自然と友だち


No.71 「晩夏の頃 高原の草花・虫たち、平地の虫たち」

 8月も下旬になり、夏の季節もいよいよ終わり・・・と思っても相変わらずの猛暑は続き、熱帯夜に悩まされています。でもよく耳を澄ますと、チンチンチンというカネタタキ、リリリリリ・・・と、コオロギの鳴き声も聞こえてきます。
 晩夏の高原を訪れ、野の草花、虫たちの姿をカメラにおさめてきました。また、平地の虫たちの姿もとらえました。

撮影・解説:松田邦雄

松田邦雄先生に質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

高原の草花 安曇野の花
ヤナギラン マツムシソウ ワタスゲ サラシナショウマ リンドウ トリカブト ヒオウギアヤメ チングルマ 稲穂 リンゴ
ヤナギラン
マツムシソウ
ワタスゲ
サラシナショウマ
リンドウ
トリカブト
ヒオウギアヤメ
チングルマ
稲穂
リンゴ
安曇野の花 高原の蝶たち
ソバ ススキ ツリフネソウ ヤブカンゾウ フジバカマ オミナエシ クマのはく製 キベリタテハ エルタテハ
ソバ
ススキ
ツリフネソウ
ヤブカンゾウ
フジバカマ
オミナエシ
クマのはく製
キベリタテハ
エルタテハ
高原の蝶たち アサギマダラツアーで菅沼・丸沼高原へ
オオミスジ ヒメキマダラヒカゲ キアゲハ クロアゲハ アサギマダラ 夜空に輝く星たち アサギマダラ
オオミスジ
ヒメキマダラヒカゲ
キアゲハ
クロアゲハ
アサギマダラ 夜空に輝く星たち アサギマダラ
アサギマダラツアーで菅沼・丸沼高原へ トンボ ヘビ 平地の虫たち
クジャクチョウ ツバメシジミ ウチスズメ ヒョウモンエダシャク カオジロトンボ ヤマカガシ ギンヤンマ コアオハナムグリ
クジャクチョウ
ツバメシジミ
ウチスズメ
ヒョウモンエダシャク
カオジロトンボ ヤマカガシ ギンヤンマ
コアオハナムグリ
平地の虫たち
エビガラスズメ<BR>セスジスズメ幼虫
エビガラスズメ
セスジスズメ幼虫

 




 





高原の草花

ヤナギラン
マツムシソウ
ヤナギラン マツムシソウ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 晩夏の高原では、ピンク色鮮やかな花、葉がヤナギの葉に似ているヤナギランや、紫色の美しい形の花、マツムシソウが目立ちました。

 

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ワタスゲ
サラシナショウマ
ワタスゲ サラシナショウマ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 高原の湿地では、ワタスゲが一面綿毛をなびかせていました。
 また、白い穂の花、サラシナショウマも目立ちました。

 

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リンドウ
トリカブト
リンドウ トリカブト
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 紫色のリンドウ、トリカブトの花が鮮やかに咲いていました。トリカブトの根は有毒として有名です。

 

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ヒオウギアヤメ
チングルマ
ヒオウギアヤメ チングルマ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 高原のヒオウギアヤメの花もひっそりと咲いていました。
 もう花が終わり、種の綿毛がくるくるとした形のチングルマも見られました。

 

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安曇野の花

稲穂
リンゴ
稲穂 リンゴ
撮影日: 稲穂
リンゴ
2010年8月25日
2010年8月26日
 撮影場所: 長野県安曇野市
 安曇野では早くも稲穂が実り、リンゴも色づいていました。

 

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ソバ
ススキ
ソバ ススキ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県安曇野市
 茎の赤いソバの白い花も今がさかりと咲いていました。
 そしてススキの穂が開き、高原の秋の気配が感じられました。

 

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ツリフネソウ
ヤブカンゾウ
ツリフネソウ ヤブカンゾウ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県安曇野市
 野辺では、その名のように船をつるしたような形のツリフネソウを見つけました。
 朱色のヤブカンゾウも咲いていました。

 

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フジバカマ
オミナエシ
フジバカマ オミナエシ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県安曇野市
 秋の花、フジバカマ、オミナエシの花にも出会えました。フジバカマには、やがてアサギマダラ(チョウ)が山から降りてきてたくさん群がるそうです。

 

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高原の蝶たち

クマのはく製
キベリタテハ
クマのはく製 キベリタテハ
撮影日: 2010年8月26日  撮影場所: 長野県松本市乗鞍高原
 乗鞍高原〜クマ出現!・・・いや、これははく製のクマでした。この辺にはツキノワグマも出没するそうです。
 その高原のお店のテーブルの上に、なんと美しい高原の蝶キベリタテハが飛来し、水分をさかんに吸っていました。

 

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エルタテハ
エルタテハ
撮影日: 2010年8月26日  撮影場所: 長野県松本市乗鞍高原
 高原のチョウ、エルタテハも現れました。地面にとまってさかんに吸水していましたが、やがてはねをひらいてくれました。このチョウは、はねの裏面に銀色のL(エル)の文字が見られます。

 

