自然と友だち


冬を生きるものたち

 寒くなり、野外へ出かけることが少なくなり、写真も家の周りでの撮影が多くなりがちですが、できるだけ冬に生きる自然の生きものたちの姿をお届けするよう心がけてまいります。

撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

人慣れした野生の生き物 小鳥の餌台に野良猫が ヤマガラが家の中へ 雪の朝 小春日和の庭
人慣れした野生の生き物 小鳥の餌台に野良猫が ヤマガラが家の中へ 雪の朝 小春日和の庭
12月第一日曜日のスケッチ 舞い立つ綿毛を撮る カマキリの影絵 初冬のクモ
12月第一日曜日のスケッチ 舞い立つ綿毛を撮る カマキリの影絵 初冬のクモ



 





【人慣れした野生の生き物】
2017.11.12
 東京からの知人の案内で、紅葉が過ぎ落ち葉の季節となった蓼科高原を訪ねた際、タクシーの運転手さんが最近は人慣れした野生の鹿が道に出てきて車の運転には注意が必要≠ニ、車を止め指差す先を見ると、7メートルほど先の道ばたにニホンシカが1頭いました。私たちが車から降りカメラを向けても逃げようとしませんでした。
 また、帰りの諏訪湖畔では、ホテル横の水路にアオサギがいて、2メートル位近づいても逃げようとせず私たちを見ていました。最近は観光地で、自然の生き物たちが人慣れしているという実態を、目の当たり見ることになりました。


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【小鳥の餌台に野良猫が】
2017.11.27
 庭に小鳥用の餌台を作ってあげたら、スズメ、ヤマガラが交代でやってきて、餌をついばんでいますが、今日は招かざる客、野良猫がこの餌台に登りパン切れを食べていました。
 高さ1メートル余の餌台によじ登ったのでしょう。丸々と太った、目が美しいブルーをした猫ですが、猫が来ると小鳥が怖がるので、早速追い払いました。


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【ヤマガラが家の中へ】
2017.12.8〜9
 12月8日、ヤマガラが家の中に入ってきました。夕方になっても外へ出て行かずサンルーム内でお泊まりとなりました。夜になって、サンルーム内のテーブルの上にスタンドの灯りを点け、ヒマワリの種をおいたらヤマガラが止まり木から降りてきて、ヒマワリの種を咥え、花棚でコツコツと皮を剥いで食べ始めました。お夜食です。
 12月9日、昨夜の雪で庭は白くなり、朝からヤマガラが2羽、家の中に出入りしていました。夕方になって、今日は2羽が一緒にサンルーム内でお泊まりとなり、夜は交代でスタンドの灯りの下でのお夜食となりました。

少し開けた窓から
出入りするヤマガラ



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【雪の朝】
2017.11.25
 雪の朝、庭木に吊した蜂の巣や、鉢植えの寒菊に雪が載り、息絶えたカマキリは雪に埋もれ、餌台にはヤマガラとスズメがやってきて、餌をついばんでいます。家の中では、1匹のクモが朝日の射し込む窓辺でひなたぼっこをしています。


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【小春日和の庭】
2017.11.28
 暖かい日差しに、冬に向けての庭の手入れをしました。作業中何度か手を休め、カメラを覗きました。庭先にこんな美しい絵があるのに気づき、シャッターを押しました。作業は進みませんでしたが、楽しく素敵な小春日の一日でした。
ヒヨドリジョウゴの赤い実
ガガイモの綿毛
タンポポの綿毛
フユシラズの花とフウロソウの紅葉モミジカラスウリの実
タンポポ
アブが舞ってきた


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【12月第一日曜日のスケッチ】
2017.12.3
 12月3日、師走の第一日曜日、朝の最低気温マイナス3度、日中の最高気温8度、家の中にいるより初冬の外のようすを見ようと、温かくして近くを散策、犬も歩けば棒に当たる≠フ言のように、思いもよらぬ自然との出会いがあり、興味と感動を覚えました。
道ばたの枯れ草の中で地に張り付くように咲くタンポポの花で吸密しているハチの仲間 ピンクの可愛い花を寄り添うように咲かせているホトケノザ
小さく端正なブルーの花を咲かせているオオイヌノフグリ 日だまりの枯れ草の茎の上で真っ赤な甲羅を暖めるナナホシテントウ
枯れ草の中で羽根を広げて日光浴をするキタテハ 黄色いタンポポの花で2頭のキタキチョウが触角を触れ合わせて対面
丘の上の一本の柿の木に取り残された柿の実が赤く色づいて。初冬の陽に光っている
一面枯れ草となって色のない土堤の一角に、ひときわ鮮やかな黄葉をみせる
一株が目に付いたので、手折って来てサンルームの窓際に活けた


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【舞い立つ綿毛を撮る】
2017.12.11
 初冬の風に、綿毛が舞い立ちます。タンポポとガガイモの綿毛を写真に撮ってみました。
 タンポポの綿毛は、上向きに傘を広げたように短く広がり、ガガイモの綿毛は沢山の細く長い毛が絡まるように広がっていました。


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【カマキリの影絵】
2017.11.10
 産卵を終えたカマキリ、まだお腹は少し大きいが、活けてあるハスの枯れ葉の中を移動している様子が、窓から差し込む初冬の陽射しに、壁に影絵となって浮かびました。
顔を出す
随分高い所だなあ〜
降りて見ようか
ちょっと待て
でも先へ行ってみよう
行き止まりとなり引き返す


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【初冬のジョロウグモ】
2017.11.15
 朝の気温が0度となったので、沢山いた荒神山のクモたちはどうしているのか気になって見に行きました。クモの巣はほとんどなくなっており、ようやく見つけた巣も破れていて、落ち葉などがかかっていました。そんな巣にジョロウグモがいるのを数個見つけ写真を撮りました。わびしさを覚える初冬の風情でした。


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