ツツジの花のいろいろ 【ツツジ科】 -1- | ツツジの花のいろいろ 【ツツジ科】 -2- | コデマリの花 【バラ科】 | カラタネオガタマの花 【モクレン科】 | |
キリシマの花 コシミノの花 |
オオムラサキの花 サツキツツジの花 |
コデマリの花 | カラタネオガタマの花 | |
ホオノキの花 【モクレン科】 | ハコネウツギの花 【スイカズラ科】 | エゴノキの花 【エゴノキ科】 | ハクウンボクの花 【エゴノキ科】 | |
ホオノキの花 | ハコネウツギの花 | エゴノキの花 | ハクウンボクの花 | |
ハルジオンの花【キク科】 | カタバミの花のいろいろ【カタバミ科】 -1- | カタバミの花のいろいろ【カタバミ科】 -2- | カタバミの花のいろいろ【カタバミ科】 -3- | |
ハルジオンの花 | カタバミの花 ウスアカカタバミの花 |
タチカタバミの花 エゾタチカタバミの花 |
ムラサキカタバミの花 オオキバナカタバミの花 |
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オオアマナの花 【ユリ科】 | ホウチャクソウの花 【ユリ科】 | セリバヒエンソウの花 【キンポウゲ科】 | ||
オオアマナの花 | ホウチャクソウの花 | セリバヒエンソウの花 | ||
ツツジの花のいろいろ 【ツツジ科】 -1- | |
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★キリシマの花:4月が花の盛りでしたが、まだ咲き続けています。サツキより1カ月ほど早く咲き始めました。 冬越しした葉は、濃い緑色で、先に小さくとがった突起のある倒卵形の小さな葉を枝の先に輪状に互生させています。 花(花径約3.5cm)には、淡い緑色で先が5つに裂けているがく片・ろうと形で先が深く5つに裂けている朱赤色の花びら・おしべ5本(花糸の下の方に毛が生えている)・長く伸び出しているめしべ1本が見られます。 ★コシミノの花:葉の様子はキリシマと同じだが、花(花径約2.5cm) のつくりが腰に蓑(みの)を巻いたようにがくが花びらのようになったものが見られます。これをコシミノといっています。木によって花の色には桃色・朱赤色・白色などのものが見られます。 |
ツツジの花のいろいろ 【ツツジ科】 -2- | |
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★オオムラサキの花:4~5月頃に枝の先近くに互生していて、両端が細くなっているだ円形の厚みのある葉に囲まれて1~3花ずつ紅紫色の大きな花を散形状に咲かせています。 花(花径約8cm)には、筒先が細長い三角状に5つに裂けた緑色のがく片・花筒の先が5裂して開いている花びら(上の裂片に濃い紫色の斑点がある)・おしべ10本・めしべ1本が見られます。 ★サツキツツジの花:冬越しをした葉は、濃い緑色の両端がとがっただ円形で、枝先に集まって互生しています。花は5月の初め頃、枝先に赤紫色の花を1~2花ずつつけています。 花(花径約4cm)には、筒先が5裂したごく小さながく片・ろうと状の花筒の先が5つに大きく裂けて開いている赤紫色の花びら(上の裂片に赤紫色の斑点がある)・おしべ5本・長く伸び出ためしべ1本が見られます。 |
コデマリの花 【バラ科】 | |
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根もとから細い茎をたくさん伸ばして枝を出し、葉を互生させています。葉は、両端が細くなった長いだ円形(2~4cm)で、葉の3分の2上の方にギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 4月半ば頃から、手まり状の花のかたまりを枝の上に並べて咲かせています。 花には、短い筒先が三角形に5裂しているがく片・円形の白い花びら5枚・おしべ多数(20本前後)・めしべ1本が見られます。花が終わると1つの花に5つの小さい実ができます。 |
カラタネオガタマの花 【モクレン科】 | |
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枝には、厚みのある長いだ円形のつやのある葉(2~2.5cm)を互生しています。 5月頃、淡い黄色の花(花径約3cm)を前の年に出た枝の葉の脇に1花ずつ咲かせます。バナナのような匂いがするので、バナナツリーともいわれています。 花には、花びらのように見えるもの(花被=かひ・外花被=がくに当たるもの3枚、内花被=花びらに当たるもの3枚)・おしべ多数(真ん中の花軸の下部に集まっている)・めしべ多数(花軸の上部のふくらんだ所に集まっている)が見られます。 |
