自然と友だち


鳥たちとの別れ、春の兆し

 3月、「やよい」の季節です。少しずつ暖かくなり、野外での撮影もできるようになり、家に来ている小鳥たちとの別れも今月いっぱいになろうかと思われます。春の遅い信濃路で、春の兆しを探してみました。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

メジロとヤマガラ シジュウカラもキッチンに入る 仲良しメジロ ザゼンソウ 啓蟄の日に見つけた生きもの
メジロとヤマガラ シジュウカラもキッチンに入る 仲良しメジロ ザゼンソウ 啓蟄の日に見つけた生きもの
天竜川の水鳥 早春の黄色い花 ヒヨドリを狙う野良猫 「小鳥の楽園」の見直し
天竜川の水鳥 早春の黄色い花 ヒヨドリを狙う野良猫 「小鳥の楽園」の見直し



 





【メジロとヤマガラ】
2020.2.13
メジロ5羽と、ヤマガラ2羽がサンルーム内に入ってくるようになり、もう5日になります。メジロは随時出入りしているのに、ヤマガラは一度も外へ出ようとせず、サンルーム内でヒマワリの種をこつこつと皮を剥いで食べたり、カップのコーヒーを飲んで過ごしていました。2羽のヤマガラはカップルではなく2羽ともオスのようで、どちらのヤマガラもメジロとは近づき合いますが、ヤマガラ同士は決して近づこうとせず、夜も離れて眠っています。
 この日は午前中雨降りで、メジロとヤマガラはサンルーム内で仲良く餌をついばんでいましたが、午後は晴れて気温も高くなったので、サンルームの戸を大きく開けて、メジロとヤマガラを全部外に出しました。夕方になったらメジロが3羽、再度家の中へ入ってきましたが、ヤマガラは入ってきていませんでした。


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【シジュウカラもキッチンに入る】
2020.2.16
冷たい雨で、サンルーム内に入ってきていたシジュウカラ2羽は、外へ出て行かずにお泊まりとなりました。過日、メジロ、ヤマガラがキッチンに入って食べ物を探していましたが、今夜はシジュウカラもキッチンに入り、ヒマワリの種を置いたらそれを咥え、コツコツとあちこちで皮を剥いで食べていました。小鳥達はすっかり我が家に馴れたようです。


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【仲良しメジロ】
2020.2.20
サンルーム内の止まり木に並んだメジロ、2組のカップルと独り者のメジロ、カップルの内の1組は、仲良く羽づくろいを始めました。微笑ましい眺めです。


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【ザゼンソウ】
2020.2.24
ザゼンソウの便りが新聞に載っていましたので、諏訪市有賀峠の「ザゼンソウの里公園」へ行ってみました。まだ開園はしておらず、園内へ入ることは出来ませんでしたので、ネットの外から園を一巡して中を見てきましたが、ザゼンソウの姿は見ることが出来ず、入り口近くの水辺でようやく5株のザゼンソウを見つけることが出来ました。仏炎苞は開いておらず、2株は中の球状の花穂が僅かに覗いていました。例年ザゼンソウ祭りは、3月末ころに行われますので、今年は花の咲く時期が早くなっていると言っても、まだ2月、少し早すぎたようでした。


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【啓蟄の日に見つけた生きもの】
2020.3.5
3月5日は啓蟄でしたが、小雪のちらつく天候でしたので生きものの観察を取りやめ、今日6日改めて「啓蟄の頃どんな生きものが見られるか」と、いつもの撮影ポイントの荒神山と小横川の暖かい日当たりのよい場所に行ってみました。午前11時から午後3時までの4時間、草むらの中や木の枝、土の上を根気よく探した結果、次の生きものを見ることができました。
 真っ赤なナナホシテントウ、オオイヌノフグリの花のあいだを、吸蜜に忙しそうに動き回るミツバチ、越冬蝶のモンキチョウ・キタキチョウ・キタテハ・テングチョウの4種類、越冬から目覚めたのかカエル・カタツムリ・ナメクジ、まだ越冬中のミノムシ、石の下にはイシムカデが、倒木の下にはワラジムシもいました。全部で12種類の生きものたちと出会うことが出来ました。


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【天竜川の水鳥】
2020.3.6
暖かい陽射しに天竜川へ、カモ等の水鳥の撮影に出かけました。例年に比べ水鳥の数が少なく、10羽〜20羽の群れを見ることが出来ず、せいぜい5〜6羽の集まりを見るのみ、種類も4〜5種類を見るのみでした。1時間ほど岸辺を移動しながら、水鳥の動きをスナップしてました。


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【早春の黄色い花】
2020.3.3
今年は、草木の花の咲くのが早いと言われますので、3月3日のひな祭りに、日当たりのよい南向きの斜面で、黄色い早春の花を選んで写真を撮ってきました。
 木では、マンサク・アブラチャン・サンシュユ、草では、フクジュソウ・タンポポ・スイセンの、それぞれ3種類の花を見つけました。


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【ヒヨドリを狙う野良猫】
2020.3.4
メジロ等、小さな小鳥の餌場にと鳥籠を庭に設置したら、大きなヒヨドリが入り出られなくなっていました。この中には入ってはいけないと云うお仕置きの意味でそのままにしておいたところ、夜の7時10分頃、ヒヨドリが奇声をあげるので見たら、どこから入ってきたのか野良猫が篭の中のヒヨドリを狙っていました。カメラをセットして撮影を始めましたが、野良猫はチラチラとカメラのほうを見るだけで、篭の中の鳥を捕らえようと夢中です。篭の中のヒヨドリは怯えて篭の中を右往左往するばかり。小雨の降る中、野良猫は虎視眈々と鳥を狙いますが、篭の中で捕えられません。20分程狙っていましたが一旦諦めて篭から降りましたので、鳥籠は家の中に入れ、ヒヨドリは明朝外にはなしてやることにしました。


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【「小鳥の楽園」の見直し】
2020.3.10
我が家の庭には、10年以上も前から冬になると多くの小鳥達がやって来て「小鳥の楽園」と言われていますが、最近は小鳥の数も種類もめっきり少なくなりました。そんな中、ヤマガラやシジュウカラのために用意した餌台のヒマワリの種を最近はスズメが食べるようになり占有するため、ヤマガラ、シジュウカラは追い出されているので、新たに庭の一角に餌台を作り、そこにヒマワリの種を置いたら、ヤマガラ、シジュウカラは早速そちらで食べるようになり、珍しく今まで一度も来たことのないイカルが姿を見せました。小さなメジロはヒヨドリなどの大きな鳥に追われて、ゆっくり餌を食べられないので、小さなメジロしか出入りの出来ない花鉢、鳥籠を設置したり、小さなブランコ餌場を工夫したり、サンルームの戸を少し開けて、家の中に出入りしテーブルの上で食事が出来るような気配りもしています。また、野良猫が小鳥を脅かすので、冬の間は庭全体を猫よけネットで囲ったり、小鳥の餌は、秋に柿500個、リンゴ200個、ヒマワリの種大袋2袋、パン切れなどを最低調達しておかなくてはなりません。
 しかし、最近になって「自然の生きものは自然のままに」がよいのではないのかと思うようになり、来期から「小鳥の楽園」は見直す必要がないかと迷っています。ご意見、お知恵をお聞かせいただければ幸いです。


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