自然と友だち


5年ぶりの「御神渡り」

 この冬はテレビ等で大雪が報じられています。長野県は南北に長い県なので、北側に位置する北信地方は、この冬も2メートル余の積雪に悩まされました。一方、私の住む南信地方は南側に位置し、今冬に20センチメートル以上降ったのは、2月半ば時点で1回だけです。しかし寒さは厳しく、朝の気温はマイナス5℃からマイナス10℃の日が続き、諏訪湖も全面結氷し、5年ぶりの「御神渡り(おみわたり)」現象が現れ、県内外から多くの見物客が訪れています。その一部をご覧いただきます。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ジョウビタキが家の中へ 大雪と小鳥たち メジロの餌場を増やす トビが近くに来た
ジョウビタキが家の中へ 大雪と小鳥たち メジロの餌場を増やす トビが近くに来た
マンサクの花がほころぶ フクジュソウの花 ヒマワリの種が芽を出す 諏訪湖の御神渡り
マンサクの花がほころぶ フクジュソウの花 ヒマワリの種が芽を出す 諏訪湖の御神渡り



 





【ジョウビタキが家の中へ】
2018.1.12
 窓の外にジョウビタキが来て中を覗くので、サンルームの中にマムシグサの赤い実を置いたら、これを目当てにジョウビタキが中に入ってきました。あまり人怖じする様子もなく、テーブルの上に赤い実と、正月の飾り鏡餅を並べておいたら、カメラのモデルになってくれました。


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【大雪と小鳥たち】
2018.1.24
 今冬初の大雪には、小鳥たちも戸惑いの様子で、カメラの撮影も大変でした。
 メジロはすでに慣れているので早朝から4羽が家の中へ入ってきて、テーブルの上でコーヒーと熟し柿を食べていましたが、そのうちの1羽がちょっとした隙にお勝手にまで入り込み、食べ物を物色し始めました。ヤマガラは、いつもは家の中に入ってきてヒマワリの種を咥えて外に出て行きますが、今日は入ってきた2羽は外に出て行かず家の中にとどまり、家の中でヒマワリの種を食べていました。そのうち1羽がメジロがコーヒーを飲むのを見て、コーヒーカップの縁に止まりコーヒーを飲み始めました。メジロばかりでなく我が家ではとうとうヤマガラまでがコーヒーを飲むようになりました。
 よく観察していると自然の生き物は、周りの生き物の行動、仕草を見て真似をすることがよくあります。今日セグロセキレイが家の中に入ってきたのも、他の鳥が入ってくるのにつられて入ってきたと思われます。セグロセキレイの食べ物はテーブルの上に用意してありませんでしたので、なにを目当てに入ってきたのか判りません。メジロの止まる止まり木のそばにヤマガラが行くと、メジロは拒絶反応を示していました。庭では雪の上に播いたパン切れをスズメが競って食べており、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラ等の大きな鳥は、餌場を巡って激しい争奪戦を繰り広げています。
メジロ
ヤマガラ
ハクセキレイ
ヒヨドリシロハラ


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【メジロの餌場を増やす】
2018.2.3
 庭に来るメジロが10羽余となり、餌場の争奪が始まったので、メジロのための餌場(ブランコ餌場・花篭餌場・串刺し餌場)を新設してあげたら、早速分かれて食べています。


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【トビが近くに来た】
2018.2.6
 庭にスズメのためのパンきれを播いていたら、トビが家の前の電柱に来て止まり、下を見下ろしていたので、パンを千切らずに大きなまま置いてみました。トビは降りてこようと暫く見ていましたが、羽根を広げると1メートル近くになるので、庭木が邪魔をして舞い降りることが出来ず、諦めて飛び去りました。


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【マンサクの花がほころぶ】
2018.1.20
 大寒の日、荒神山の南側にあるマンサクの木を見上げたら、枝の一部に早くも黄色い花がほころび始めていました。「先ず咲く」マンサクと言う名前にふさわしく、厳寒のこの時期にねじれて咲くマンサクの花に、春の先駆けを知らされました。


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【フクジュソウの花】
2018.1.20
 日本最古と言われる道祖神のある、辰野町沢底地区のフクジュソウか咲いたと言うので行ってみました。日当たりのよい土手の枯れ草の中に、鮮やかな黄色い花が何株も咲いていて、オオイヌノフグリの青い可憐な花が添え咲きしていました。


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【ヒマワリの種が芽を出す】
2018.2.9
 サンルームの中に入ってくるヤマガラの餌にと、ヒマワリの種を植木鉢に置いたら、食べ残しのヒマワリの種が芽を出し伸びてきました。このまま育ててみます。


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【諏訪湖の御神渡り】
2018.2.9
 5年ぶりに、諏訪湖の御神渡り(おみわたり)が実現したというので見に行きました。湖が全面結氷し膨張する氷圧で、一部が筋状に割れてせり上がる現象ですが、諏訪湖の場合、湖の対岸に上社と下社があり、上社の男神が下社の女神の所へ通う道筋がこのせり上がりとされ「御神渡り」と名付けられました。ジグザクと湖面を渡る氷のせり上がりは、ところによっては1メートル余の高さにもなり、日中でも氷の割れる音がバリバリと聞こえます。久しぶりの御神渡りの報に、県内外から多くの人が見学に見え壮観な自然現象を鑑賞していました。
 今回私は、上社側と下社側の2カ所を周り撮影を行いました。雪をいただいた八ヶ岳連峰をバックに、横に伸びる氷の筋を撮影することも出来ました。


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