. 科学技術館メールマガジン:自然と友だち

自然と友だち


蝶、舞い立つころ

 蝶の蛹が羽化のラッシュを迎え、毎月10数頭がサンルーム内で羽化し舞い立っていきます。羽化後すぐに交尾するものや、舞い立って数日後に里帰りをし庭の食草に産卵するものもあり、山歩きとともに忙しい毎日です。

撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

草刈りとミヤマシジミ バラの花を撮る 餌をねだる子スズメ しだれくり キングサリのライトアップ
草刈りとミヤマシジミ バラの花を撮る 餌をねだる子スズメ しだれくり キングサリのライトアップ
初夏の山路に咲く白い花 アゲハチョウの羽化ラッシュ 3 色の藤の花 五月の山路 シロスジカミキリ
初夏の山路に咲く白い花 アゲハチョウの羽化ラッシュ 3 色の藤の花 五月の山路 シロスジカミキリ



 





【草刈りとミヤマシジミ】
2016.6.3
 6月3日、辰野町「いきものネットワーク」が、有志に呼びかけ、絶滅危惧種のミヤマシジミ保護、育成の為、食草のコマツナギの周りの草刈りを、荒神山たつの湖周辺で行いました。
 これに参加し、草刈りを行っていたところ、ミヤマシジミの成蝶が、シロツメクサなどの周りを舞うのを見かけ、写真を撮りました。オスを10頭、メスを3頭ほど見かけ、昨年より数が増えているように思われ嬉しいことでした。
オス
メス
メスに交尾をしようと近づくオス


▲写真を選ぶ▲


 


【バラの花を撮る】
2016.6.5
 国道153号線沿いの民家の庭に、綺麗なバラの花が咲いているのを見かけ、家の方に声を掛け写真を撮らせて頂きました。たまたま真っ赤なバラの花の中にカエルが潜んでいるのを見たり、奥さんから花の手入れのお話を聞くことが出来ました。


▲写真を選ぶ▲


 

【餌をねだる子スズメ】
2016.5.23
 庭に来たスズメの親子、子スズメは親スズメにまとわりついて餌をねだります。羽根を震わせて口を開けると、親スズメは口移しで餌を与えます。時には少し大きなパン切れを与えたため、子スズメが喉に詰まらせる事があり、親鳥は心配そうに見ています。


▲写真を選ぶ▲

 



【しだれぐり】
2016.5.18
 辰野町天然記念物『小野のしだれぐり』の新緑が美しいと言うので、雨上がりの快晴、写真を撮りに行きました。なんと言う奇形、天狗が食糧としている栗をたべるのに腰掛けていたから枝が垂れ下がったなどとの言い伝えもありますが、自然が創り出した実に不思議な光景です。800本以上が自生するものの中で、最古のものは樹齢500年とも言われ、枯れ木となったものもありますが、その光景も奇異で、2時間ほど夢中で撮り続けました。その極一部をご紹介します。


▲写真を選ぶ▲

 



【キングサリのライトアップ】
2016.5.21
 ライトアップされたキングサリの背景に満月が浮かびました。


▲写真を選ぶ▲

 



【初夏の山路に咲く白い花】
2016.6.1
 山路を歩いていると、林の入り口に白い花を咲かせた木を多く見かけます。青葉の中、遠目にもよく目立ち、似たような花姿で名前も判別しにくいが、初夏の爽やかさがあります。
ヤマボウシ
ハリエンジュ(ニセアカシア)
ウツギ
ノイバラ
カンボク
ミズキ
オオカメノキ
スイカズラ
ガマズミ
ハクウンボク
ユリノキの花を見つけました


▲写真を選ぶ▲

 



【アゲハチョウの羽化ラッシュ】
2016.5.31
アゲハチョウの羽化ラッシュが続き、28・29・30日の3日間で、キアゲハ26頭、ナミアゲハ5頭が羽化したので、31日早朝、まだ舞い立つ前に集まってもらいました。その中に、片方の翅が伸びきらずに羽化したメスがいて、床に這っているところへオスが近づき交尾をしたものがありました。生殖活動の厳しさを見ました。
※ 右のメスの片方の翅は有りません


▲写真を選ぶ▲


 


【3 色の藤の花】
2016.5.24
 5月上旬に「紫の藤の花」が我が家の庭に咲き、5月中旬には隣家の庭に「白い藤の花」が咲き、5月下旬には「黄色い藤の花」(キングサリ)が我が家の庭に咲きました。3色の藤の花を見られると評判になり、見に来られた方が多くいました。


▲写真を選ぶ▲


 


【五月の山路】
2016.5.15
 日毎に緑の濃くなる山路を歩くと、林の中に今を盛りのヤマツツジが、鮮やかな赤を見せ、空に伸びたキリの枝先には薄紫の釣り鐘状の花が匂い咲いています。足元に眼をやると澤川の落ちる日陰の朽ち株に緑の苔とシダが張り付いて、かっこよい自然のオブジェを見せ、陽の当たる道端には、ラショウモンカズラやオドリコソウの群生も見られました。


▲写真を選ぶ▲


 


【シロスジカミキリ】
2016.5.26
 庭の木に舞ってきて止まったシロスジカミキリ、斑紋は黄白色だが死ぬと白くなるとのこと、日本にいるカミキリムシの中で最も大きく、幼虫で2回越冬し、3年目で成虫になるが、そのまま木の中で越冬し、4年目に始めて外に出てくると言うから、4年目の姿見せである。“よく来たね”と声を掛け写真に撮りました。正面から見ると随分いかめしい顔をしています。写真を撮っていたら、翅を広げて舞い立って行きました。“元気でね”と見送りました。


▲写真を選ぶ▲


 







『自然と友だち』バックナンバーはこちら
『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら
『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら




このサイトのすべての画像・記事について、無断使用・転載を禁止します。
Copyright (C)2007 Science Museum Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED.