自然と友だち


春の訪れ

 春の訪れの遅い信州でも、桜の花便りが聞かれるようになりました。木々の芽吹き、蕾の膨らみも見られ、7年に1度の諏訪大社の御柱祭も行われました。そんな信州の春の訪れの様子をお届けいたします。

撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
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キアゲハの羽化 ザゼンソウ サンシュユの花に水滴 ヒヨドリが家の中へ 雪と花
キアゲハの羽化 ザゼンソウ サンシュユの花に水滴 ヒヨドリが家の中へ 雪と花
雪降りと小鳥 閉店する小鳥の喫茶店 膨らむ木々の若芽と蕾 野鳥五体 諏訪大社御柱用材の大移動
雪降りと小鳥 閉店する小鳥の喫茶店 膨らむ木々の若芽と蕾 野鳥五体 諏訪大社御柱用材の大移動



 





【キアゲハの羽化】
2016.4.3
 3月29日、昨年秋に蛹化し、軒下でネット囲いをして管理していたアゲハ蝶の蛹が、このところの暖かさで2頭羽化しました。翌30日1頭が羽化、続いて31日2頭が羽化し、計5頭となったので、新しくネット張りの枠を作り、その中に収容しました。ネット枠内に収容した5頭の内2頭が夕方交尾をしているのを見て写真を撮っていたら、3頭目、4頭目が近づいてきて、交尾中の2頭の間に割り込み交尾をしようと4頭がもみ合いとなりましたが、2頭は交尾を続けているので、他の2頭は諦めて離れていきました。交尾が終われば産卵となるので、急遽庭に植えてあり10センチほどに伸びた食草のボウフウの葉を取って花瓶に挿しネット枠の中に入れました。4月2日、早くも交尾を終えたメスが食草の葉に産卵を始めました。羽化して数日、交尾をした2日後の産卵、果たして孵化出来るか疑問ですが、注意深く観察して行くこととします。
3月29日、2頭が羽化 3月30日、1頭が羽化
3月31日、2頭が羽化
羽化した後、花に止まる3月31日夕方、ネット枠内で交尾
交尾をしている2頭に3頭目が近づく4頭目も近づき、交尾をしようともみ合い
4月2日、食草に産卵を始める産卵された卵、全部で10個


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【ザゼンソウ】
2016.3.29
 辰野町から諏訪市に通ずる有賀峠に、ザゼンソウの自生地があるので行って見ました。まだ少し早いようでしたが、檜林の中の湧き水の流れる湿地のあちこちにザゼンソウが顔を覗かせていました。サトイモ科で仏炎苞と呼ばれる葉の中に、棒状の黄色い花がくるまるように咲いている様子が、頭巾を被った僧侶が座禅を組んでいる姿に見えることから名付けられたと言うこの花は、春を告げる花として親しまれています。標高1100メートルの峠の一部には、まだ雪が残っており、雪の中に咲くザゼンソウの姿には“春まだ浅き”の趣きがあります。


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【サンシュユの花に水滴】
2016.3.21
 昨夜の雨に、今朝はサンシュユの花に水滴が載り、朝陽に光っていました。枝に触れると、水 滴がポトリと落ちました。


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【ヒヨドリが家の中へ】
2015.3.29
 一時間ほど留守にして、帰ってきたら、サンルームの中にヒヨドリが9羽入っていました。小さなメジロは出入りが出来るように、窓は5センチほど開けていて、ヒヨドリのように大きな鳥は入らないようにしていましたが、雨が降っていたのでメジロに倣って入ったのでしょう。テーブルの上のコーヒーカップは倒す、食べ物は食い散らかす、鉢花を踏みつける等、大変な荒らしようでしたので、掃除と後片づけに一時間程かかりました。自然の生きものですので、人間が注意するしかないと思いました。


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【雪と花】
2016.3.15
 突然の雪に、庭のクロッカスと菜の花が埋もれ、雪の解けた陽だまりには、赤いアネモネと、黄色いスイセンと、紫と黄色のアイリスが、鮮やかな花色を見せています。南向きの土手には三色スミレが群生していました。


