自然と友だち


春に向かって

 暖かくなったと思ったら雪……。でも陽射しは確実に春に向かって濃くなっています。今月は、春の訪れを告げるセツブンソウと梅の花、春を勘違いして羽化してしまったキアゲハ、歩いていて偶然目にしたサルの電線渡り、それにまもなく山へ帰るメジロの姿などをお届けします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

小鳥が餌を咥える 早くもセツブンソウの花が咲きました 電柱の上の猿 キアゲハの羽化 甲府の梅園・不老園
小鳥が餌を咥える 早くもセツブンソウの花が咲きました 電柱の上の猿 キアゲハの羽化 甲府の梅園・不老園
トビが餌をさらう 緑の梅の花 仲のよい2羽のメジロ 春の陽射し 陽気に誘われて
トビが餌をさらう 緑の梅の花 仲のよい2羽のメジロ 春の陽射し 陽気に誘われて



 





【小鳥が餌を咥える】
2018.2.18
 小鳥が、それぞれ好みの餌を咥えた瞬間を、アップで撮りました。
ヒヨドリがパンを ヒヨドリがマムシグサの実を
シロハラが熟し柿を ムクドリが熟し柿を
ツグミが熟し柿を ジョウビタキがマムシグサの実を
スズメがクッキーを メジロがリンゴを
シジュウカラがヒマワリの種を ヤマガラがヒマワリの種を


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【早くもセツブンソウの花が咲きました】
2018.2.20
 今年は、雪が少ないためか、例年3月の声を聞いて花を咲かせるセツブンソウが、早くも花を咲かせ始めました。辰野町上島地区の日当たりのよい墓地の一角、まだ堅い土の中からそっと蕾みを覗かせているもの、太陽に向かって白い可憐な花を何輪か咲かせていました。


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【電柱の上の猿】
2018.2.26
 農道脇の電柱の上に猿がいましたので、私が電柱の下に立ってカメラを向けたら、猿は電線を伝わって逃げようとしました。然し電線は1本で細いのでバランスをとりにくいのか何度か落ちそうになりました。碍子(がいし)の所までたどり着きましたが、その先が長いので、暫く考えた末電柱に戻った猿は、今度は頂上でなく2段目に座って丸くなっていました。相当怖かったようです。
電柱の上の猿
電線を渡ろうとする
バランスを崩して落ちそうになる
どうしようかと考える
戻ることにした
電柱の頂上ではなく2段目で丸くなっている


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【キアゲハの羽化】
2018.2.28
 2月28日午後6時26分、部屋の暖房で春が来たかと勘違いして部屋のどこかにいたキアゲハの蛹が1頭羽化して、テレビ横の鉢花に出てきました。あわててカメラをセット、テレビの画面に会わせて1分おきにシャッターを切りました。6時33分に舞い立ち、近くのスタンドの傘に止まって休んでいるので、そっとしておきました。


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【甲府の梅園・不老園】
2018.3.2
 甲府の「不老園」へ行ってきました。10時30分から2時30分まで4時間、広い梅園内の梅の花を撮って歩きました。天気快晴、気温15度、富士山も青空にくっきりと浮かび、梅の老木、紅白併せて20種類3000本あると言われます。花は全体として3分咲き、ロウバイは終わり、足元にはタンポポ、ホトケノザの花も咲いていました。


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【トビが餌をさらう】
2018.3.4
 近くのEさんの家の横にトビが来て、投げ与えた肉片やパンを持ち去ると言うので、朝8時半ころ撮影に出かけました。植木の陰に隠れて待つこと10分あまり、1羽のトビが頭上に現れ、近くの電柱の上に止まり下を見ていましたが、置いてある餌をめがけて舞い降りてきました。トビは2度3度挑戦をし、ようやく餌を足で掴まえると飛び去っていきました。


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【緑の梅の花】
2018.3.5
 梅の花の紅白は一般的ですが、不老園で購入した一鉢、蕾も花もうっすらと緑色に染まり、吸蜜に訪れたメジロの羽の色を写したかのような趣きがあります。大事に育ててみたいと思います。


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【仲のよい2羽のメジロ】
2018.3.10
 武者小路実篤さんの残した色紙に「仲よき事は美しき哉」とありますが、我が家に来ているメジロに、その言葉がそっくり当てはまる「仲よき2羽のメジロ」がいます。写真でご紹介します。


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【春の陽射し】
2018.3.11
 暖かい陽射しに、テーブルの上に活けたダンコウバイのみずみずしい黄色い花が咲き、庭先にはホトケノザのユニークなピンクの花、明るいブルーのオオイヌノフグリの花も咲いていて、窓際に置いた小鳥用のリンゴの上では、テングチョウが吸蜜をしています。


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【陽気に誘われて】
2018.3.14
 暖かい陽気に誘われて、横川の林道を歩いてみました。道の日陰にはまだ雪が残っておりましたが、沢川のほとりには柔らかいネコヤナギの花が見られ、かって人が住んでいたという林の入り口には、大きな木が切り倒されていて、その切り口が道路に向けて放置されていました。また、昔ここに住んでいた人が植えたのでしょう、マンサクの一株があり、誰もいない林の中で、黄色い花をひっそりと咲かせていました。


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