自然と友だち


No.15 「野の花咲き、育つ虫の幼虫、
おたまじゃくし」

 野にはいろいろな草花が花を咲かせ、夏に出現する虫たちやおたまじゃくしも育ち、フィールド探検もまた楽しさを増してきました。ツバメも子育てに夢中で飛び交い、草むらでは大きなヘビにも出会って、いろいろなおどろき、新発見がありました。ぜひ、近くの野山へ出かけて、自然との出会いを楽しんでください。

撮影・解説:松田邦雄



 

野の花のいろいろ・1
ニワゼキショウ・キランソウ・ジュウニヒトエ
ニワゼキショウ
キランソウ
ジュウニヒトエ
野の花のいろいろ・2
キンラン・エビネ・シラン
キンラン
エビネ
シラン
野の花のいろいろ・3
クマガイソウ・クリンソウ・ヤマルリソウ
クマガイソウ
クリンソウ
ヤマルリソウ
野の花のいろいろ・4
キハナショウブ・アヤメ
キハナショウブ
アヤメ
木の花・1
フジ・トチの花
フジ
トチの花
木の花・2サツキ・ノイバラ・カキ
サツキ
ノイバラ
カキ
育つ幼虫・1
ヤゴ(トンボの幼虫)オニヤンマ・クロスジギンヤンマ
ヤゴ(トンボの幼虫)
オニヤンマ
クロスジギンヤンマ
育つ幼虫・2
カブトムシ・モンシロチョウ・アゲハチョウ
カブトムシ
モンシロチョウ
アゲハチョウ
育つ幼虫・3
アワフキムシ
アワフキムシ
育つ幼虫・4
カマキリ・テントウムシ・クサカゲロウ
カマキリ
テントウムシ
クサカゲロウ
育つ幼虫・5
ヨコヅナサシガメ・アカガネサルハムシ
ヨコヅナサシガメ
アカガネサルハムシ

チャドクガ
皮ふ炎をおこすチャドクガに注意
おたまじゃくし・子ヒキガエル(アズマヒキガエル)
おたまじゃくし
子ヒキガエル(アズマヒキガエル)
ヤモリ・アオダイショウ
ヤモリ
アオダイショウ
ツバメの巣作り・子育て
ツバメの巣作り・子育て

 





野の花のいろいろ・1
ニワゼキショウ キランソウ ジュウニヒトエ
ニワゼキショウ キランソウ ジュウニヒトエ

撮影日:ニワゼキショウ 2008年5月18日
キランソウ 2008年4月26日
ジュウニヒトエ 2008年4月26日
  撮影場所:東京都渋谷区
東京都町田市
東京都町田市
 野にはいろいろな花がみられます。よく雑草などと言って花の咲く前にむしってしまうこともありますが、こんなかわいい花が咲くことを知ったらどうしますか。野の花へも十分な関心を持つと楽しいですよ。

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野の花のいろいろ・2
キンラン エビネ シラン
キンラン エビネ シラン

撮影日:キンラン 2008年4月29日
エビネ 2008年4月26日
シラン 2008年5月19日
  撮影場所:東京都日野市
東京都町田市
埼玉県朝霞市
 野の花でも、とりわけ蘭の仲間などは貴重な花です。
 キンランなどはとても少なく、郊外の雑木林の中で見つけたときはとても嬉しいものです。エビネも色とりどり、林の中で美しく咲きほこっています。シランは紫色で5〜6月頃にめだちます。

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野の花のいろいろ・3
クマガイソウ クリンソウ ヤマルリソウ
クマガイソウ クリンソウ ヤマルリソウ

撮影日:クマガイソウ 2008年4月26日
クリンソウ 2008年4月26日
ヤマルリソウ 2008年4月9日
  撮影場所:東京都町田市
東京都町田市
東京都八王子市
 これらの野の花も貴重なもので、クマガイソウは独特な花の形をしています。いずれも山林の中でひっそりと咲いています。

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野の花のいろいろ・4
キハナショウブ アヤメ
キハナショウブ アヤメ

撮影日:キハナショウブ 2008年5月18日
アヤメ 2008年5月22日
  撮影場所:東京都渋谷区
埼玉県新座市
 5月はハナショウブ、アヤメの時期です。
 池のほとりなどで黄色いキハナショウブや紫色のアヤメ、カキツバタなどが見られます。

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木の花・1
フジ トチ
フジ トチ

撮影日:フジ 2008年5月1日
トチ 2008年5月18日
  撮影場所:埼玉県長静町
東京都渋谷区
 木の花も5月はフジ、トチなどの花がめだちます。花の咲いたあとにどんな実ができるかしらべてみましょう。

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木の花・2
サツキ ノイバラ カキ
サツキ ノイバラ カキ

撮影日:サツキ 2008年5月20日
ノイバラ 2008年5月16日
カキ 2008年5月19日
  撮影場所:東京都千代田区
埼玉県秋ヶ瀬公園
埼玉県朝霞市
 5月はサツキ・・・ツツジの仲間ですが、ツツジより少しおくれて5月に咲きます。ノイバラは小さな野の花ですが、5月頃咲きほこっています。カキの実はみなよく知っていますが、カキの花はあまり目立たないので案外見たことのない人も多いようです。
 今です・・・ぜひカキの花も見てみましょう。

