自然と友だち


No.11 「熱帯の国、タイ・カンボジア紀行(1)」

 日本では春まだ浅い3月15日〜3月28日の2週間にわたって、タイ、カンボジアなどの、東南アジアの自然をめぐる旅へでかけました。
 日本の学校は春休みですが、タイ国の学校は夏休みの最中で、乾季といって、雨がほとんど降らない季節で太陽は真上から照り続け、気温は朝から30度を越えていました。
 2週間の間に雨はスコールが1回あっただけでした。
まず(1)では、日本ではお目にかかれない熱帯の蝶たちの姿をご覧に入れます。

撮影・解説:松田邦雄



 

ヘレナキシタアゲハ
ヘレナキシタアゲハ
ノミウスタイマイ
ノミウスタイマイ
集団吸水
集団吸水
オナガタイマイ
マネシアゲハ
モンキアゲハ
コモンタイマイ
コモンタイマイ
マネシアゲハ
マネシアゲハ
ミカドアゲハの仲間
ミカドアゲハの仲間
ワモンチョウの仲間
ワモンチョウの仲間
シロチョウの仲間
シロチョウの仲間
タイワンモンシロチョウ
ウスキシロチョウ
タテハチョウの仲間
タテハチョウの仲間
フタオチョウ
小型のフタオチョウ
オオイナヅマ
オオイナヅマ
トラフタテハ
トラフタテハ
コノハチョウ
コノハチョウ
マダラチョウの仲間
マダラチョウの仲間
スジグロカバマダラ
シジミチョウの仲間 セキレイシジミ ハゴロモシジミ
シジミチョウの仲間
セキレイシジミ
ハゴロモシジミ
ウラギンシジミ ウラフチベニシジミ
ウラギンシジミ
ウラフチベニシジミ
蝶みたいな蛾たち
蝶みたいな蛾たち

 





大型のアゲハチョウの仲間
ヘレナキシタアゲハ(めす)
ヘレナキシタアゲハ(めす)

 撮影日:2008年3月19日  撮影場所:タイ北部チェンライ
 現地ではその名もゴールデンバードウィング、熱帯の蝶の王様です。
 後翅は金色に輝く大型のトリバネチョウの仲間です。熱帯の樹林の中でこの蝶のさっそうと飛翔する姿に出会ったとき、こころはときめき、その姿にくぎづけになってしまいます。
 何と私の目の前の木の葉にはねを開いたままとまってくれました。

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ノミウスタイマイ
ノミウスタイマイ

撮影日:2008年3月21日  撮影場所:タイ北部パイヤオ
 樹林の山道を次から次へと飛び交うこのスマートなアゲハは、尾状突起もとても長く美しい形をしています。時々つかれると、木の葉にはねを閉じてとまります。その姿をみつけシャッターをおしました。

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集団吸水 オナガタイマイ マネシアゲハ モンキアゲハ
オナガタイマイ マネシアゲハ モンキアゲハ

撮影日:2008年3月27日  撮影場所:カンボジア
 渓流の湿地に数多くの蝶が集まり、吸水していました。ほとんどがアゲハチョウの仲間のおすのようでした。こんなすごい場面に出会いほんとうにラッキーでした。

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マネシアゲハ
マネシアゲハ

撮影日:2008年3月16日  撮影場所:タイ南西部プーケット
 まるでマダラチョウの仲間のようですが、この蝶はアゲハチョウの仲間なのです。
 熱帯特有の蝶で、渓流の湿地でよく吸水しています。

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コモンタイマイ
コモンタイマイ

撮影日:2008年3月22日  撮影場所:タイ北部パイヤオ
 アオスジアゲハの仲間で、熱帯の蝶コモンタイマイに出会えました。さかんに吸水したあと、木の葉にとまって休けいしていました。暑い熱帯では水分を十分にとったあとは、木の葉にとまって休けいすることによって生きぬいているようです。

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ミカドアゲハの仲間
ミカドアゲハの仲間

撮影日:2008年3月18日  撮影場所:タイ南西部プーケット
 日本にもアオスジアゲハによく似たミカドアゲハがいますが、この熱帯で出会った蝶は、種類は異なりますが、ミカドアゲハに近い蝶です。

