自然と友だち


身近にいて、ちょっと変わった生きものたち

 6月、梅雨の季節となりました。今月は、ごく身近で少し変わった写真(ネコ、ネズミ、ヘビなど)を、遊び心を含めて撮影したものをお届けいたします。

撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

猫が小鳥の餌台に登る 眠っている隙にちょっと失敬 “守りヘビ”に出会う ヒマワリの種を食べるスズメ カワラヒワが家の中へ
猫が小鳥の餌台に登る 眠っている隙にちょっと失敬 “守りヘビ”に出会う ヒマワリの種を食べるスズメ カワラヒワが家の中へ
キアゲハの孵化 キアゲハの終齢幼虫 キアゲハの幼虫に産卵するアゲハヒメバチ 蜂も水を飲みに 庭の花
キアゲハの孵化 キアゲハの終齢幼虫 キアゲハの幼虫に産卵するアゲハヒメバチ 蜂も水を飲みに 庭の花



 





【猫が小鳥の餌台に登る】
2017.5.9
メジロが山に帰ったので、庭の「猫よけネット」を取り除いたら、猫が庭に入ってくるようになりました。今も来るヤマガラやシジュウカラ、スズメ等のために置いてある餌台に、今日は偶然野良猫が登るのを見ました。植木の陰でジッとこちらの様子を窺っていましたが、ガラス越しで私の姿が見えないのか、餌台にとりつき、とうとう上まで登りました。パン切れでも食べているようでした。野良猫にしてはなかなかハンサムで、ブルーの瞳がとても綺麗でした。


▲写真を選ぶ▲


 


【眠っている隙にちょっと失敬】
2017.5.23
ネズミが小鳥の餌を食べに毎日出てくるので、今日はこんな遊びをしてみました。猫のぬいぐるみを置き、その前に猫の食事を置き、果たしてネズミが食事に出てくるだろうか観察をしてみました。2時間余をじっと待ち続けた結果、ネズミは辺りを警戒しながら出てきて、眠っている隙にちょっと失敬とばかりに餌を咥えました。
警戒しつつ穴から出てきたネズミ
猫のぬいぐるみは全く気にすることなく、皿に近づく
ビスケットを咥えて穴に戻る


▲写真を選ぶ▲


 

【“守りヘビ”に出会う】
2017.5.12
川島の知人の家を訪ねたら、家の前の石垣に大きなヘビがいるのに気づきました。近づいたらゆっくりと生け垣の枝に移り、枝に体を巻き付けましたので、撮影の邪魔になる枝を片方の手で押しのけたら、少し首を持ち上げただけで立ち去ろうとせず、枝の上でとぐろを巻いていました。知人は「アオダイショウ」だと言いましたが、随分と大きく、全長1メートル50センチほどありましたので、“こんなに大きなヘビが玄関前にいて大丈夫ですか”と聞いたら、“これほど大きなヘビは、たぶん家の「守りへビ」だから”と答えていました。


▲写真を選ぶ▲

 



【ヒマワリの種を食べるスズメ】
2017.5.14
シジュウカラ、ヤマガラが、ヒマワリの種を食べるのをみて、最近はスズメもヒマワリの種を食べるようになりました。シジュウカラ等のように、ヒマワリの種を両足で押さえてくちばしでコツコツとつついで殻を割って食べることは出来ませんが、口の中に咥え、もぐもぐとくちばしで噛むようにして殻を割って食べています。周りを見ての学習、進化の表れでしょうか。


▲写真を選ぶ▲

 



【カワラヒワが家の中へ】
2017.6.4
これまで使用していたパソコンが故障したので、新たにwindows10に入れ替え、その指導を受けていたら、サンルームの中に2羽のカワラヒワが入ってきました。冬の間来ていたメジロが来なくなった家の中へ、暖かいので窓を少し開けていたところ、テーブルの上に置いてあったヒマワリの種を見つけ、それを食べに入ってきたのでしょう。カワラヒワは、ヒマワリの種を入れておいたテーブルの皿を床に落とし、床に散らばったヒマワリの種を盛んに啄んだり、コーヒータイムにも参加。久しぶりに小鳥とのふれあいができました。カワラヒワは4時間ほどサンルームの中にいた後、外に出て行きました。
テーブルの上の2羽 窓際で外を見る
床に散らばったヒマワリの種をついばむ2羽 コーヒータイムにも参加する


▲写真を選ぶ▲

 



【キアゲハの孵化】
2017.5.12
4月下旬に、食草のボウフウの葉に産卵したキアゲハの卵が、5月12日に孵化しました。孵化した幼虫はすぐに出てきた卵の殻を食べ、翌日から葉の表面をなめるように食べ、数日後からは葉の縁から噛んで食べるようになり、何度かの脱皮を繰り返し成長します。卵は30個ほどありますので、順次孵化し、卵→幼虫→蛹→蝶と完全変態し、およそ2ヵ月半後には蝶になることでしょう。
産み付けられた卵――黄色
孵化直前の卵――黒く変色 孵化した幼虫――3ミリほど
脱け殻を食べる幼虫 順次孵化する卵


▲写真を選ぶ▲


 



【キアゲハの終齢幼虫】
2017.6.2
庭の食草で、5月10日前後に孵化してからほぼ20日、幼虫は順調に成長し終齢幼虫となったので、蛹化するために、広くあちこちに離散するのを防ぐため、食草と一緒に一カ所に集め、ネット囲いをすることとしました。数えたら25匹いましたので、蛹化→羽化が楽しみです。


▲写真を選ぶ▲


 


【キアゲハの幼虫に産卵するアゲハヒメバチ】
2017.5.28
庭に植えた食草で大きくなったキアゲハの幼虫の写真を撮っていたら、アゲハヒメバチが舞ってきて、幼虫の体に、寄生のための卵を産み付ける瞬間を見ることができました。4分ほどの間に2匹の幼虫に卵を産み付けました。蜂が近づくと幼虫はその羽音で防御のため黄色い嗅角を出しますが、蜂はひるむことなく幼虫の背中に乗り、尻を押し当てて産卵を始めました。その間数秒、蜂はすぐに飛び立ち、幼虫は何事もなかったかのように葉の上を這っていました。蜂は更に近くにいた幼虫の背に乗りましたが、幼虫が暴れ葉の上から下に落ちました。蜂はそのまま幼虫にとりついていて、地上で幼虫の体に卵を産み付け飛び去りました。この2匹の幼虫は、食草とともに網箱に収容し、今後も観察を続けていくこととしました。


▲写真を選ぶ▲


 


【蜂も水を飲みに】
2017.5.20
気温30度を超える「真夏日」、蜂たちも水分補給に庭に置いてある花鉢皿の水を飲みに、交替でやってきています。


▲写真を選ぶ▲


 


【庭の花】
2017.5.23
クレマチスの花が4種類咲きました。シャクナゲ、ドウダンツツジの花も、庭に彩りを添えています。
クレマチス4種
シャクナゲ ドウダンツツジ


▲写真を選ぶ▲


 







『自然と友だち』バックナンバーはこちら
『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら
『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら




このサイトのすべての画像・記事について、無断使用・転載を禁止します。
Copyright (C)2007 Science Museum Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED.