自然と友だち


生き物、草花に目を向ける楽しみ

 信州も平年より数日早く梅雨入りいたしました。今月は自然探訪で写真仲間とあちらこちらの撮影に出かけましたが、私は風景より自然の生き物、草花に関心があるので、そこに目を向けています。家の中でも、蝶や小鳥と遊びながら写真を撮っています。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ミヤマシジミの保護活動 キアゲハの羽化から産卵 キアゲハの孵化 ハッチョウトンボ カマキリの子の観察
ミヤマシジミの保護活動 キアゲハの羽化から産卵 キアゲハの孵化 ハッチョウトンボ カマキリの子の観察
スズメとカワラヒワ ギンリョウソウ(銀竜草) 新緑のしだれ栗 新緑の鎌池
スズメとカワラヒワ ギンリョウソウ(銀竜草) 新緑のしだれ栗 新緑の鎌池



 





【ミヤマシジミの保護活動】
2018.6.9
 絶滅危惧種に指定されている「ミヤマシジミ」の生息地、辰野町荒神山で保護活動を続けている、辰野町いきものネットワークが、植栽した食草の「コマツナギ」の周りの草刈りをしました。一般ボランティアを含め30人ほどが参加、草刈り中コマツナギの周りでミヤマシジミの成蝶のオス、メス数頭が舞うのを見かけ、メスがコマツナギの葉に産卵しているところも見ることが出来ました。今年は沢山のミヤマシジミが舞うのを見られそうです。
ミヤマシジミ メス
ミヤマシジミ オス
コマツナギの葉に産卵しているメス


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【キアゲハの羽化から産卵】
2018.6.3
 5月29日午前7時47分キアゲハのメスが羽化、6月1日午後8時32分にオスが羽化、6月2日午後0時32分交尾、6月3日午後4時11分にメスが産卵しました。
5/29 メスが羽化
6/1 オスが羽化
6/2 交尾

6/3 産卵


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【キアゲハの孵化】
2018.6.8
 6月3日、キアゲハが食草のボウフウの葉に産卵した卵が、6月8日孵化しました。卵から出た小さな黒い幼虫の最初の食事は、今、自分が出てきた卵の殻を食べることから始まります


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【ハッチョウトンボ】
2018.6.4
 長野県松本市の友達が、ツクバネという木とギンリョウソウを見たいと訪ねてきたので案内をしたついでに、時間があったので、駒ヶ根市福岡のハッチョウトンボを見に行きました。世界で一番小さいと言われるハッチョウトンボ(体長2センチほど)、最初はあまりに小さいので草むらにいるのが目に付きませんでしたが、一匹を見つけると目が慣れてきて水草の葉先に羽根を休めているトンボを何匹も見つけることが出来、写真に撮ることが出来ました。オスは体の色が赤く、メスは体の色が黄色味を帯びていて、お尻をピンと持ち上げているものが多く見られました。


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【カマキリの子の観察】
2018.5.31
 3日前には見なかったサンルーム内の花棚に、今日は沢山のカマキリの子が出ているのを目にしました。雨降りでもあり外に出られないので、カマキリの子の観察と撮影をしました。1匹が立った姿を見ると、生まれて間もないのに立派な鎌を持っています。2匹が並んだり、対面したり、追いかけられて転んだり、棒の先に何匹も集まってもみ合ったりする様子をシルエット風に撮影しました。2時間ほど観察する中で、一番驚いたのは、大人になったカマキリが共食いする姿はよく見かけましたが、生まれて間もない子カマキリが、同じ巣から出た仲間を共食いし始めたことです。床の上で出会った2匹のカマキリが、暫くにらみ合っていましたが、いきなり1匹のカマキリが鎌で相手のカマキリをつかみ、引き寄せて食べ始めました。


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【スズメとカワラヒワ】
2018.5.30
 今朝は珍しく、スズメとカワラヒワが一緒に庭に来て、近づきながら餌を食べていました。スズメはパン切れを、カワラヒワは種を食べますが、何故か離れてではなく近くに寄って食べたり、交代で水飲みもしていました。こんなことは今まであまり見たことがありません。


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【ギンリョウソウ(銀竜草)】
2018.6.1
 長野県南箕輪村の大芝高原「みんなの森」に白いギンリョウソウの花が今盛りだというので行ってきました。僅かに陽の光の漏れる松林の中のあちこちに、草丈5センチ程度のギンリョウソウの花が沢山咲いていました。薄暗い林の中で茎も花も色素のない透き通るような花を咲かせているこの花を、ユウレイの化身と見立てて「ユウレイソウ」とも呼んでいます。地面から5センチほどの低さでやや下向きに咲いているので、カメラは地面に置きアングルファインダーを着けて撮影しましたので花の中までのぞき見出来ました。


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【新緑のしだれ栗】
2018.5.14
 雨上がり、新緑を求めて辰野町小野地区の国の天然記念物「しだれ栗自然公園」を見に出かけました。自然が創りだした奇怪な樹形と、目の覚めるような新緑、赤いヤマツツジのコラボレーションがなんとも言えない光景でただただ感嘆し、何処をどう切り取ってよいのか迷いながら50〜60枚の写真を撮ってきました。帰路は山道を5キロほど車で走って鶴ヶ峰の「日本中心の標」に立ち寄ってきました。山道には藤の花があちこちに綺麗に咲いていました。


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【新緑の鎌池】
2018.6.5
 午前2時に、写真仲間と長野県大町市雨飾山の鎌池へ出かけました。現地到着は5時、鎌池一周は約4キロ、池の周囲斜面に人が1人通れるほどの狭い遊歩道が作られていて、所々に水面に映る緑のブナ林や風景を撮る撮影ポイントがあり、その1つの少し開けたところが日の出の撮影ポイントでした。私は風景より遊歩道脇に咲く花を探しましたが、鬱蒼とした林の中では咲く花を多く見ることは出来ませんでした。池を一周して駐車場に戻り8時に朝食をとり、持参のポットのお湯を注ぎ作った味噌汁とコーヒーで冷えた体を温めました。その後、雨飾山山麓の林道を走り撮影して帰宅は夕方4時、14時間の撮影日和でした。
鎌池案内板 日の出5時24分
鎌池の景観
サンカヨウ シラネアオイ
コミヤマカタバミ ツクバネソウ
エンレイソウ フキの綿毛
スダヤクシュ
ヤマツバキ


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