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オオミスジ
ヒメキマダラヒカゲ
オオミスジ ヒメキマダラヒカゲ
撮影日: オオミスジ
ヒメキマダラヒカゲ
2010年8月26日
2010年8月25日
 撮影場所: 長野県松本市乗鞍高原
長野県北安曇郡栂池高原
 高原のスモモの木の辺りを飛ぶオオミスジを見つけました。平地のコミスジやミスジチョウより大型で、はねの先端が白いので区別できます。
 ヒメキマダラヒカゲもさかんに花にとまって吸蜜していました。

 

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キアゲハ
クロアゲハ
キアゲハ クロアゲハ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県安曇野市
 大型のキアゲハやクロアゲハも見られました。花に訪れ、さかんに吸蜜していました。

 

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アサギマダラ
アサギマダラ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 高原を舞うアサギマダラの姿は実に美しいです。ヒヨドリバナを訪れ、さかんに吸蜜をしていました。

 

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アサギマダラマーキングツアーで菅沼・丸沼高原へ

夜空に輝く星たち
夜空に輝く星たち
撮影日: 2010年8月28日  撮影場所: 群馬県利根郡菅沼高原
 科学技術館サイエンス友の会で夏休みにアサギマダラマーキングツアーを行いました。群馬の菅沼キャンプで、ランプの光のバンガローに宿泊しました。
 高原の夜空に輝く星の美しさに心を奪われました。
 北の空の北斗七星、天頂の夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)と白鳥座、南の空のサソリ座(赤い星のアンタレス)は参加者のお父さん今村徹さんからの写真提供です。

 

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アサギマダラ
アサギマダラ
撮影日: 2010年8月29日  撮影場所: 群馬県利根郡丸沼高原
 アサギマダラは季節の風にのって旅をするチョウとして有名です。サイエンス友の会では、アサギマダラマーキングツアーを実施し、群馬県丸沼でアサギマダラを捕獲し、はねにマーキングをしたあと、放しました。秋には南の地方へ移動しますので、もしかしたら、沖縄や台湾まで飛んでいくかもしれません。そこで再捕獲されれば、その記号を見て放した人に連絡があるかもしれません。まるで夢のような話ですね。

 

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クジャクチョウ
ツバメシジミ
クジャクチョウ ツバメシジミ
撮影日: クジャクチョウ
ツバメシジミ
2010年8月25日
2010年8月26日
 撮影場所: 長野県安曇野市
 マツムシソウの花には、はねの裏面が黒いチョウがさかんに吸蜜していました。これはクジャクチョウです。はねを開くと、クジャクのような目玉模様のあるチョウです。
 また、ブッドレアーの花で小さなツバメシジミが交尾をしていました。

 

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ウチスズメ
ヒョウモンエダシャク
ウチスズメ ヒョウモンエダシャク
撮影日: ウチスズメ
ヒョウモンエダシャク
2010年8月25日
2010年8月26日
 撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 高原のケーブルカーの駅の壁にじっととまっていたガを発見、高いところだったのでネットで捕獲したところ、ネットの上でぱっと、はねを開き、美しい目玉のような丸い紋を見せてくれました。驚いたときに敵をびっくりさせるための行動といわれています。
 木の幹には昼に飛ぶガ、ヒョウモンエダシャクが飛来し、とまっていました。

 

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トンボ

カオジロトンボ
カオジロトンボ
撮影日: 2010年8月25日  撮影場所: 長野県北安曇郡栂池高原
 1,000メートル以上の高原の池で発生する、顔の白いカオジロトンボを見つけました。高原の木道の上にはねをひろげてとまっていました。

 

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ヘビ

ヤマカガシ
ヤマカガシ
撮影日: 2010年8月29日  撮影場所: 群馬県沼田市
 丸沼からの帰路、沼田のモモ園でヤマカガシを発見。みんなで観察しました。ヤマカガシは毒蛇ですが、マムシのように前の歯には毒がなく、比較的おとなしいヘビです。でもみなさんは捕まえたりしないでください。

 

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平地の虫たち

ギンヤンマ
コアオハナムグリ
ギンヤンマ コアオハナムグリ
撮影日: ギンヤンマ
コアオハナムグリ
2010年8月30日
2010年8月23日
 撮影場所: 埼玉県和光市
 池の上を大きなギンヤンマが飛んでいました。やがてメスを見つけて連結し、交尾をして木の上へとまりました。やがて水草に産卵し次の命をつなげていくのです。
 ヤブガラシの葉上で美しいコアオハナムグリも見つけました。

 

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エビガラスズメ
セスジスズメ幼虫
エビガラスズメ セスジスズメ幼虫
撮影日: エビガラスズメ
セスジスズメ幼虫
2010年8月20日
2010年8月31日
 撮影場所: 東京都千代田区北の丸公園
埼玉県和光市
 木の幹にじっととまっていたのはエビガラスズメです。昼の間はじっとしていて夕刻になると、灯りを求めて飛び出します。
 ヤブガラシの葉で大きな尾端に針のような突起のあるイモ虫発見。これはセスジスズメというガの幼虫でした。

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