ホオノキの花 【モクレン科】 | ||
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葉は枝の先の方に集まって互生しています。葉は特別大きく(30~40cm)、葉の裏は白みをおびていて、毛も生えています。 5月の初め頃からよい匂いのする黄色みをおびた白い象牙(ぞうげ)色の大きな花(花径約15cm)を緑色の太い柄に支えられて枝先に1花ずつ咲かせます。 花には、赤みをおびた淡い黄色のがく片が3枚・象牙色の花びら6~9枚(約6cm)・おしべ多数(上部の葯=やくは黄色、下部の花糸は朱赤色)・めしべ多数(淡い黄色の花軸に白黄色のめしべが集まっている)が見られます。 |
ハコネウツギの花 【スイカズラ科】 | |
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枝には両端が細くなった広いだ円形の厚い葉(8~15cm・葉先が急に伸びてとがっている)を対生しています。葉の表面はつやがあり、葉の縁には小さなギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 4~5月頃、新しい葉の脇から伸び出ている柄の先に、たくさんのロート形の花(花径3~4cm・外側は紅紫色で内側は白色をしている)を咲かせます。花は、初めは白色ですが、次第に紅色に変わります。 花には、筒先が深く5裂して細くとがっている緑色のがく片・筒先が5裂して開いている花びら(花筒の中ほどから下は急に細くなっている)・おしべ5本・めしべ1本が見られます。 名前は、箱根には無いのに誤ってつけられたようです。幹の中はうつろになっています。 |
エゴノキの花 【エゴノキ科】 | |
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5~6月頃、葉の脇から出ている短い花枝の先に2~3cmの長さの柄に支えられた白い花(花径約2cm)を1~6花ずつ釣り下げています。 花には、がく筒の先が小さく5裂したがく片・筒先が5つに深く裂けた白い花びら(筒部が短く離弁花状に見え、外面には毛が生えている)・おしべ10本(葯=やくは黄色)・めしべ1本が見られます。 花が終わると、白い毛が生えた先のとがっただ円形の白緑色の実が垂れて見られます。実には有毒のサポニンが含まれているので気をつけてください。 |
ハクウンボクの花 【エゴノキ科】 | |
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5~6月頃、新しい枝の先に白い花の集まり(総状花序に10~20cm)をつけて、にぎやかに咲きます(白い雲がたなびいているように見える)。 花には、ワイングラス形のがく筒の先が5裂している緑色のがく片・筒先が深く5裂している白い花びら・おしべ6本(葯=やくは黄色)・めしべ1本が見られます。 花が終わると、卵形で白い毛におおわれた白緑色の実の穂が垂れて人目を引きます。 |
ハルジオンの花 【キク科】 | |
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根もとの葉は、へら形ですが、上の方の葉は元の部分が広がって、耳たぶ形に割れて茎についています。茎を折ってみると茎の中は中空です。 花は枝分かれした枝の先につきますが、花が開くまでは皆うつむいてしおれたような姿で垂れています。 1つの花は、周りにある白~淡いピンク色の小さな花の集まりと、まん中にある黄色い花の集まりからなる頭状花(150~400花)です。周りの白い花は、筒の先が舌のように伸びた花びらとめしべや冠毛(かんもう=がくにあたるもの)が見られる舌状花です。まん中の黄色い花は、花筒の先が5つに裂けている花びらの中におしべとめしべがあり、花筒のもとには冠毛も見られる管状花(筒状花ともいう)です。 |
カタバミの花のいろいろ 【カタバミ科】 -1- | |
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★カタバミの花:茎や枝を地面にはわせたり、茎を斜めに立たせたりしながら生えているカタバミです。ハート形で緑色の3枚の小さな葉(小葉=しょうよう・約0.9cm・茎と共に葉の縁と裏に毛が生えている)をつけた葉(複葉)を茎に互生させています。 春から秋にかけて、葉の脇から花の柄を出して、その先に柄のある黄色い花(花径約1cm)1~6花を散形状に咲かせています。 花には、がく片が5枚・黄色い花びら5枚・おしべ10本・5裂した花柱のあるめしべが見られます。 ★ウスアカカタバミの花:カタバミと同じような茎や葉、花の姿をしていますが、葉と茎の色だけが緑紫色をしています。 花は、カタバミと同じようなつくりをしています。 |
