自然と友だち


暑いアツイ!昆虫たちに負けないように

 どこへ行っても「暑いアツイ!」の挨拶言葉。信州も日中は35℃くらいの猛暑、しかし陽が沈むと夕風が吹いてホッといたします。昆虫たちに負けないようカメラを向けています。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

オオムラサキとアサギマダラに出会う きれいな赤い羽根の蛾 アケビコノハ キアゲハの羽化
オオムラサキとアサギマダラに出会う きれいな赤い羽根の蛾 アケビコノハ キアゲハの羽化
クモの網にかかった昆虫 カマドウマの仲間 蝶の死骸を食べる虫 ノカンゾウの株をいただく
クモの網にかかった昆虫 カマドウマの仲間 蝶の死骸を食べる虫 ノカンゾウの株をいただく



 





【オオムラサキとアサギマダラに出会う】
2019.7.17
久し振りの天気、太陽の光がまぶしい。蝶の撮影に小横川へ出かけました。いつもの廃屋に立ち寄ると、今年もオオムラサキが廃屋の中に1頭いました。床の上のシミに口吻を伸ばして吸っていましたので、カメラを近づけて写真を撮ったら舞い立ち、ガラス戸に止まりました。ガラス戸にはヒオドシチョウも止まっていましたので、ガラス戸を開けて外に出してあげました。廃屋の周りを見回っていたら、裏庭の新聞がちらかっているところに1頭と、林との境にある草の葉の上に1頭と、計3頭のオオムラサキを見ることが出来ました。何故この廃屋にオオムラサキが出るのか謎ですが、毎年この時期ここに来るとオオムラサキに出会えるのは嬉しいことです。
 廃屋から更に上流に、山道を歩いていたら、偶然にもアサギマダラに出会いました。今日の山歩きは実にツイている一日でした。


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【きれいな赤い羽根の蛾】
2019.7.13
キアゲハの食草ボウフウの葉に、1.5センチほどの黄色い蛹があり、今日羽化しました。羽根に真っ赤な紋様があり、腹も同色の真っ赤な帯状になっていましたので、蛾の図鑑で調べたらベニモンマダラという蛾で、昼行性とありました。小さいけれど、触角も立派で美しい蛾でした。


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【アケビコノハ】
2019.7.19
近くの家の奥さんが「庭の木にこんな奇妙な虫がいました」と言って、ビニール袋に入れて持ってきました。一目でアケビコノハとわかりました。「きれいな蛾になりますから飼ってみましょう」と言って、庭のアケビの蔓を採って来てネット内に入れましたら、最後の脱皮でしょうか、脱皮をしてその殻を食べていますので、間もなく蛹になることでしょう。見守ります。


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【キアゲハの羽化】
2019.7.15
キアゲハの羽化直前の蛹は、全体の色が黄色味を帯び、背面には羽根の模様が透いて見えますので、今朝羽化すると判断して待機していたところ、予想道り午前7時5分、1頭目が羽化、続いて40分ほどの間に5頭が羽化しました。ちょうど2、3日前に羽化した2頭が交尾を始めたので、一緒に撮影しました。


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【クモの網にかかった昆虫】
2019.8.8
荒神山のツツジ園には、例年梅雨開けに沢山のクモが網を張っているので、今日はクモの網にかかる昆虫の様子を見ようと出かけました。3時間ほど園内を見回り網にかかっている昆虫がいないかと探しました。その結果①ジョロウグモの網にかかっていたチョウ(モンシロチョウ・キタキチョウ)と、②トンボ、また、③ナガコガネグモの網にかかったウスバカゲロウと④ツユムシを見ることが出来ました。網にかかった昆虫を、クモが尻から糸を出して絡めますが、糸は編みを張るときのように1本ではなく、糸を束のように出して素早く絡めることがわかりました(②のトンボを絡める写真)




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【カマドウマの仲間】
2019.8.9
キッチンの掃除をしていたら、テーブルの下から大きな虫が飛び出してきました。跳躍力があり30センチ程ぴょんぴょんと跳ねました。静止したところを見たらカマドウマの仲間のコノシタウマでした。捕らえてガラスケースの中に入れたら勢いよく飛び跳ねて上蓋に激突、仮死状態になりました。それほど強い飛跳力です。写真に撮ってみると、飛跳力を強めている後ろ脚と、体の何倍もの長い触角が特に目に立ちました。


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【蝶の死骸を食べる虫】
2019.7.18
山路で、蝶の死骸を食べている昆虫を見ました。オレンジ色の羽根をした体長1.5センチほどの昆虫が、コムラサキを食べており、周りにはハエもたかっていました。捕らえて調べてみたらヒロオビモンシデムシという甲虫でした。動物の死骸があると出てくるので死出虫と呼ばれ、シデムシ類は親が子供を育てると言われ、地中に埋めた動物の死骸を、母親が口移しで幼虫に与えますが、餌が無くなると親は腹を空かせて弱い幼虫をべてしまうと言う恐るべき習性を持っているそうです。弱い者は淘汰し、強い者を残すという戦略的な共食いといわれています。自然界の掃除屋にも、厳しい生存の掟があることを知りました。


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【ノカンゾウの株をいただく】
2019.7.31
7月28日付の「どこへ行っても見かけるのはヤブカンゾウばかり、ようやく1株のノカンゾウを見つけた」と言う私のホームページを見た友達が、30日に、「家の庭に一重のカンゾウがある」と言って、根ごと掘り起こして持ってきてくれました。早速大きな鉢に植え、蕾が開くのを期待して待ちました。31日早朝、2輪の花が開きました。いずれも花は一重でした。間違いなくノカンゾウでした。友達にお礼の電話をしたら八重のカンゾウも庭にはあると、切り花にして持ってきてくれました。お茶を飲みながら花談義をいたしました。


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