自然と友だち


秋から冬の気配へ

 信州は、紅葉が落葉の季節に変わり、山からは初雪の便りも聞かれるようになりました。野の草花や昆虫たちの姿を見ることもすくなくなり、これからは冬景色や小鳥たちとのふれあいの写真をお届けすることになります。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
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錦秋の蓼科高原 桜の花とツツジの花 シジュウカラの水浴び ヒヨドリがマムシグサの実を啄む クロホウジャクの吸蜜
錦秋の蓼科高原 桜の花とツツジの花 シジュウカラの水浴び ヒヨドリがマムシグサの実を啄む クロホウジャクの吸蜜
カマキリの産卵 暖かい日中の昆虫たち エビガラスズメの幼虫 人の顔をしたクモ ジョロウグモの産卵
カマキリの産卵 暖かい日中の昆虫たち エビガラスズメの幼虫 人の顔をしたクモ ジョロウグモの産卵



 





【錦秋の蓼科高原】
2018.10.24
前夜の雨が夜明け前に止み、穏やかな一日が始まりましたので、紅葉の撮影に蓼科高原へ出かけました。雨後の紅葉は一際鮮やかで満足のいく一日でした。
①紅葉をバックの蓼科山 ②蓼科湖畔の鮮やかなカエデ ③ボートの浮かぶ蓼科湖の向こうには霧ヶ峰高原が広がる ④ススキと紅葉と神社の屋根 ⑤秋の空を見上げる ⑥女神湖に映る紅葉 ⑦斜光がカラマツ林を照らし湖をカモが泳ぐ


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【桜の花とツツジの花】
2018.11.1
11月1日、今朝の最低気温3度、日中は風もなく穏やかな小春日和、例年この時期に桜の花が咲く辰野町北大出の公園に行ってみました。春の花より少し小輪で、色も白いが初冬の空に伸びた枝のあちこちに沢山の花を咲かせていました。偶然「桜の花と紅葉と残月」のコラボも写真におさめることが出来ました。
 同じ町内の小横の日当たりの良い山際の斜面には、ヤマツツジが、こちらは春の花より赤色が濃く花数も少ないので大輪の花を咲かせていました。頭上にはカエデの紅葉も見られました。季節外れの花を探し歩くのも楽しい事です。


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【シジュウカラの水浴び】
2018.10.17
今朝の最低気温7度、近くの山には初雪の便り、庭に置いた小鳥の飲水も冷たかろうと、新たに水道の水と入れ替えて置きました。昼近くなって初冬の陽射しが庭に降り注ぐようになったら、シジュウカラがやってきて、ヒマワリの種を食べた後、鉢皿の水を飲みにと思ったら、水の中に入って水浴びを始めました。ばしゃばしゃと羽ばたき、水を跳ね飛ばし気持ちよさそうにして飛び立っていきました。
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【ヒヨドリがマムシグサの実を啄む】
2018.10.30
今冬初めてヒヨドリが1羽庭にやってきて、綺麗なジョウビタキのためにと用意しておいたマムシグサの赤い実を啄みました。マムシグサの実には毒があり、他の鳥たちは口にしなかったのに、ヒヨドリは初来訪で2個も口にして飛び去りました。マムシグサの実は山に行って採ってくる希少な実なので、大食漢のヒヨドリに食べられては困るので、早速庭から家の中に取り込みました。


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【クロホウジャクの吸蜜】
2018.10.16
急に寒くなり、山は初雪とのこと。日中サンルームの戸を開け掃除をしていたら、クロホウジャクが舞い込んできました。テーブルの上に活けてある花の蜜を吸いに来たのでしょう。いつものホシホウジャクではなく、一回り大きなクロホウジャクで、羽音がぶんぶんするので掃除を中断し撮影に切り替えました。舞いながら長い口吻を伸ばして吸蜜する様子をゆっくり観察することが出来ました。暫く吸蜜をした後、花の上に止まり休息していたので静止しているところもアップで撮ることが出来ました。


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【カマキリの産卵】
2018.10.13
10月13日午後2時42分、外出から帰ってきたら、サンルーム内のカマキリが産卵を始めていました。お尻から白い泡を出して枝に貼り付け、中に黄色く細長い卵を3段に分けて生み付け、最後に泡で全体を包み、泡から尻を放したのが3時58分。1時間16分の産卵でした。翌朝見たら、産卵の大仕事を終えた疲れか、卵の側で、昨日と同じ姿勢で動かなくなっていました。


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【暖かい日中の昆虫たち】
2018.10.28
日曜日のこの日は、日中の気温が20度と暖かく、家の周りの昆虫たちが日向に出てきました。干し柿作りの、皮をむいた柿の表面が甘くなったのでしょう、いろいろな昆虫たちが来て舐めています。オナガササキリは赤いホオズキの実の上に、カマキリはマムシグサの赤い実の上に、セスジツユムシは太陽の光で暖められた石の上に出てきて日光浴をしています。また、アサガオの花の側ではカマキリが、ハチを捕らえて食べています。
 朝晩めっきり寒くなったので、日中の暖かさを大事に、時を惜しんで日向に出てきますので、こちらも一緒に日向で写真を撮ることが出来ます。


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【エビガラスズメの幼虫】
2018.10.30
10月20日に私の家でアサガオの花棚を撤去する際に目にしたイモムシ。体長は8センチほどと大きく緑色をしていましたが、全体の紋様と尾角が丸く湾曲していることからエビガラスズメの幼虫と思われます。
 試みに、アサガオの葉を与えて飼育していたところ、10月30日にアサガオの葉から離れ土に潜り始めました、頭から潜り始めて、体全体が土の中に入るまで、2分30秒でした。イモムシはこの鉢の中で蛹になって越冬することになりました。


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【人の顔をしたクモ】
2018.11.3
水田の脇を流れる狭い水路の上に、白い隠れ帯を張った1匹の大きなクモがいましたので近づいてよく見ると、ジョロウグモによく似ていますが、背面の模様が黄色と黒の縞模様で違うので、写真に撮り家に帰ってパソコンに取り込み、図鑑と照合しましたら「ナガコガネグモ」とわかりました。顔が人間の顔そっくりなので、確認のためすぐに現場へ急行、良く見るとお腹も大きく産卵前と思われ、顔面をアップで撮ろうとしましたが、狭い水路の上、草葉が邪魔をして撮影出来ませんので、捕らえて箱に入れ家に持ち帰り、ガラス板の上に載せていろいろな角度から撮影しました。顔面もマクロレンズでアップ写真としました。折角捕らえてきたので産卵も見られればと思い、ケースに入れて観察していくこととしました。


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【ジョロウグモの産卵】
2018.10.18
ジョロウグモの産卵が、いつどのように行われるのか確かめるため、交尾が終わりお腹の大きくなったジョロウグモを10月はじめに捕らえて、ネット内で飼育し観察を続けてきた結果、10月9日に1匹が、10月17日もう1匹が産卵をしましたが、産卵がいずれも夜半であったため、産卵の様子を撮影することが出来ませんでした。次の日の早朝、産卵後の様子を撮影することが出来、囲い板あるいは木の枝に、白く2センチほどの楕円形の卵を生み付け、その上を尻から糸を出して覆い固定させていました。産卵前の大きなお腹はすっかりスリムになり、半日ほどは卵から離れず卵の側でじっとしています。


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