タイトルロゴ


 科学技術館メールマガジンが発行され、この3年間に「北の丸公園の自然(第1号〜第64号)」・「自然との出会い(第1号〜第92号)」を通して、虫・カエル・ヘビ・野鳥などの動物たちの生きる姿や、草木の四季さまざまな姿をカメラでとらえ解説を加えて、皆さまにご覧いただきました。少しでも皆さまに自然の不思議さ、美しさに関心をもち、自然に目を向けて新たな感動を得て自然大好き人間になっていただきたいと願っています。
 さて、4年目の科学技術館メールマガジンにも「自然と友だち」との新たな表題をかかげ、できるだけリアルタイムで、生きものたちの生きる姿をお伝えしたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いします。

松田邦雄  


No.1 「そろそろ冬じたく」

〜秋の花と蝶・お堀のカモ・ヘビやカエル〜

 毎年10月中頃、北国からの使者、カモたちがやって来ます。
 今年もキンクロハジロ、ヒドリガモ、ハシビロガモなどがやってきました。
 そのお堀ばたで1.5mもの長いアオダイショウが日向ぼっこをしていました。この石垣の中へもぐって冬ごもりするのでしょうか。また、石ころの重なった場所で、石をどけるとなんとヒキガエルが何匹ももぐっていました。やはりここで冬ごもりをするのでしょう。
  木につけている名を記した木札の裏にはヤモリがかくれていました。

撮影・解説:松田邦雄



 

コスモスとキタテハ
コスモスとキタテハ
セイタカアワダチソウの花とキタテハ
セイタカアワダチソウの花とキタテハ
ウラナミシジミ・ツマグロヒョウモンとモンシロチョウ
ウラナミシジミ・ツマグロヒョウモンとモンシロチョウ
キンクロハジロ
キンクロハジロ
ハシビロガモ
ハシビロガモ
ヒドリガモ
ヒドリガモ
アオダイショウ
アオダイショウ
アズマヒキガエル
アズマヒキガエル
ヤモリ
ヤモリ
アメリカザリガニ
アメリカザリガニ

 





コスモスとキタテハ
コスモスとキタテハ

撮影日:2007年10月18日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 秋の野の風にゆれるコスモス、青空をバックに美しく映えます。コスモスの花には次から次へとチョウやハチなどが訪れていました。
 ひときわめだったのは、コスモスの花びらにぴたっととまって吸蜜しているキタテハの姿でした。

▲写真を選ぶ▲

 





セイタカアワダチソウの花とキタテハ
セイタカアワダチソウの花とキタテハ

撮影日:2007年10月18日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 セイタカアワダチソウの花も、最近復活してきてよく目立つようになりました。やはりこの花にもチョウやハチの姿が多く見られました。
 キタテハがさかんに吸蜜していました。
 皆さんの家の近くでは、花にどんな虫が見られますか。

▲写真を選ぶ▲

 





ウラナミシジミ・ツマグロヒョウモンとモンシロチョウ
ウラナミシジミ・ツマグロヒョウモンとモンシロチョウ

撮影日:2007年10月21日  撮影場所:東京都渋谷区東4丁目
 秋によくめだつウラナミシジミもさかんに吸蜜していました。
 また、セイヨウタンポポの花には、なんと仲良くモンシロチョウとツマグロヒョウモンがいっしょに吸蜜していました。

▲写真を選ぶ▲

 





キンクロハジロ
キンクロハジロ

撮影日:2007年10月30日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 今年も北国から、キンクロハジロがやってきていました。
 黒と白がめだつのがおすです。寒さが厳しい冬になると、この白色はもっとめだつようになります。めすは茶褐色で、すぐ区別がつきます。
 キンクロハジロは水の中へもぐりえさをとります。
 みなさんもこのキンクロハジロに出会ったら、水にもぐるようすなどぜひ観察してみましょう。じっと観ているときっといろいろな発見があるでしょう。

▲写真を選ぶ▲

 





ハシビロガモ
ハシビロガモ

撮影日:2007年10月30日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 その名のように口ばしの先が広いカモで、今秋もやってきました。水面を口ばしですくいとるようにしてえさをとりながら泳いでいました。
 もう少したつと、数も増して、やがて水面をぐるぐるまわるような様子も観察できるでしょう。
 双眼鏡で口ばしの先をよく観てみましょう。

▲写真を選ぶ▲

 





ヒドリガモ
ヒドリガモ

撮影日:2007年10月17日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 ヒドリガモも来ていました。おすは頭上にオレンジのマークがあります。口ばしは短く鉛色です。
 水の中だけでなく、よく湿地に上がり、草を食べます。
 ぜひこのようなようすも観察してみましょう。

▲写真を選ぶ▲

 





アオダイショウ
アオダイショウ

撮影日:2007年10月17・30日 11月5日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 お堀のふちの石垣で1.5mくらいのアオダイショウがまさに日向ぼっこをしているのを発見しました。
 何かえさをのみこんだのか、体のところどころがふくらんでいるようです。
 2週間後、やはり同じ場所で、今度はまっすぐに体をのばしてじっとしていました。さらに1週間後、今度は石垣の間から体をのぞかせていました。
 さてこのアオダイショウは寒い冬はどこで過ごすのでしょうか。

▲写真を選ぶ▲

 





アズマヒキガエル
アズマヒキガエル

撮影日:2007年10月17日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 石垣の下に石がつもっているところがありました。何かかくれていないかとこの石をどかしてみたところ、アズマヒキガエルを発見しました。
 カエルはじっとして石の間にかくれていました。体長5〜6cmのものや10cmをこすカエルがいました。このままこの石の下で冬を越すのでしょうか。みなさんも近くにカエルがいるところがあったら、どこで冬越しするのか探してみるのも楽しいです。

▲写真を選ぶ▲

 





ヤモリ
ヤモリ

撮影日:2007年10月15日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 木についている名札をそっとめくってみると、何とヤモリが木にはりついていました。ちょっとトカゲに似ていますが、よく見ると足の先に吸盤があります。
 きっと皆さんの家の近くでも、いろいろなところでヤモリがかくれているかもしれません。

▲写真を選ぶ▲

 





アメリカザリガニ
アメリカザリガニ

撮影日:2007年10月15日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 公園の池の浅いところで、アメリカザリガニを見つけました。大きな赤いはさみ、赤い体、とても見事なアメリカザリガニでした。さてこのアメリカザリガニもよく観察すると、動きやえさのとり方などいろいろなおもしろい発見があります。自然の中ではこのアメリカザリガニはどんなふうにして冬を過ごすのでしょうか。

▲写真を選ぶ▲

 








『自然と友だち』バックナンバーはこちら
『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら
『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら




このサイトのすべての画像・記事について、無断使用・転載を禁止します。
Copyright (C)2007 Science Museum Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED.