自然と友だち


No.59 「春のめざめ」

 弥生3月・・・6日は暦のうえで啓蟄、冬眠していた虫やカエルなども目覚めて地上にはい出てくるといわれています。
 もちろん、各地方によって異なりますが、東京近郊ではチョウの舞も見られるようになります。さあ、どこかに春が生まれていないか、フィールドへ出て小さな春を探しましょう。

撮影・解説:松田邦雄

松田邦雄先生に質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ジンチョウゲ
アセビ
ウメ
モモ
カンヒザクラ
サンシュユ
ハナニラ
ムラサキハナナ
フキノトウ
啓蟄
ジンチョウゲ アセビ ウメ モモ カンヒザクラ サンシュユ ハナニラ ムラサキハナナ フキノトウ チョウの初見 キタテハ
ジンチョウゲ
アセビ
ウメ
モモ
カンヒザクラ
サンシュユ
ハナニラ
ムラサキハナナ
フキノトウ
チョウの初見
キタテハ
啓蟄
ベニシジミ モンシロチョウ メス モンキチョウ キチョウ ナナホシテントウ 交接 2匹アズマヒキガエル
ベニシジミ モンシロチョウ メス モンキチョウ
キチョウ
ナナホシテントウ 交接 2匹アズマヒキガエル
卵塊
野鳥
ハクセキレイ タヒバリ トラツグミ
ハクセキレイ タヒバリ トラツグミ

 




 





ジンチョウゲ アセビ

ジンチョウゲ アセビ
ジンチョウゲ アセビ
撮影日: ジンチョウゲ
アセビ
2010年2月20日
2010年2月23日
 撮影場所: 東京都渋谷区
東京都千代田区北の丸公園
 甘い香りを感じさせてくれるのは、ジンチョウゲの花です。やがて虫たちもやってくることでしょう。
 白いアセビの花も咲き始めていました。小さな花がくさりのようにたくさんつながっています。

 

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ウメ モモ

ウメ モモ
ウメ モモ
撮影日: ウメ
おひなさまとモモ
2010年2月24日
2010年3月2日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
東京都渋谷区
 みなさんはきっとウメ、モモ、サクラの順で咲くと思っていませんか。確かにウメは、1〜3月。そしてモモの花はおひなさまにそなえられますね。
 ひな祭りは旧暦3月の行事です。今年の旧暦3月3日は4月16日にあたります。ソメイヨシノは3月末から4月初めごろに咲きます。そして自然状態では、モモの花は、サクラのあと、4〜5月ごろに咲きます。つまり咲く順番は、ウメ、サクラ、モモです。おひなさまにそなえられるモモの花は、温室速成栽培のものです。

 

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カンヒザクラ サンシュユ
カンヒザクラ サンシュユ
撮影日: 2010年3月1日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 早咲きのカンヒザクラも咲いています。この花は、下向きにさがっていますのでまだ開いていないように見えますが、もう咲いています。 黄色のサンシュユの小さな花も開いていました。

 

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ハナニラ ムラサキハナナ フキノトウ

ハナニラ ムラサキハナナ フキノトウ
ハナニラ ムラサキハナナ フキノトウ
撮影日: 2010年3月1日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 ハナニラの葉をとってにおいをかぐとニラのにおいがします。ムラサキハナナはアブラナのなかまです。茎をのばしてたくさん咲き出しました。フキノトウはぐんとのびて花が咲いています。

 

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啓蟄

チョウの初見 キタテハ
チョウの初見 キタテハ
撮影日: 2010年2月24日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 その年の最初に観ることができた日を初見といいます。そろそろチョウが出現しはじめていないかな・・・と、川べりの草原を探してみると、成虫まで越冬していたキタテハが日光浴しているところを発見できました。秋の頃、飛びまわってうしろはねが野鳥にでもつつかれたのか、破れていました。また、はねの破れていないキタテハもいました。

 

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ベニシジミ
ベニシジミ
撮影日: 2010年2月24日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 キタテハが二頭飛び交うなかで、小さな蝶影を発見!そっと近寄ってみると、なんと紅色鮮やかなベニシジミでした。このチョウは、キタテハとはちがって冬を幼虫〜蛹で越し、羽化したものです。だからとても新鮮です。

 

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モンシロチョウ メス
モンシロチョウ メス
撮影日: 2010年2月25日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 その白いはねでひらひらと舞うモンシロチョウは、まさに春の天使のようです。川辺の草むらにその姿を見つけた時は、感激!そっと近づいてカメラにおさめました。いつもの年より少し近い発生でした。

 

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モンキチョウ キチョウ
モンキチョウ キチョウ
撮影日: モンキチョウ
キチョウ
2010年3月3日
2010年3月5日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
 黄色い蝶で、紋があるのがモンキチョウ、紋のないのはキチョウです。モンキチョウは幼虫で冬を越し早春蛹化し、2月末には発生しはじめます。昔は早春に出現するので、冬を成虫で越す蝶と思われており、越年(オツネン)蝶とも呼ばれていたことがありました。
 キチョウは秋に成虫になり、成虫のまま冬を越すのです。キチョウは、まさにオツネンチョウなのです。

 

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ナナホシテントウ
ナナホシテントウ
撮影日: 2010年2月19日  撮影場所: 埼玉県朝霞市
 気温はまだ8℃で曇った日は、チョウの姿は全く見られませんでした。ところが草むらでナナホシテントウの姿を発見。なにかアブラムシのようなものを食べていました。そろそろテントウムシも草むらで活動をはじめることでしょう。

 

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カエル目覚める
カエル目覚める
撮影日: 2010年3月1日  撮影場所: 東京都渋谷区
 アズマヒキガエルは、自然と友だち57号、58号でお知らせしたように、1月末が暖かかったので、早いところでは1月29日にその姿や卵を発見しました。そのあと、寒い日が続き、穴ぐらにもぐりましたが、2月末から3月にようやく少し暖かくなり、カエルたちも本格的に活動をはじめました。ク、ク、クという鳴き声も聞かれ、カエルたちは池の中を元気に動きまわっていました。おたまじゃくしの誕生もまもなくでしょう。

 

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野鳥

ハクセキレイ
ハクセキレイ
撮影日: おす
めす
2010年2月24日
2010年2月28日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
埼玉県朝霞市
 川辺の草はらで白い翼をはばたかせては、草むらに遊ぶハクセキレイは、よく見かける野鳥です。きっとみなさんの家の近くでも見かけることでしょう。ぜひ探してみましょう。

 

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タヒバリ トラツグミ
タヒバリ トラツグミ
撮影日: タヒバリ
トラツグミ
2010年2月28日
2010年3月5日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
 川べりの草地で、セキレイのように尾をふる小型の野鳥をみつけ、よくしらべるとタヒバリのようでした。名前はヒバリのようですが、セキレイの仲間です。
 森の中では本の根元で動き回るトラツグミを発見。これは珍しい野鳥で、ようやくその姿をとらえました。

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