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育つ幼虫・1
ヤゴ(トンボの幼虫)−オニヤンマ クロスジギンヤンマ
オニヤンマ クロスジギンヤンマ

撮影日:オニヤンマ 2008年4月29日
ヤゴのぬけがら 2008年5月18日
クロスジギンヤンマ 2008年4月22日
  撮影場所:東京都日野市
東京都渋谷区
東京都渋谷区
 トンボの幼虫はヤゴといわれています。
 池や川の底のおち葉の中などにひそんでいます。水中の虫や小魚などをとらえて食べます。
 頭部が四角ばっているのはオニヤンマのヤゴです。
 丸いのはクロスジギンヤンマのヤゴです。ヤンマは大型で、ヤゴも大型です。

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育つ幼虫・2
カブトムシ モンシロチョウ アゲハチョウ
カブトムシ モンシロチョウ アゲハチョウ

撮影日:カブトムシ 2008年5月7日
モンシロチョウ 2008年4月29日
アゲハチョウ 2008年5月19日
  撮影場所:東京都小金井市
東京都日野市
埼玉県朝霞市
 たい肥の土の中には、大きなカブトムシの幼虫がいました。腐葉土を食べて育ち、まもなく蛹になり、7月頃には立派なカブトムシに変身します。
 キャベツ畑ではモンシロチョウの幼虫のアオムシ、ミカンの木ではアゲハの幼虫が育っています。

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育つ幼虫・3
アワフキムシ
アワフキムシ

撮影日:2008年4月16日  撮影場所:埼玉県秋ヶ瀬公園
 草の茎などにまるで人がツバをふきかけたような、あぶくをみつけました。
 これはツバではなくアワフキムシの巣です。あわの中には赤い色をした幼虫が2〜3びきかくれていました。野原へ行ったらぜひさがしてみましょう。

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育つ幼虫・4
カマキリ テントウムシ クサカゲロウ
カマキリ テントウムシ クサカゲロウ

撮影日:カマキリ 2008年5月8日
テントウムシ 2008年5月12日
クサカゲロウ 2008年5月8日
  撮影場所:東京都渋谷区
 5月にはカマキリも次々と孵化してきます。親のカマキリそっくりの型をしていますが、はねはありません。小さな虫などを食べて育ちます。テントウムシやクサカゲロウはアブラムシを食べていました。

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育つ幼虫・5
ヨコヅナサシガメ アカガネサルハムシ
ヨコヅナサシガメ アカガネサルハムシ

撮影日:ヨコヅナサシガメ 2008年5月12日
(発見:只木 グレイグ 一心・撮影:早武真理子)
アカガネサルハムシ 2008年5月12日
  撮影場所:東京都千代田区
 冬の木の幹で見つけたあのヨコヅナサシガメの集団も、今はバラバラに散って、どこかへ行ってしまいました。ところが公園のつなの上をはっているすっかり大きくなったヨコヅナサシガメを発見しました。サシガメは他の虫をとらえてその体液を吸います。
 これにさされるととても痛いので要注意。小さな美しいアカガネサルハムシを発見。あまりの美しさに感動しました。まさに生きている宝石のようです。

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皮ふ炎をおこすチャドクガに注意
チャドクガ

撮影日:2008年5月19日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 5月には、まだ蚊はそう多くはいませんが、さされると皮ふ炎をおこすいやな虫がいます。ツバキなどにつくチャドクガの幼虫です。
 お家にツバキ、サザンカなどがある方はこんな虫がいないか十分に注意しましょう。退治の仕方は固まっている幼虫を葉・枝ごと切りおとし、下にちりとりや袋をおいて受けとめます。袋の中へ入れて除虫剤をかけ退治します。
 茶黄色の小さな成虫(ガ)もりん粉がつくと皮ふ炎をおこすので要注意です。

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おたまじゃくし 子ヒキガエル(アズマヒキガエル)
おたまじゃくし 子ヒキガエル(アズマヒキガエル)

撮影日:2008年5月12日  撮影場所:東京都千代田区
 おたまじゃくしも手足が出て尾がなくなり、5月末にはいよいよ子ガエルに変身して上陸します。呼吸のしかたもえら呼吸から肺呼吸に変わります。
 1cmほどのかわいらしい黒いコガエル誕生です。

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ヤモリ アオダイショウ
ヤモリ アオダイショウ

撮影日:ヤモリ 2008年5月12日
アオダイショウ 2008年4月29日
  撮影場所:東京都千代田区
東京都日野市
 木の札の裏に何とヤモリを発見しました。よくイモリと間違えますが、イモリは腹が赤く、水の中に住む両生類です。ヤモリはトカゲなどと同じは虫類です。
 草むらで大きな(1.5m)蛇のアオダイショウを発見しました。尾の先をつかんでよく観察しました。アオダイショウは毒蛇ではありません。

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ツバメの巣作り・子育て
ツバメの巣作り・子育て

撮影日:2008年4月29日  撮影場所:東京都日野市
 南の国から4月頃やってきたツバメたちも元気に街の中を飛び交い、巣作りをしていました。やがてひなが生まれ、親子そろって飛ぶ日も近いでしょう。

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