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ワモンチョウの仲間
ワモンチョウの仲間

撮影日:上 2008年3月17日
下 2008年3月23日
  撮影場所:タイ南西部プーケット
タイ北部チェンマイ
 日本にはいないワモンチョウという蝶の仲間です。樹林のうすぐらい茂みの中から突然飛び出してきて、すぐとまります。
 しかしすぐに分からず、苦労して探し、ようやくその姿を見つけたときはワクワクします。

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シロチョウの仲間
タイワンモンシロチョウ ウスキシロチョウ
タイワンモンシロチョウ ウスキシロチョウ

撮影日:タイワンモンシロチョウ 2008年3月25日
ウスキシロチョウ 2008年3月24日
撮影場所:タイ北部チェンマイ
 白い蝶では、日本の沖縄などにもいるタイワンモンシロチョウがいました。日本のモンシロチョウによく似ていますが、よくくらべてみると違いがわかります。大型のウスキシロチョウも花によく来ていました。

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タテハチョウの仲間
フタオチョウ
フタオチョウ

撮影日:フタオチョウ 2008年3月22日
小型のフタオチョウ 2008年3月16日
  撮影場所:タイ北部パイヤオ
タイ南西部プーケット
 トラップの缶詰に飛来してしきりに吸汁しているのは美しいフタオチョウです。その名のように二本ずつの尾状突起をもっています。
 そのほかにも小型の別種のフタオチョウもみつけました。

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オオイナヅマ
オオイナヅマ

撮影日:オオイナヅマおす 2008年3月22日
オオイナヅマめす 2008年3月23日
  撮影場所:タイ北部パイヤオ
 熱帯の蝶、オオイナヅマは有名です。樹林の中でこの大型のオオイナヅマに出会った時は、思わず興奮しました。
 おすとめすではまるで別の種類のようにはねの模様が異なります。

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トラフタテハ
トラフタテハ

撮影日:上 2008年3月24日
下 2008年3月22日
  撮影場所:タイ北部チェンマイ
タイ北部パイヤオ
 まさにタイガー、大型のタテハチョウで、虎斑模様のはねをはばたかせて、樹上を舞っていました。

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コノハチョウ
コノハチョウ

撮影日:2008年3月21日  撮影場所:タイ北部パイヤオ
 はねの裏はまさに木の葉そっくりで葉脈のような模様です。はねの表は、なかなかはでな模様です。
樹上の葉先にとまり、占有行動(テリトリー)をします。
日本では沖縄でコノハチョウに会うことができます。

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マダラチョウの仲間
スジグロカバマダラ
スジグロカバマダラ

撮影日:上 2008年3月17日
下 2008年3月25日
  撮影場所:タイ南西部プーケット
タイ北部チェンマイ
 熱帯はマダラチョウの仲間は種類も多いです。
目の前の木にはねを開いてポーズをとってくれたのはスジグロカバマダラです。
この蝶も日本では沖縄でみられます。

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シジミチョウの仲間
セキレイシジミ ハゴロモシジミ
セキレイシジミ ハゴロモシジミ

撮影日:2008年3月16日  撮影場所:タイ南西部プーケット
 小型のシジミチョウも、いろいろな種類がみられました。
尾状突起がふさふさと長い、セキレイシジミで、ハゴロモシジミは樹間の葉上を優雅に飛翔していました。

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ウラギンシジミ ウラフチベニシジミ
ウラギンシジミ ウラフチベニシジミ

撮影日:ウラギンシジミ 2008年3月17日
ウラフチベニシジミ 2008年3月24日
  撮影場所: タイ南西部プーケット
タイ北部チェンマイ
 はねの裏が白銀色のウラギンシジミは日本でも見慣れた蝶です。この熱帯にもウラギンシジミがみられました。草原では、日本のベニシジミに似たウラフチベニシジミにも出会いました。

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蝶みたいな蛾たち
蝶みたいな蛾たち

撮影日:2008年3月22日  撮影場所:タイ北部パイヤオ
 蝶のように昼間に飛び、はねの模様がマダラチョウそっくりの蛾をみつけました。
 もちろん蛾ですので、触角をよく見てみましょう。蝶のように先が太くなってはいません。
 このように他の虫に真似ることを擬態といいます。

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