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【雪降りと小鳥】
2016.3.14
 朝から雪降り、庭にはムクドリとヒヨドリが沢山やってきて、串刺しのリンゴを巡り激しい争い、今日はどうやらムクドリが優勢のようでした。
ヒヨドリが食べている ムクドリが上からヒヨドリを襲う
ムクドリが横取り ヒヨドリは下から食べようとする ムクドリは2羽で食べる
 窓から家の中に入ってきたのはメジロとシジュウカラでした、メジロはテーブルの上の果物とパンと、コーヒーと、桜の花で吸蜜、シジュウカラはヒマワリの実を咥えて出て行きます。
メジロが家の中へ舞い込む 1羽はコーヒーを、1羽はパンを
桜の花の蜜を吸う 花の蜜とコーヒーを飲むメジロ シジュウカラも入ってきた


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【閉店する小鳥の喫茶店】
2016.4.3
 冬の間、我が家のサンルーム内に入ってきて、テーブルの上で食事をする小鳥たちの様子を、地元の新聞が“にぎわう小鳥の喫茶店”と題して写真記事を掲載したことから、近隣の人々がこれを見に多くやってきました。少し開けた窓から入ってきた小鳥たちが、テーブルの上で食事をする、コーヒーを飲む、泊まった夜にはスタンドの灯りの下でお夜食をする、花棚で仲良く羽繕いをする珍しく、ほほえましい様子も、暖かくなり子育ての季節になると、小鳥たちは山に帰りますので庭にはやって来なくなります。4月1日が最後となりましたので、小鳥の喫茶店も一旦店じまいをすることになりました。子育てが終わった今年の冬も、いつものように子供達を連れてやってきてくれるのを期待しております。
3羽がコーヒーを飲む小鳥の喫茶店となるサンルーム内
エナガも一緒に食事
スタンドの灯りの下お夜食仲良く羽繕いをするメジロ


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【膨らむ木々の若芽と蕾】
2016.4.1
 4月の声に、木々の芽生えと花の蕾の膨らみが見られるようになりましたので、そんな様子をカ メラで覗いてみました。(3月25日〜4月1日)
ネコヤナギの花 シャクナゲの蕾み
コブシの蕾み アジサイの若い芽 ボタンの蕾み
春の淡雪とサンシュユの花 ミツバツツジの蕾み
ヤマザクラの花と若葉 ジシャの花カイドウの蕾み ダンコウバイの蕾み
ツノハシバミの雄花 ミツバツツジの蕾み
アセビの花 庭のシュンランの花がこんなに咲きました


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【野鳥五体】
2016.3.13
 天竜川の流れの中に、カラスとアオサギが立っていました。庭に立てたアート風の枯れ株にヒヨドリが来て止まり、ヤマガラがヒマワリの実を咥えて庭木に止まりました。サンルーム内ではメジロがコーヒーを飲んでいます。


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【諏訪大社御柱用材の大移動】
2016.3.24〜25
 昨年暮れに、辰野町横川上流の国有林から伐り出された、諏訪大社の御柱用材が、川島の「かやぶきの館」横に安置されていましたが、4月2日から始まる、曳行山出しの出発地、茅野市原村まで移動させることになりました。直径1メートル余、長さ18メートル、重さ9トンの大木を、町道、県道、国道、中央道を経由して移動させるのは大変な作業です。3月24日、特殊トレーラー2台と大型クレーンが動員され、第1陣の積み込みが行われました。
本宮1〜4の柱 前宮1〜4の柱
関係者が集まる 安全祈願のお祓い
一本目がクレーンでつり上げられる 1 台目のトレーラーに載せられる
2台目のトレーラーにも、同じように2本の柱が載せられる
2台のトレーラーに2本づつの御柱が載せられる
 2台のトレーラーは、25日午前6時30分、第1陣がかやぶきの館を出発、第2陣は同様にして午後1時15分に、地元の多くの人々に見送られて出発しました。
先導車に誘導され、県道川島線から国道153号線に出る、川島駅西交差点を大きく回るトレーラー
国道153号線から、中央高速道伊北インターへ入るトレーラー
 こうして、無事諏訪大社の本宮、前宮に建てられる8本の御柱は、献上地の辰野町から、4月に行われる御柱曳行出発地の茅野市原村へと移動されました。


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