1 コナラのドングリ |
2 ミズナラのドング |
3 ナラガシワのドングリ |
4 アメリカガシワの ドングリ |
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5 クヌギのドングリ |
6 アベマキのドングリ |
7 カシワのドングリ |
8 ウバメガシのドングリ |
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9 マテバシイのドングリ |
10 スダジイのドングリ |
11 アラカシのドングリ |
12 シラカシのドングリ |
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13 アカガシのドングリ |
14 ツクバネガシのドングリ |
15 ウラジロガシのドングリ |
16 ハナガガシのドングリ |
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1.コナラのドングリ<ブナ科> | |
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コナラのドングリの帽子(殻斗=かくと)は浅いお椀(わん)の形をしていて、外側には灰色の先の尖った小さな粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたように密に見られ、表面には白色の細かい毛が生えています。ドングリ(実)は、長いだ円形(1.5〜2cm)で、先(頭頂部)にはめしべの花柱が残っています。 5月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせますが、年内に実ができて、熟れると褐色になります。 葉には、0.5〜1.5cmの柄があり、長いだ円形(5〜12cm)で葉先が尖っています。葉の表は濃い緑色ですが、裏は灰白色で伏せた毛が生えています。葉の縁には先の尖った粗(あら)いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 木の肌は、黒味がかった灰色で縦の割れ目がたくさん見られます。 |
2.ミズナラのドングリ<ブナ科> | |
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ミズナラのドングリの帽子(殻斗=かくと)は深いお椀(わん)の形をしていて、外側には淡い灰褐色の先の尖った粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたよう密に見られます。ドングリ(実)はずんぐりした卵形に近いだ円形(2〜3cm)で、先(頭頂部)にはめしべの花柱が残っています。実の底は平らです。 5月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花をつけますが、年内に実ができて、熟れると濃い褐色になります。 葉は大形(7〜15cm)ですが、柄は極めて短く、葉の表は濃い緑色、裏は淡い緑色をしており、葉のすじ(葉脈)には細かい毛が見られます。また、葉の縁には大きく切れ込んだギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 木の肌は淡い灰黒色で、縦に深い裂け目がたくさん見られます(裂け目からは褐色の部分ものぞいている)。 |
3.ナラガシワのドングリ<ブナ科> | |
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ナラガシワのドングリの帽子(殻斗=かくと)は底の広いお椀(わん)の形をしており、外側にはクリの実形の小さな粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたようにおおっています。ドングリ(実)は細長いだ円形(2cm前後)で、実の先(頭頂部)に残っているめしべの花柱の周辺には灰白色の微毛が見られます。 4月頃、新しい枝の葉の脇に別々に雄花の穂と雌花の穂を出して、それぞれに花をつけますが、実は年内にできて、褐色に熟します。 葉は、大きな長いだ円形(長さ10〜30cm・幅4〜15cm)で、2cm前後の柄で枝先近くに互生しています。縁には深く切れ込んだ大きなギザギザ(鋸歯=きょし)が目立ちます。葉の表はつやのある濃い緑色、裏は灰緑白色で、葉のすじ(葉脈)には毛が見られます。 木の肌は、暗い灰褐色で、縦に裂け目がたくさん見られます。 |
4.アメリカガシワのドングリ<ブナ科> | |
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アメリカガシワのドングリの帽子(殻斗=かくと)はベレー帽のような形(直径1.5cm前後)をしており、外側はつやのある褐色で三角状の小さな粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたようにおおっています。ドングリ(実)は半球形(1.5cm前後)で底は平らです。実の先(頭頂部)にはめしべの花柱の名残が見られます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花をつけますが、実は年内にできて、黒褐色に熟します。 葉は、先が広がった大きなだ円形(20cm前後)で、縁には深く切れ込んだ大きなギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。葉の表は濃い緑色で、裏は明るい緑色をしており、鋸歯の先に届いているすじ(葉脈)が鋸歯の数だけはっきり見られます。 木の肌は、灰黒褐色で、縦に裂け目がたくさん見られます。 |
5.クヌギのドングリ<ブナ科> | |
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クヌギのドングリの帽子(殻斗=かくと)は半球形で、外側に黄緑色(後に灰褐色になる)の細長い鱗片(総苞片=そうほうへん)がもじゃもじゃと生えています。ドングリ(実)はほぼ球形(2cm前後)で、実の底は皿状(1.7cm前後)の淡い褐色で、先(頭頂部)にはめしべの花柱の名残が見られます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は翌年の秋にできて、褐色に熟します。 葉には、1〜3cmの柄があり、長いだ円形(5〜15cm)で、先にいくほど細くなって尖っています。葉の縁には先が針のように尖っているギザギザ(鋸歯=きょし・2〜3mm)があります。葉の表はつやのある濃い緑色ですが、裏は淡い緑色をしています。葉のすじ(葉脈・12〜17本)がはっきり見られます。 木の肌は、灰褐色で、縦に深い割れ目がたくさん見られます。 |
