝折って花器に活け格好の花台に乗せて、部屋の飾りとしました。


▲写真を選ぶ▲


 


【カタツムリが這い出す】
2020.5.5
5月5日、「こどもの日」は気温28度、6月の陽気。玄関脇に置いた花鉢に散水をしていたら、冬眠していたカタツムリが這い出してきていました。大きいのが5匹、小さいのが2匹、水を得て花鉢の周りを、単独で、また、連れだって移動しています。真っ赤な花の中を覗く小さなカタツムリや、大きなカタツムリの背に乗る小さなカタツムリも見られました。
 冬眠中、お腹が空いているだろうと思い、リンゴを切って与えたら、暫くそれを舐めていましたが、2時間後にはそれぞれに散っていきました。今年の活動の始まりです。


▲写真を選ぶ▲




『自然と友だち』バックナンバーはこちら
『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら
『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら




このサイトのすべての画像・記事について、無断使用・転載を禁止します。
Copyright (C)2007 Science Museum Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED.