秋深まる


No.114 「秋深まる」

 11月7日は暦の上では立冬、東京近郊では日中は15℃、朝は10℃前後の日が続いています。これからはさらに朝は10度を下回る寒さとなるでしょう。
 北国ではすでに雪も降り、山地では紅葉のさかりの頃となりました。平地でもうっすらと紅葉が始まっています。木の実も色づき、秋の野の花も可憐に咲いています。虫たちは秋の日を浴びて、晴天の日にはさかんに吸蜜していました。そろそろ冬越しの準備を始めています。
 信州辰野の加納さんからもすばらしい信州辰野便りが届きました。ご期待ください。



撮影・解説:松田邦雄

松田邦雄先生に質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

埼玉堂平山の紅葉 色づく木の実 東京高尾山の秋
カエデ ドウダンツツジ ナナカマド マユミ ハナミズキ センリョウ ピラカンサ カエデ ススキの穂 イチョウ シラヤマギク ヤクシソウ
カエデ
ドウダンツツジ
ナナカマド
マユミ
ハナミズキ
センリョウ
ピラカンサ
カエデ
ススキの穂
イチョウ
シラヤマギク
ヤクシソウ
小菊は花ざかり 秋の日を浴びて舞う蝶
サザンカ ツワブキ 小菊 テイオウダリア アサギマダラ テングチョウ モンシロチョウ♂♀ キタキチョウ ハナアブ オオハナアブ キタテハ ウラナミシジミ ヤマトシジミ ベニシジミ
サザンカ
ツワブキ
小菊
テイオウダリア
アサギマダラ
テングチョウ
モンシロチョウ♂♀
キタキチョウ
ハナアブ
オオハナアブ
キタテハ
ウラナミシジミ
ヤマトシジミ
ベニシジミ
幼虫も冬じたく カミキリムシ発見 オオスズメバチの巣
ウスタビガ ゴマダラチョウ幼虫 アカボシゴマダラ幼虫 ヨコヅナサシガメ幼虫 センノキカミキリ ネジロカミキリ オオスズメバチの巣
ウスタビガ ゴマダラチョウ幼虫
アカボシゴマダラ幼虫
ヨコヅナサシガメ幼虫
センノキカミキリ
ネジロカミキリ
オオスズメバチの巣
信州辰野便り
赤い実と秋の虫 秋の雲 カマキリ、ナメクジに敗退 虫たちの今日 家の中のオツネントンボ
赤い実と秋の虫 秋の雲 カマキリ、ナメクジに敗退 虫たちの今日 家の中のオツネントンボ



 



埼玉堂平山の紅葉

カエデ
ドウダンツツジ
カエデ ドウダンツツジ
撮影日: カエデ
ドウダンツツジ
2013年11月3日
2013年11月4日
撮影場所: 埼玉県ときがわ町堂平山
 東京近郊の堂平天文台のある、ときがわ町の低山地でも紅葉が始まっていました。赤や黄色に色づく、カエデ、ドウダンツツジの葉が映えていました。
 ドウダンツツジの実は初めて見ました。

 

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色づく木の実

ナナカマド
マユミ
ナナカマド マユミ
撮影日: 2013年11月3日  撮影場所: 埼玉県ときがわ町堂平山
 真っ赤なナナカマドの実、ピンクのマユミの実が秋の山路を色どっていました。山地へ来ないとこんな美事(みごと)な実はなかなか見られません。

 

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ハナミズキ
センリョウ
ピラカンサ
ハナミズキ センリョウ ピラカンサ
撮影日: ハナミズキ
センリョウ
ピラカンサ
2013年10月30日
2013年10月29日
2013年10月30日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
 平地でも、ハナミズキは一番早く紅葉し、赤い実が見られました。
 センリョウ、ピラカンサの赤い実も目立つようになりました。

 

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東京高尾山の秋

カエデ・ススキの穂
イチョウ
カエデ・ススキの穂 イチョウ
撮影日: 2013年11月5日  撮影場所: 東京都高尾山
 東京高尾山では、きれいに色づいたカエデの葉が風にそよぐ銀色のススキの上に映えていました。
 また、イチョウの葉も黄金色に輝き、秋の深まりを感じました。

 

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シラヤマギク
ヤクシソウ
シラヤマギク ヤクシソウ
撮影日: 2013年11月5日  撮影場所: 東京都高尾山
 秋の高尾の山路には可憐なシラヤマギク(白)や、ヤクシソウ(黄色)の花が咲いていました。

 

