自然と友だち


平成から令和への移ろい

 平成から令和の世代に代わります。桜の花も散り、これからは木々の芽吹き、自然の生きものの活動が盛んになります。今月は季節の変わり目で目にした生きものの姿などをお届けいたします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

4月の蝶 アゲハチョウの羽化が始まる メジロの専用餌場 ネズミを撮る ヤドリギの花
4月の蝶 アゲハチョウの羽化が始まる メジロの専用餌場 ネズミを撮る ヤドリギの花
吊したリンゴをホバーリングで食べるヒヨドリ 小鳥の水浴び 早春の花 ザゼンソウとミズバショウ ナメクジとムカデ
吊したリンゴをホバーリングで食べるヒヨドリ 小鳥の水浴び 早春の花 ザゼンソウとミズバショウ ナメクジとムカデ



 





【4月の蝶】
2019.4.10
4月に入り、小雪のちらつく寒い日もありましたが、1日から10日までの間に長野県辰野町の小横川で見かけ、写真に撮れた蝶は次の10種類です。
①テングチョウ
②モンキチョウ
③ベニシジミ
④スジボソヤマキチョウ
⑤ルリタテハ
⑥シータテハ
⑦コツバメ
⑧キタテハ
⑨キタキチョウ
⑩エルタテハ
舞うのは見かけましたが、写真に撮れなかった蝶はキベリタテハとアカタテハでした。


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【アゲハチョウの羽化が始まる】
2019.4.8
昨年秋に蛹になったアゲハチョウ、冬の間、軒下のネットの中で管理してきましたが、春になったのでサンルームに取り込んだらところ、4月7日に羽化が始まりました。7日、8日の2日間で9頭( キアゲハ8・ナミアゲハ1)が羽化しました。まだ20個ほどの蛹がありますので順次羽化していくものと思われ、全部羽化するとサンルーム内は賑やかになります。


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【メジロの専用餌場】
2019.3.24
庭でメジロが餌を食べていると、ヒヨドリが来てメジロを追い払うので、メジロ専用の餌場を作ってあげました。ここではヒヨドリに追い払われることなく餌を食べられます。
①②大きなヒヨドリは止まれないブランコ餌場 ③小さなメジロなら入れる花籠餌場
④細長い棒の中程にリンゴを刺す餌場 ⑤オブジェ風の木株の上の餌場
⑥窓際の餌場  
 


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【ネズミを撮る】
2019.3.24
ひな人形のガラスケースの中にハツカネズミが入り、出られなくなっていましたので、これは格好の被写体とモデルになってもらい、いろいろと写真を撮らせてもらいました。
ケースの中にパン切れとヒマワリの種を入れたら、お腹が空いていたのかこれを食べるところ、遊び心に小さなカメの置物を置いたら、カメとキスをする瞬間、カメの背中に乗る仕草、テレビのリモコンの上でくつろぐ様子などなど、面白い写真が沢山撮れました。


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【ヤドリギの花】
2019.3.27
自然の植物の観察に詳しい友達から、農家の庭にある梅の木にヤドリギが寄生しており、花が咲いていると連絡があり案内してもらいました。通常ヤドリギは、ケヤキ、ブナ、クリなどの落葉樹の高いところに寄生しているので、近づいて観察することは出来ませんが、農家の庭にある梅の木は、樹高5メートル程で、直径70〜80センチの緑のヤドリギが寄生していましたので、近づいてゆっくり観察することが出来ました。緑の枝は、思いのほか柔らかくしなやかで折れやすく、先の方が2〜3本に枝分かれしていて、2枚の葉がついており、その根元に花がついていました。枝、葉、花とも全く緑の同系色で、花が咲いているとは思われません。よくよく見ると小さく厚ぼったい小さな花弁と思われる4枚が開いていて、その内側に白い花粉がついていました。実は熟すと粘着力のある果肉の中に深緑の種子が出来るというので、その頃に再度ここを訪ね観察してみたいと思います。近くのブナ林の高い木の梢近くには何個かの宿り木が寄生しているのが見られました。


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【吊したリンゴをホバーリングで食べるヒヨドリ】
2019.4.3
メジロを追い払い餌場を独占するヒヨドリを牽制するため、ヒヨドリの餌場をすくなくし、糸でリンゴを吊すことを考えましたが、ヒヨドリはなんとか餌を食べたいのでホバーリングしながら吊したリンゴを食べることに挑戦しています。一つの吊したリンゴに何羽かが同時に挑戦したり、吊したリンゴをホバーリングで啄むため大きく糸は揺れますが、何度も挑戦し、なんとか少しづつ食べています。


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【小鳥の水浴び】
2019.4.5
暖かくなると、小鳥たちが水浴びをする頻度が多くなり、1羽単独で、スズメやメジロは小さな水皿の中に何羽かが入り、ばしゃばしゃと元気よく水しぶきをあげています。時折スズメとメジロ、スズメとシジュウカラが一緒に水浴びをする姿も見られます。からだの大きなヒヨドリも水浴びにやってくることがあります。水は毎日取り替えています。


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【早春の花】
2019.4.6
4月に入り、庭のサンシュユの黄色い花は、今を盛りと咲き、山路の林には同じく黄色いアブラチャンの花が咲いており、ハシバミは茶色の紐のような雄花を枝から吊り下げ、その先には赤いひげのような小さな雌花を付けています。足元を見ると、落ち葉の中から紫のカタクリの花が覗き、木洩れ日に白いイチゲの花が風に揺れています。小さなスミレの花がひっそりと咲いているのも見付けられました。畑の周りにはブルーのオオイヌノフグリ、ピンクのホトケノザ、ヒメオドリコソウの花が群れ咲いており、これまで地に張り付くように咲いていたタンポポの花は花茎を立ち上げて、黄金色の花が蝶々を招いています。
川の岸辺に立つケショウヤナギの枝には新緑の芽吹きが見られ、ネコヤナギの枝にはふっくらとした丸い花がついています。暖かくなる陽射しに、これから木々の芽生え、草花を探し歩くのが楽しみになります。


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【ザゼンソウとミズバショウ】
2019.4.9
諏訪市有賀峠の湿地で、ザゼンソウの花が咲いているというので見に行きました。林の中の湿地に、その形からダルマソウとも呼ばれ紫黒色の仏炎包が点在し、中に僧が座禅を組む姿に似た球状の花があります。撮影はカメラを地に置きアングルファインダーで上から覗いて撮りました。所々に白いミズバショウも咲いていました。
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【ナメクジとムカデ】
2019.3.16
庭の手入れをしてたら、プランターの鉢の下にナメクジが3匹と、ムカデが1匹いました。ナメクジは角を出してゆっくりと這い出し、ムカデは沢山の足で走り出しました。ナメクジは、植木鉢の受け皿に集めて写真に撮り、ムカデは走り回る一瞬を写真に撮りました。啓蟄を過ぎ土の中の生きものも元気よく動き出したようです。


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