6.アベマキのドングリ<ブナ科> | |
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アベマキのドングリの帽子(殻斗=かくと)は深みのある半球形のお椀(わん)形で、外側には黒褐色の反り返っている細長い鱗片(総苞片=そうほうへん)が密に生えています。ドングリ(実)は長めの球形(2cm前後)で、底は平らです。先(頭頂部)には、めしべの花柱の名残が見られます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花をつけますが、実は翌年の秋にできて、褐色に熟します。 葉は、先にいくほど細まっている長いだ円形(皮針形=ひしんけい・15cm前後)で、縁には針のように尖った芒(のぎ・約5mm)状のギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。葉の表はつやのある濃い緑色、裏は毛が密生していて灰白色です。 木の肌は、灰褐色で、縦に深い割れ目が目立ちます。(コルクを作っている) |
7.カシワのドングリ<ブナ科> | |
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カシワのドングリの帽子(殻斗=かくと)は円筒状(コップ形)で、外側には薄く細長い赤褐色の鱗片(総苞片=そうほうへん)が反り返るように生えています。ドングリ(実)は、ほぼだ円形(1.5〜2cm)で、褐色に熟します。実の底は皿状(7mm前後)の淡い褐色で、先(頭頂部)には、めしべの花柱の名残が見られます。 5〜6月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせますが、実は年内にできて、褐色に熟します。 葉には、太く短い柄(5mm前後)があり、葉(10〜30cm)は先にいくほど大きく広がっていて、縁には大きな波のようなギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。初めは両面に毛が生えていますが、後には裏だけに残ります。葉の表は暗く濃い緑色をしていますが、裏は白緑色をしていて柔らかい毛が密生しています。 木の肌は、灰褐色〜黒褐色で、縦に深い割れ目が多く見られます。 |
8.ウバメガシのドングリ<ブナ科> | |
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ウバメガシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は底が細くなった深いお椀(わん)の形をしており、外側には先の尖った鱗(うろこ)のような粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたように見られます。ドングリ(実)は両端が細くなっただ円形(1.5cm前後)で、実の先にはめしべの花柱が残っています。実は食べられます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の穂と雌花の穂を別々につけ、それぞれに花を咲かせます。実は翌年の秋に褐色に熟します。 葉は厚くて硬く、長いだ円形の小さい葉(3〜6cm)が枝先近くに多く互生しています。葉の表面はつやのある濃い緑色で、裏面は淡い緑色をしています。葉には短い柄(約5mm)があり、葉の先近くには浅いギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 木の肌は、黒褐色で、縦に浅い裂け目がたくさん見られます。 |
9.マテバシイのドングリ<ブナ科> | |
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マテバシイのドングリの帽子(殻斗=かくと)はお椀(わん)の形をしていて、外側に茶褐色の鱗(うろこ)のような粒々(総苞片=そうほうへん)が瓦(かわら)を並べたように見られます。ドングリ(実)は先の尖っただ円形(1.5〜2.5cm)で、先(頭頂部)にはめしべの花柱が残っています。実の底は平らです。湯がくと食べられます。 5〜6月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出し、それぞれに花を咲かせます。実は、翌年の秋に褐色に熟します。 葉は厚くて大形です(5〜18cm)。表面はつやのある濃い緑色、裏面は灰褐色をおびた緑色で、葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)がなく、なめらかです。 木の肌は、暗褐色で、縦に細く白いすじが見られますが、老木になると縦に不規則な浅い割れ目ができてきます。 |
10.スダジイのドングリ<ブナ科> | |
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スダジイのドングリの帽子(殻斗=かくと)は灰緑色の、先が尖っただ円形(総苞片=そうほうへんが合着したもの)で、初めのうちはドングリ(実)を包んでいますが、実が熟してくると先が3つに裂けて実が見えてきます。実(1.5cm前後)は先の尖った細長い卵形で、先(頭頂部)にはめしべの花柱の名残が見られます。 6月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は翌年の秋に褐色に熟します。食べられます。 葉は、厚くてかたく、先が細長く尖っただ円形です(5〜10cm)。表面はつやのある濃い緑色で、裏面は鱗片(りんぺん)状の毛を密生していて灰褐色をしています。葉には1cmほどの柄があり、枝に互生しています。葉の縁には中ほどより先の方に波状のギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 木の肌は、黒灰色で、深い縦の裂け目が多く見られます。 |
11.アラカシのドングリ<ブナ科> | |
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アラカシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は灰緑色の可愛らしいお碗(わん)形で、外側には、6本内外の輪が見られます(総苞片がくっつき合ってできた輪で、灰白色の微毛が密生している)。ドングリ(実・約1.5cm)は先の尖った円みのある卵形で、先(頭頂部)にはめしべの花柱の名残が見られます。表面に縦すじも見られます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇から、雌花の穂と雄花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は年内にできて、褐色に熟します。 葉は、厚くてかたく、葉先が細長く尖っているだ円形(5〜13cm)で、2cm前後の柄で枝に互生しています。表面はつやのある濃い緑色、裏面は灰緑色で細かい毛が生えています。葉の半ばから先にかけての縁には、上向きの鋭いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 木の肌は淡い灰黒色で、裂け目はないが、しわ状の立てすじが多く見られます。 |