カタバミの花のいろいろ 【カタバミ科】 -2- | |
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★タチカタバミの花:-1-で取り上げたカタバミと違って、茎を直立させています(30~40cm)。茎には、細長い柄にカタバミより大きな3枚の小葉(しょうよう・約1.5cm)をつけた複葉を、まばらに1枚ずつ互生させています。葉柄のもとには、毛に囲まれた長方形の小さな葉(托葉=たくよう)が見られます。 春~夏の頃、葉の脇から葉よりも長い柄を伸ばして、その先に柄のある黄色い花(花径約1.3cm)を咲かせます。花のつくりは、カタバミに似ています。 ★エゾタチカタバミの花:茎は真っ直ぐに立ち上がっており(20~40cm・地下茎も見られる)、毛におおわれています。節と節の間は長く、3枚の小葉(約1.2cm)をつけた複葉をまばらに互生しています。葉柄のもとには、タチカタバミで見られたような托葉は目立ちません。 夏の頃、葉の脇から花の集まり(1~3花の散形花序)をつけた長い柄を伸ばし、その先に短い柄のあるタチカタバミの花に似た黄色い花(花径約1.3cm)を咲かせます。 |
カタバミの花のいろいろ 【カタバミ科】 -3- | |
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★ムラサキカタバミの花:他のカタバミと違って、全ての複葉が株もとから出ています。小葉(約2cm)はオオキバナカタバミより薄く柔らかい感じがします。葉の下の面の縁近くに黄赤色の小さな点が見られます。 5~7月頃、葉より長い花茎(約30cm)を伸ばして、その先に淡い紅紫色の花(花径約1.7cm)を数花散形に咲かせますが、花のおしべの葯(やく)が白く花粉ができないので、実はできません。 ★オオキバナカタバミの花:このカタバミも、すべての複葉が株もとから出ています。3枚の小葉は他のカタバミより厚く大きく(1~2cm)、葉の面には紫褐色の斑点が散らばって見られます。 花も、他のカタバミより大きく、花茎の先に黄色の花(花径1.5~3cm)を1~5花咲かせています。 |
オオアマナの花 【ユリ科】 | |
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地表に球根から出ている、6~9枚の細長い葉(幅約0.7cm・長さ約20cm)が見られます。 4~5月頃、葉の間から出ている茎を枝分かれさせて(約20cm)、花を傘状(散房花序)に10~20花咲かせます。 花には、花びらのように見えているものが6枚(がくと花びらが見分けにくいものを花被という。外側の3枚を外花被、内側のものを内花被といっている)・おしべ6本・めしべ1本が見られます。 |
ホウチャクソウの花 【ユリ科】 | |
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茎は上の方で枝分かれして、先のとがっただ円形の葉を互生させています。葉には、はっきりした3~5本の縦に並んだすじ(平行脈)が見られます。葉の縁には、ルーペで見ると丸みのある極めて小さな突起が並んでいるのが見られます。 5月初め頃、枝先に短い柄に支えられた筒状に見える花(約3cm・白色だが先の方が淡い緑色)を1~3花つり下げて咲かせます(先だけしか開かない)。 花には、花びら状のものが6枚(がくと花びらに当たるもの=花被が外側と内側に3枚ずつ)・おしべ6本・めしべ1本(子房は球形・長い花柱の先が3裂している)が見られます。 |
セリバヒエンソウの花 【キンポウゲ科】 | |
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葉は細かく裂けて羽状に2~3回深く切れ込んでいます(2・3回羽状複葉)。茎には全体に曲がった短い毛と長い立った毛が生えていますが、葉は縁だけに毛が生えています。 4~5月頃、1枝に花が2~4花まばらに咲いているのが見られます(ツバメが飛んでいるように見える)。 花には、花びら状に見えているがくが5枚(上の1枚には後ろに長い筒のような距=きょを伸ばしている)・花びら4枚(上の2枚は小さく、下の2枚は大きい)・おしべ10本内外・めしべ2~3本が見られます。 花が終わると、バナナのような形の小さな実ができます。実が熟れると、巻貝のような形の黒褐色の種を弾き飛ばします。 |
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