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小菊は花ざかり

サザンカ
ツワブキ
サザンカ ツワブキ
撮影日: サザンカ
ツワブキ
2013年11月7日
2013年11月12日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
東京都千代田区北の丸公園
 寒さを感じる晩秋の候で凛として咲くサザンカ、ツワブキの花も見られるようになりました。

 

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小菊
テイオウダリア
小菊 テイオウダリア
撮影日: 2013年11月11日  撮影場所: 埼玉県朝霞市
 畑の小菊は今花盛りでした。モンシロチョウやハナアブがさかんにその上を飛んでいました。
 テイオウダリアの花も咲き始めていました。

 

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秋の日を浴びて舞う蝶

アサギマダラ
テングチョウ
アサギマダラ テングチョウ
撮影日: 2013年11月5日  撮影場所: 東京都高尾山
 秋の日差しの中、高尾山の登り口でさかんに吸蜜してはふわふわと舞う美しいアサギマダラに出会えました。このチョウは旅するチョウとして有名ですが、すべてが旅をするわけではなく、冬の間食草のキジョランでは小さな幼虫の姿で冬を越します。
 また、木の幹にとまったテングチョウも発見。テングチョウは成虫の姿で越冬します。

 

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モンシロチョウ♂♀
キタキチョウ
ハナアブ
オオハナアブ
モンシロチョウ♂♀ キタキチョウ ハナアブ オオハナアブ
撮影日: モンシロチョウ♂♀
キタキチョウ
ハナアブ
オオハナアブ
2013年11月11日
2013年10月30日
2013年11月11日
2013年11月11日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
 小菊の花には、モンシロチョウやハナアブがさかんに吸蜜していました。
 キタキチョウやハナアブは栄養を蓄えて、成虫の姿で冬を越すのです。

 

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キタテハ
ウラナミシジミ
ヤマトシジミ
ベニシジミ
キタテハ ウラナミシジミ ヤマトシジミ ベニシジミ
撮影日: キタテハ
ウラナミシジミ
ヤマトシジミ
ベニシジミ
2013年10月27日
2013年10月27日
2013年10月27日
2013年11月11日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
 秋の日を浴びて、野の花にはキタテハ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミがよく見られました。
 キタテハも成虫の姿で冬眠するのです。

 

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ウスタビガ
ウスタビガ
撮影日: 2013年11月4日  撮影場所: 埼玉県ときがわ町堂平山
 堂平山では、誘蛾燈を一晩中つけて、蛾などの集来を待ちましたが、気温が低すぎたのか、極めて少なく、お目当てのウスタビガもはじめはまったく見られませんでした。ところが夜中の3時頃、ウスタビガ(オス)が3頭もやってきたそうです。(この時に起きた人が発見、ゲット)
 ウスタビガはヤママユガの仲間で大型で、低山地では1年に1回、11月上旬〜中旬頃に出現する美しい蛾です。
 まゆは緑色でとてもきれいです。

 

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幼虫も冬じたく

ゴマダラチョウ幼虫
アカボシゴマダラ幼虫
ヨコヅナサシガメ幼虫
ゴマダラチョウ幼虫 アカボシゴマダラ幼虫 ヨコヅナサシガメ幼虫
撮影日: ゴマダラチョウ幼虫・アカボシゴマダラ幼虫
ヨコヅナサシガメ幼虫
2013年11月2日
2013年11月7日
 撮影場所: 埼玉県朝霞市
 幼虫で冬を越すアカボシゴマダラ、ゴマダラチョウは、枯れ始めたエノキの葉上でじっとしています。もっと寒くなると、根元へ移動します。
 サクラの木のくぼみではヨコヅナサシガメの幼虫の集団が見られました。

 

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カミキリムシ発見

センノキカミキリ
ネジロカミキリ
センノキカミキリ ネジロカミキリ
撮影日: 2013年11月4日  撮影場所: 埼玉県ときがわ町堂平山
 埼玉ときがわ町の堂平山でタラノキの幹でじっと動かぬ大型のカミキリを発見! よくよく見ると菌類もはえて死んでいました。こんなふうに虫の体が弱ってくると菌類がつき、木にとまったまま死んでいるのです。
 また木の股で越冬に入る小さなカミキリ発見。これはネジロカミキリでした。

 

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オオスズメバチの巣

オオスズメバチの巣
オオスズメバチの巣
撮影日: 2013年11月3日  撮影場所: 埼玉県入間郡越生町
 虫友K氏が採ってきたオオスズメバチの巣を見せていただきました。
 あのこわいオオスズメバチの幼虫、そして殻をやぶって羽化してくる成虫、さらにオオスズメバチの交尾に出会いました。

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