12.シラカシのドングリ<ブナ科> | |
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シラカシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は灰緑色の茶椀(ちゃわん)形をしていて、外側には7〜9本の輪が見られます(総苞片=そうほうへんがくっつき合ってできたもの)。表面に灰白色の微毛(びもう)が密生しています。ドングリ(実・1.5cm前後)は、ずんぐりしただ円形で、先(頭頂部)にはめしべの花柱が残っています。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇から、雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は年内にできて、褐色に熟します。 葉は、柄(1〜1.2cm)のある長いだ円形で先は細まりながら尖っています(5〜12cm)。葉の表はつやのある濃い緑色をしていますが、裏は灰白色です。葉の縁には半ばあたりから先にかけて、丸みのあるギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 木の肌は、灰黒色で割れ目はありませんが、しわ状の立てすじがたくさん見られます。 |
13.アカガシのドングリ<ブナ科> | |
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アカガシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は褐色のお碗(わん)の形をしています。外側には、6〜7層の輪が見られます(総苞片=そうほうへんがくっつき合ってできたもの)。表面には褐色の毛が密生しています。ドングリ(実・1.5cm前後)は、先の尖っただ円形で、先(頭頂部)にはめしべの花柱が残っています。 5〜6月頃、新しい枝の葉の脇から雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は翌年にできて、褐色に熟します。 葉には、長い柄(1.5〜3cm)があり、両端が細くなっている長いだ円形(6〜15cm)で、特に先の方は急に細く伸びています。葉の表面はつやのある濃い緑色で、裏面は淡い緑色をしています。葉は厚く、まれに先の方に波状のギザギザ(鋸歯=きょし)が見られることがあります。 木の肌は、灰褐色でざらざらしており、古い木では、厚い樹皮がはがれています。 |
14.ツクバネガシのドングリ<ブナ科> | |
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ツクバネガシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は褐色の深いお椀(わん・1cm前後)形をしており、外側に淡い褐色の微毛が生えている6〜7層の輪(総苞片=そうほうへんがくっつき合ってできたもので、輪の縁に浅い切れ込みが見られる)があります。ドングリ(実)は、卵円形(1.5cm前後)で、先(頭頂部)には円錐状のめしべの花柱が残っています。実には褐色の縦すじも見られます。 4〜5月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花をつけますが、実は翌年の秋にできて、褐色に熟します。 葉には、1.5cm前後の柄があり、先が細く尖った長いだ円形(5〜12cm)で厚みのある葉を枝に互生させています。表はつやのある濃い緑色で、裏は淡い緑色をしています。葉先近くには浅いギザギザ(鋸歯=きょし)が僅かに見られます。 木の肌は、灰黒褐色で、浅く縦に裂け目が見られます。 |
15.ウラジロガシのドングリ<ブナ科> | |
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ウラジロガシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は、灰緑色の下が細まった深いお椀(わん)形で、外側に6〜7層の輪(総苞片=そうほうへんがくっつき合ってできたもの)が見られ、表面に灰色の細毛が生えています。ドングリ(実)は、中ほどがふくらんだだ円形(約2cm)で、表面に縦すじがたくさん見られます。先(頭頂部)には灰色の毛が生えているめしべの花柱が残っています。 5月頃、新しい枝の葉の脇に、雄花の穂と雌花の穂を別々につけて、それぞれに花を咲かせます。実は翌年の秋にできて、黒褐色に熟します。 葉は、やや薄いが硬く、先が細長く伸びて尖っている長い楕円形(10〜15cm)です。表面はつやのある濃い緑色で、裏はろうをぬったような白色です(白い細毛が散らばって見られる)。葉の縁は波打っており、中程より先の方に尖ったギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 木の肌は、暗い灰色の中に、茶褐色のすじが見られますが、表面は平らです。 |
16.ハナガガシのドングリ<ブナ科> | |
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ハナガガシのドングリの帽子(殻斗=かくと)は、灰褐色のお椀(わん)形をしています。外側には5〜7層の輪(総苞片=そうほうへんがくっつき合ってできたもので、層の上辺にはギザギザした切れ込みが目立つ)が見られます。ドングリ(実)は、中ほどがふくらんだだ円形(2cm前後)で、先(頭頂部)には円錐形のめしべの花柱が残っています。 5月頃、新しい枝の葉の脇に、雄花の穂と雌花の穂を別々に出して、それぞれに花を咲かせます。実は、翌年の秋にでき、黒褐色に熟します。 葉は、両端が尖った細長いだ円形(披針形=ひしんけい・5〜15cm)で、薄いわりにはかたく、縁は波打っており、葉先近くには尖ったギザギザ(鋸歯=きょし)があります。表は濃い緑色で裏は淡い緑色ですが、裏表ともにつやがあります。 木の肌は、灰黒褐色で、縦に浅い不規則な割れ目が見られます。 |
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