自然と友だち


いつまでも若々しく、自然と触れ合い

 自宅でのキアゲハおよそ50頭が羽化したようすを、地元のテレビや新聞(「信濃毎日新聞」2019年6月25日付)が 紹介してくれました。自然や生き物と触れ合っていると、いつまでも若々しくいられます。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

コマツナギの根元の草刈り 新聞・テレビがキアゲハの羽化ラッシュを放映 口吻が2本のキアゲハ 雛鳥の食事 クモキリソウ
コマツナギの根元の草刈り 新聞・テレビがキアゲハの羽化ラッシュを放映 口吻が2本のキアゲハ 雛鳥の食事 クモキリソウ
梅雨の晴れ間の山路 コンボウアメバチ クモの捕食 カタツムリの赤ちゃん
梅雨の晴れ間の山路 コンボウアメバチ クモの捕食 カタツムリの赤ちゃん



 





【コマツナギの根元の草刈り】
2019.6.9
6月8日、今年もミヤマシジミの保護活動の一環として、荒神山のコマツナギの根元の草刈りをしました。コマツナギの木も大部大きくなり、植栽や種により本数も増えたので、ミヤマシジミが沢山舞うようになりました。途中小雨もようとなったので蝶の写真は撮れず、この日改めて写真を撮りに行きました。気温が低く肌寒い陽気でしたが、雄雌含め40〜50頭をみかけ写真に撮りました。雄・雌の翅の違いが判るよう、翅を広げた表と、翅を閉じた裏面、それに半開の表、裏がみえる角度で撮影しました。


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【新聞・テレビがキアゲハの羽化ラッシュを放映】
2019.6.25
信濃毎日新聞にキアゲハの羽化ラッシュの記事が載っていたので、地元のテレビから、突然、その様子を実況放映したいとの電話連絡があり取材に参りました。この1週間に羽化したキアゲハが、約50頭ほどおり、実況放映されましたが、実況放映のためテレビで見ることが出来ず、後日録画映像を送ってくださることですので、それが届いたらゆっくり見たいと思います。
この1週間に羽化したキアゲハの一部と、羽化して鉢植えの花で吸蜜する様子を、私が朝、撮影したものです


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【口吻が2本のキアゲハ】
2019.6.12〜14
6月12日、蝶が花の蜜を吸う口吻が2本のキアゲハを見ました。蝶の口吻は中が空洞になっている、ストロー状になっていますが、羽化した直後は内側に溝のある2本に分かれていて、羽化した蝶がまず行うのはこの2本を上手にすりあわせて1本にすることです。蝶は羽化の際、縮れた羽根に体液を送くって羽根を伸ばしますが、これに失敗して羽根が広がらず舞うことが出来ない蝶になったり、蛹から出て足に物に掴まる力の無い蝶は下に落ちて死ぬのを見ることがあります。今回の蝶もその一例です。
試みに、蜂蜜を溶かした液を果物の皮に含ませて与えてみましたら、口吻の健全な蝶は口吻の先を差し込んで吸蜜しますが、口吻が2本の蝶は差し込めないので2本の口吻を果物の皮に押し当ててなめるようにして吸蜜しました。しかし、これでは自然界で花の蜜を吸うことは出来ません。
6月13日、今朝、口吻が2本のキアゲハが交尾しているのを見ました。口吻が不完全で吸蜜出来ない蝶が、交尾をしているのには驚きました。この分だと産卵も行うのではないかと、食草を準備して注意深く観察していきます。
6月14日、昨日交尾を終えたばかりのキアゲハが、今日の午後2時に産卵を始めました。産卵に備え、食草のボウフウの葉を花瓶に挿して置いたところに舞ってきて産卵を始めました。
羽化の際、2本の口吻をすりあわせて1本の管にすることに失敗し、2本に分かれたままの蝶を見るのは初めてでしたが、その蝶が交尾→産卵までしたことに驚き、且つ子孫を残すために頑張った蝶に賞賛と敬意を表し外に放してあげました。産み付けられた卵は大事に育てていきたいと思います。


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【雛鳥の食事】
2019.6.15
先月、親鳥から餌をもらう雛鳥をご紹介しましたが、今日は小雨の降る中、庭に撒いたパン切れを雛鳥だけで食べに来ました。よく見ると、まだ巣立って間もない嘴の端が黄色い雛鳥たちです。餌の食べ方に慣れていないので、大きなパン切れを咥え、急いで飲み込もうとして、喉に詰まらせる様子が見られました。それでも、親からもらうのではなく、自分で餌を見つけ食べられるのが嬉しいのか、一生懸命食べる様子は見ていて微笑ましいものです。


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【クモキリソウ】
2019.6.29
ほとんど見られなくなったクモキリソウが、今年も3株だけ残っていて、2株に花が咲いていました。貴重な山野草なので大事に大事にしていきたいと思います。近くの林の中を散策したら、名前に似ず可愛いリボンのような白い花を枝先にぶら下げているウリノキがあり、タマアジサイとコアジサイが一緒に咲いていました。ユキノシタの十字花にはヒラタアブがいて、ウツギの白い花にはヘリグロチャバネセセリが、黄色いクサノオオの花にはコチャバネセセリが、またハルジオンの花にはミヤマセセリが、ともに吸蜜していました。のどかな昼下がりです。


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【梅雨の晴れ間の山路】
2019.7.2
梅雨の晴れ間に山路を散策すると、沢川の畔に白い葉のマタタビの繁みを多く見かけます。花の時期になると蔓の先端の葉が白化するのでよく目立ち、近づいてその蔓を持ち上げると、5弁の白い端正な花が縦に並んで咲いています。「猫にマタタビ」と言いますが、確かにマタタビを猫に与えると恍惚状態を示します。
足元には、真っ赤でおいしそうに見えるイチゴがありますが、これはヘビイチゴと言って食べられません。
道端でよく見かけるテンナンショウ科のマムシグサ、花の時期は終わって今は緑の円錐状の実が茎の上に付いていますが、今日は見慣れない葉のマムシグサを見かけました。葉の中央に白いまだら模様が入っていました。
花の時期には、花粉症の人を悩ませたヒノキも、今は花の時期を終え緑の丸い実を沢山付けていました。


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【コンボウアメバチ】
2019.7.3
家の中に入ってきた昆虫、なんと細長い胴体をしているのでしょう。珍しい昆虫でしたので早速図鑑で調べてみました。体の形からニトベハラボソツリアブではないかと思いましたが、体つきはそっくりですが、アブとハチでは触覚が全く違い、次にジガバチの図鑑と照合してみましたが、体つき、色が違い、最後に体や足の色、腹部の付け根が極端に細く、腹部がこん棒になっていることなどからコンボウアメバチではないかと思われます。


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【クモの捕食】
2019.6.11
ガラスケースの中で、ウヅキコモリグモが獲物を捉え、糸で絡めた後、そっと近づいて体液を吸うのを見かけました。


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【カタツムリの赤ちゃん】
2019.7.1
庭の草取りをしていると、草葉の陰に小さな昆虫がいるのが目にとまります。早速捕まえて写真に撮ります。今日は特にカタツムリの小さな赤ちゃんと、大人のカタツムリがいたので格好の被写体と、カメラのモデルになってもらいました。私たちの身の回りには一寸と注意してみると、楽しい写真をとることが出来ます。
コフキゾウムシ、大きさは米粒と比較、舞い立ちました
オオクロクシコメツキ
裏返しにすると首の関節使って30センチ程飛び跳ねます。コメツキの名の由来です。


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