自然と友だち


生きものたちの危機? 変化の中で感謝と慈しみを

 自然の生きもの写真を撮り続けていて感じることは、自然の生きものは、人間が感じる以上に、気象状況の変化に敏感で、生息そのものにも危機が生じていることを感じます。小鳥や蝶などの種類、数の減少、花の咲く時期の変化、我が家に来る小鳥も今年は2カ月近くも遅く、数、種類ともに少なくなっていますので、せっかく姿を見せてくれた小鳥たちに感謝し、毎日親しみ、慈しみの気持ちで接しています。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
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家の中の小鳥 小鳥とコーヒー 雨の日のメジロ 梅の花にメジロ
家の中の小鳥 小鳥とコーヒー 雨の日のメジロ 梅の花にメジロ
福寿草と日本最古の道祖神 中央アルプス山麓の菅の台 啓蟄に蛙 庭に出てきたネズミ
福寿草と日本最古の道祖神 中央アルプス山麓の菅の台 啓蟄に蛙 庭に出てきたネズミ



 





【家の中の小鳥】
2019.2.9〜
例年、12月下旬から、我が家の庭にはメジロがやって来ていましたが、今年は2月になっても全く姿を見せませんでした。2月9日に初めてメジロが2羽姿を見せ、以後日ごとにその数を増し10羽ほどになりましたが、それでも例年の2分の1以下です。鳥の種類も例年は20種類ほど来ていましたが、今年は8種類と減少です。それでも例年に倣い窓から家の中に入ってくる鳥は、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガなどがあり、サンルーム内のテーブルの上で食事をしたり、花棚で遊んだり、夜には泊まって行く鳥もいますので、少しでも小鳥が安心して過ごせるよういろいろと気配りをしています。以下家の中での小鳥たちの様子の一部をご紹介します。
<その1、メジロとエナガ>

1羽は梅の花で吸蜜、1羽は熟し柿を食べる

スタンドの灯りで食事するメジロ

メジロとエナガが止まり木に並ぶ

撮影中のカメラに止まったエナガ

スタンドの灯りで食事をするエナガ

お勝手に侵入して水を飲むエナガ
<その2、ヤマガラとシジュウカラ>

ヒマワリの種を探すヤマガラ

メジロをそばで見守るヤマガラ

2羽のシジュウカラが入って来た

ヒマワリの種の皮を剥くシジュウカラ

エナガのそばに来たシジュウカラ

シジュウカラもカメラに止まる


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【小鳥とコーヒー】
2019.2.17
数年前から、我が家に来るメジロがコーヒーを飲むので、他の小鳥はどうかと確かめるため、こんな実験をしてみました。窓際の餌篭に、シジュウカラ・ヤマガラの食べるヒマワリの種とメジロ・エナガ・ヒヨドリが好む熟し柿のほか、パン切れをいれて置いたのに加え、コーヒーを入れたカップをおいてみました。最初にやってきたメジロはすでにコーヒーの味を知っており先ずコーヒーカップに止まりコーヒーを飲んでから熟し柿を食べました。次に来たのはヤマガラです。メジロに倣ってコーヒーカップに止まり中をのぞき込みましたが飲むことはせず、ヒマワリの種を咥えて飛び去りました。次のシジュウカラは、数日前家の中へ入ってきた夜、スタンドの灯りの下でコーヒーカップの中のコーヒーを一口二口飲みましたが、今日はコーヒーカップには目もくれず、ヒマワリの種を咥えました。次に来たヒヨドリは、コーヒーカップに関心を示し、中をじっと見ていた後、くちばしをカップの中に差し入れ二口三口とコーヒーを飲みました。これらの小鳥は今日餌篭に何度かやってきましたが、同じ行動でした。


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【雨の日のメジロ】
2019.3.4
雪混じりの雨が降り、庭に来ているメジロが寒いだろうと思い、サンルームの戸を少し開けてあげたら3羽が入ってきました。夕方になっても外に出て行かず、今日入ってきたメジロたちは例年来ていたメジロなのか、それとも寒いからなのか、テーブルの上においてある熟し柿には口を付けず、もっぱら交互にコーヒーを飲み、夜になったらスタンドの灯りの下でもコーヒーを飲むので、遊び心にテーブルの上に、白、黒の小さな猫のぬいぐるみをおいてみました。最初はちょっと躊躇しましたが、すぐに慣れてぬいぐるみの猫には関心を示さず、コーヒーを飲み続けました。夜7時頃になってメジロたちは一旦眠りにつきましたので、テーブルの上に梅の鉢を置いたら、夜9時頃になって、2羽のメジロがお腹が空いたのか出てきて、今度は熟し柿を食べました。
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【梅の花にメジロ】
2019.3.10
テーブルの上に梅の花を活けたら、早速メジロがやって来ました。梅の花で蜜を吸うもの、花器の下でコーヒーを飲むもの、それぞれ思い思いに交代で楽しんでいます。


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【福寿草と日本最古の道祖神】
2019.2.26
福寿草祭りの行われている辰野町沢底地区には、日本最古の道祖神があります。永正2年(1505年)建との銘が刻まれておりますので、今から500余年前の室町時代に建てられたものです。よく見ると男性の神様が女性の神様の着物の裾をめくっているようにも見え、作者の思いをおもんばかる興味深い道祖神として、訪れる人々の関心を招いています。


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【中央アルプス山麓の菅の台】
2019.3.2
天気がよいので中央アルプス山麓の菅の台高原へ出かけ、山と花の写真を撮ってきました。菅の台の、駒ヶ池に映る雪の宝剣岳と、雪の中央アルプスをバックに早くも咲き始めた水仙を撮った帰り、山野草園へ立ち寄ったら珍しい花(大輪の紅梅・ツツジの光源氏・ツバキの孔雀)が咲いていたので、写真に撮り、鉢を買ってきました。よい1日でした。


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【啓蟄に蛙】
2019.3.7
3月6日は啓蟄、この日は陽射しが暖かかったので、蛙が庭のクロッカスの花の根元に出てきました。次の日の天気予報は雪とのこと、外は寒かろうと、鉢植えのヒヤシンスの花の根元に移してあげました。土の中から出てきた蛙は、世の中を眺めて見ようと思ったのか、茎を登り始めましたが、頂上の花にまでたどり着いた蛙の目に映った世の中は果たしてどんなだったのでしょう……。


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【庭に出てきたネズミ】
2019.3.8
庭にスズメの餌としてパン切れを撒いたら、植木の陰からネズミが出てきました。体長3〜4センチほどの小さなハツカネズミです。パンを咥えて食べていましたが、スズメが近くに来て追われ、パン切れを咥えて植木の中へ逃げ込みました。再び出てくるかと暫く待ちましたが出てきませんでした。


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